2006年09月29日

北朝鮮が『憲法改正を通じた海外侵略の試み』と妄言(続報)

 昨日、ブログに書いた「北朝鮮が『憲法改正を通じた海外侵略の試み』と妄言」の詳細が分かりましたので、その続報をお届けします。
 これでわかるのは、北朝鮮の主張が、国内の憲法改正反対を叫ぶ人々の意見に極めて近いということです。

日本の一般討論演説に対する北朝鮮による答弁権行使及びそれに対する日本の答弁権行使の概要


(1)北朝鮮による答弁権行使

(イ)日本は、北朝鮮を批判することで朝鮮への再侵略の意図を隠蔽しようとしている。
 日本は過去の侵略の歴史を歪曲し、人類に対する犯罪を否定しようとしている。
そうした傾向は、右翼保守勢力による社会の右傾化及び軍国主義化の促進、憲法改正を通じた海外侵略の試みに現れている。
在日朝鮮人及び朝鮮総連と言われる団体に対する憎悪・テロも見られる。

(ロ)40年以上に亘る日本の朝鮮半島支配の間、840万人の朝鮮人が連行され、20万人の女性が慰安婦として徴用された。
日本は、この事実関係を調査し、謝罪、補償すべきである。

(ハ)北朝鮮は、日本の脅威に対し強い警戒感を有しており、朝鮮半島、さらにはアジア太平洋の責任ある国家として、日本による如何なる脅威にも断固として対抗出来るよう十分な備えを行っていく。


(2)これに対する日本の答弁権行使の内容(神余大使より発言)

(イ)過去の問題に関しては、2005年9月の六者会合共同表明の約束に従って、日本は過去及びその他の二国間の未解決の問題の解決のため議論する用意がある。

(ロ)人道上の問題に関しては、日本政府は、多くの国民が過去不幸な状況の下で拘束されたとの事実を誠実に直視し、深い悔悟の念を表明し、多くの機会にそうした過去の歴史に対し真摯なる謝罪を行った。しかし、北朝鮮の言及した数字ははなはだ誇張されており、受け入れることが出来ない。

(ハ)日本と北朝鮮の間の未解決の問題については、平壌宣言にあるように二国間の協議で解決されるべきである。

(ニ)我が国の一般討論演説でも述べたように、日本は平和国家であり、過去50年以上国際の平和と安全のために貢献し、地域及び国際の安全を促進・強化してきており、この事実は殆ど全ての国により認識されている。


2.北朝鮮の一般討論演説での発言及びそれに対する日本による答弁権行使の概要

(1)北朝鮮の一般討論演説の内容
 安保理常任理事国の拡大に関し、アジア諸国を侵略し無辜の人民を虐殺したにも拘わらず、その精算を行う代わりに侵略の歴史を歪曲してきた日本のような戦争犯罪国家は、決して安保理の常任理事国として認められるべきではない。

(2)日本による答弁権行使(神余大使より発言)
 安保理常任理事国の資格は、当該国の国際の平和と維持に対する貢献により判断されるべき。「過去」の問題についての日本政府の立場は、日朝平壌宣言、小泉前総理のアジア・アフリカ会議での発言及び戦後60周年に際する昨年8月15日の総理談話を含む多くの機会に表明されてきた。
我が国が一般討論演説で発言したように、日本は平和国家として、種々の手段を通じて国連の目的に対し貢献してきた。  


shige_tamura at 12:43│Comments(0)TrackBack(0)clip!憲法改正 

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