2006年09月20日

総理の品格(木村 貢著)

木村  本昨日、丸善本店で、僕が大学を卒業した後に就職した時の上司の書いた本があったので、早速購入しました。

本の名前は『総理の品格』、著者は木村貢氏。
宏池会事務局長を長らく務めた政界では知らない人がいない程、有名な人物です。

木村氏は、池田勇人、前尾繁三郎、大平正芳、鈴木善幸、宮澤喜一といった宏池会の派閥のトップに仕えた人物です。

従って、今までの政治の本にないエピソードも書かれていて、すごく興味深く読みました。

僕は、大学を出て、政治に関係する仕事がしたくて宏池会に入りました。当時の会長は大平正芳大蔵大臣で、宏池会の事務所には、いつも鈴木善幸氏が来ていました。
事務局長は、木村氏でした。
木村氏の誕生日には、自宅に招いてもらってパーティをやったことが思い出されます。

本の中で、一番興味深かったのは、「古川仙人」です。占いの先生です。
僕は、「古川仙人」ととても仲良しになりました。

ある時、「古川仙人」が「僕の彼女見たい?」というので、僕は「はい」と答えて、一緒にホテルオークラに行きました。
そしたら、有名な女優さんがいてびっくりしました。そして、「彼女だよ」「君はここまで」といって、僕は事務所に帰ってきました。


また、僕は「古川仙人」に人生の岐路で、相談しました。

それは、との結婚のことでした。
当時、国際結婚は「ごくまれ」でした。そんな関係で、僕の親は反対。友人は「どうせ、すぐに離婚するようになるよ」といって反対しました。
妻の方も、「侵略した国の人となぜ結婚するんだ」「彼は信用できるのか」といった反対ばっかりでした。

それで、このことを「古川仙人」に相談すると、「君ね、日本人同士で結婚しても離婚は多いんだよ。この結婚は、君にとって決して悪くはないよ。むしろブラスだよ。」と言うのです。

早速、そのことを親に言ったら、「そんな偉い人が言うんだから、結婚はいいよ」となりました。

もし、「古川仙人」がいなかったら、今の妻とは結婚していなかったことでしょう。


この本を読んで、63ページに「古川仙人」の写真が載っていました。
僕は、その写真に「ありがとうございました」と感謝しました。


shige_tamura at 09:41│Comments(1)TrackBack(0)clip!本の紹介 

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この記事へのコメント

1. Posted by タケモト   2010年05月31日 17:52
私も63ページに「古川仙人」の写真に驚愕した者です。関西在住時代には、キャバレーナンバーワンホステスを愛人にしていた話も聞いてます。呪術で美人をモノにしているという評判でもありました。もっともっと仙人の事が知りたい、占いの先生であり、呪術家です。貴重なエピソードありがとうございました。

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