2018年09月

2018年09月11日

自民党総裁選「安倍首相VS石破元幹事長」阿比留瑠比氏に聞く

パトリオットテレビに、
自民党総裁選「安倍首相VS石破元幹事長」阿比留瑠比氏に聞く【PTV:031】
をアップしました。
是非ともご覧ください。



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2018年09月05日

大好評!筆坂秀世さんとの対談

パトリオットテレビの
なぜ志位委員長は“長期政権”なのか、赤旗を役所で拡張するのは?元共産党ナンバー3の筆坂秀世さんに聞く【PTV:029】
が大好評です。
すでに、1万6千人以上の方がみています。
この機会に、是非ともご覧ください。






2018年09月03日

イージス・アショア(陸上配備型イージス・システム=陸上イージス)の導入について(Q&A)

 陸上イージス・2基の導入については、2017年12月末の閣議において決定されました。
 閣議決定後の重要な手順が陸上イージスに搭載するレーダーの機種選定でしたが、防衛省は7月30日、レーダーの機種選定結果を発表・決定したと発表しました。
 この決定により、陸上イージスの能力や価格が明らかになりましたので、陸上イージスが、我が国の防衛のために必要不可欠な装備品であることについて説明します。
 また、マスコミの一部で、米朝首脳会談などによる緊張緩和に逆行するとか、北朝鮮・中国・ロシアが反対しているとの批判があります。
 陸上イージスは高すぎるといった批判があります。
 これらについても、お答えします。

Q1、イージス・システムについて教えてくさい。

 陸上イージスを説明するためには、イージス艦に搭載され、陸上イージスにも搭載されるイージス・システムついて説明する必要があります。
 イージス・システムとは、遠距離を飛行する敵機やミサイルを正確に探知できる索敵能力に対して、迅速に状況を判断し対応できる情報処理能力、一度に多くの目標と交戦できる対空射撃能力を備えた画期的な装備品です。
 イージス・システムは当初、空母や揚陸艦などを対艦ミサイル攻撃から防護する目的で開発されました。
 特に重視された機能は、同時多目標交戦能力です。
 これは、飛来する多数のミサイルを同時に認識・追尾するとともに、脅威度に応じて優先順位をつけ、優先度が高い目標から順番に、艦対空ミサイルを発射して交戦することができるというものです。
 イージス・システムでは、従来の艦船より多くの敵ミサイルに同時に対応できる能力が向上しており、イージスの語源である、ギリシャ神話に出てくる神ゼウスが娘アテナイに与えた「悪を払いのける盾」のように、敵のミサイルを撃破します。
 その監視能力と処理能力の高さが注目されて、のちに弾道ミサイル防衛(BMD : Ballistic Missile Defense)の機能が付加され、イージスBMDが登場したのです。


Q2、我が国が導入する陸上イージスとは、どんなものですか?

 弾道ミサイル防衛の機能を備えたイージス・システムを海上ではなく、陸上で実現したのが陸上イージスです。
 イージス・システムを構成するコンピュータ―、今回機種選定された最新レーダー「LMSSR」、「Mk.41」垂直ミサイル発射装置などの機材一式を、陸上に設置し、出来上がるのが陸上イージスなのです。
 陸上イージスは、従来のイージス艦と「PAC-3」による2層の弾道ミサイル防衛体制を大幅に強化する優れた装備品です。
 特に、日本国内の重要インフラや米軍基地をターゲットとする準中距離弾道ミサイル、中距離弾道ミサイルなどに対する対処能力が大幅に向上します。
 次いで、ロフテッド軌道(注1)で発射された北朝鮮の弾道ミサイルに対する対処能力が大幅に向上します。
ブロック僑舛蓮現行のブロックAよりも射程が大幅に延伸しており、迎撃高度が高くなることから、ロフテッド軌道で飛翔する弾道ミサイルの迎撃がより確実になります。これを陸上イージスに搭載することで、ロフテッド軌道への対応能力が飛躍的に向上します。
 さらに、陸上イージス(LMSSRとSM3ブロックIIA)、イージス艦、PAC-3の組み合わせで、異種弾道ミサイル(注2)の多数同時発射への対応が、状況により可能となります。

(注1)ロフテッド軌道とは、弾道ミサイルの打ち上げ要領の一つで、通常よりも角度を上げて高く打ち上げる方法で、落下速度が速くなり、それだけ対処は難しくなります。
(注2)現在、様々なタイプの弾道ミサイルの多数同時飛来する場合の対処はある程度可能ですが、陸上イージスの導入により、より確実に対応できます。


Q3、陸上イージスの優れた点を教えてください。

 我が国が導入する陸上イージスは、世界最高水準の能力を有します。
 今回、導入する陸上イージスで注目すべきは、最新レーダーのLMSSRと日米が共同開発しているミサイル「SM3ブロックIIA」を採用することで生じる相乗効果です。
・最新レーダーLMSSRの探知距離は、イージス艦に搭載されている「SPY1」レーダーの探知距離よりも飛躍的に向上します。
 陸上イージスの取得価格がある程度高くなるのは、SPY1レーダーの代わりに高い能力を有するLMSSRを導入するからです。
・ミサイルの到達高度(射高)についても、現行の「SM3ブロックA」のよりも「SM3ブロックA」はより高く飛翔することができます。

 この能力差は圧倒的な差で、我が国の弾道ミサイル防衛に非常に大きな影響を与えることになります。

・この能力の高い最新レーダーLMSSRとSM3ブロックIIAが合体することにより、SM3ブロックAの能力を最大限に生かすことが可能となり、ロフテッド軌道で飛翔する弾道ミサイルの迎撃がより確実になります。この効果は絶大です。
 陸上イージスは、我が国の防衛体制の強化や日米同盟の強化に寄与できる非常に優れた装備品です。


Q4、なぜ、今、陸上イージスが必要なのですか?

 現在の弾道ミサイル防衛は、イージス艦のミサイルSM3とPAC-3ミサイルによる2層の防衛体制であり、改善すべき問題がありました。
 例えば、PAC-3は限定された地域をカバーする拠点防衛の装備品であり、狭い範囲の防衛はできるが広域の防衛はできないという点があります。
 また、イージス艦は、1日24時間365日、弾道ミサイル防衛対処のためにのみ日本海に張りつけていくわけにはいかないのです。
 東シナ海などへの対処などの任務にも就かなければいけないし、何よりも乗員の訓練、休息、艦艇の定期的な保守・整備が欠かせません。
 2017年を振り返ると、北朝鮮は多数の弾道ミサイルの発射を行ったが、海上自衛隊のイージス艦はそれへの対処のために長期間、日本海に張りつけとなりました。そのため、乗組員は休息が不十分で疲労は蓄積しました。
 陸上イージスが導入されると、海上自衛隊のイージス艦の負担が軽減され、運用を柔軟にすることができます。


Q5、陸上イージスは、2か所で日本全土をカバーできるって、ホントですか。

 日米で共同開発を進めている弾道弾迎撃ミサイルであるSM-3ブロックIIAは広いカバー領域を有し、日本国内の東西2カ所に配備すれば日本全域をカバーできます。
 この2カ所に配備された陸上イージスは、弾道ミサイル防衛の堅固な土台を構築することになるのです。
 陸上イージスが導入されると、1日24時間、1年365日の弾道ミサイル防衛の対処にあたることが可能になります。


Q6、イージス艦の負担軽減で、海上防衛力はアップするのですか。

 陸上イージスの導入で、イージス艦の負担が格段に軽減されます。
 イージス艦は、弾道ミサイル防衛だけではなく、本来の艦隊防空(航空機や対艦ミサイルを迎撃する任務)などの任務に従事することができるようになります。
 さらに、訓練の時間が確保でき、乗員の休息、艦艇の保守・整備も可能となり、我が国の海上防衛態勢が強化されることになります。
 また、米軍と互換性のある装備品を導入することで日米同盟が強化され、抑止力がさらに高まります。


Q7、陸上イージスは少人数で運用が可能、ホントですか?

 海上自衛隊のイージス護衛艦1隻当たりの乗組員は通常300〜310人必要です
 陸上イージスの場合、艦艇を動かすための乗組員を必要としないために、少人数で対応できます。
 武器システムを操作するための戦闘情報センター(CIC : Combat Information Center)で勤務する要員がいれば用が足ります。
 陸上型イージスは、システムを操作する最低限の人数という意味では十数名程度で動かすことができると言われており、3交替で合計数十名の要員で弾道ミサイルへの対処が可能となります。
 もちろん、システムを操作する要員だけでなく、基地施設の警備・防衛を担当する要員や、整備・食事の用意をはじめとする後方支援業務も必要になりますが、これらの要員をカウントするにしても約200人程度と考えられ、イージス・アショアの運用に必要な人数はイージス艦と比較すれば少なくなります。


Q8、米朝首脳会談後の「緊張緩和の流れ」に逆行するのではないですか?

 マスコミの一部は、米朝首脳会談で、「陸上イージス 導入ありきは許されない」「ようやく芽生えた緊張緩和の流れに逆行する」と言っています。確かに、金正恩委員長が朝鮮半島の完全な非核化への意思を示した意義は大きいものの、その認識は甘いと思います。
 なぜならば、6月12日の米朝首脳会談から数か月が経過し、一時的に緊張緩和ムードが漂いましたが、北朝鮮による非核化に向けた具体的な行動は何もありません。
本気で、北朝鮮が非核化の意思があるのか否かが、不明です。
 当然ながら弾道ミサイルも化学兵器や生物兵器も廃棄されていないのです。
 現在、北朝鮮には核兵器と弾道ミサイルは存在するのです。
 日本に直接の脅威となる短距離及び中距離弾道ミサイルを保有している状況に全く変化はなく、日本に対する脅威は厳然としてあるのです。
 米朝首脳会談以降の緊張緩和ムードに流されることなく、安全保障の鉄則である「最悪の事態に備える」という態度が、今の日本には求められているのです。


 Q9、我が国周辺の安全保障環境の中で、陸上イージスは必要ですか?

 我が国を取り巻く安全保障環境は世界の中で類を見ない厳しい環境です。
 北朝鮮は、「日本を火の海にする」「日本を沈没させる」と脅迫してきており、こうした状況で、我が国の周辺国が反対したとしても、我が国が自らの安全保障に関する決定を行うことは当然のことです。そもそも陸上イージスは、我が国に向けて発射されるミサイルに対処するものであり、我が国にミサイルを発射するつもりのない国が警戒したり反対する必要はないはずです。
 陸上イージスは、我が国の防衛体制を強化し、日米同盟を強化する非常に有効な手段であり、装備化が遅滞なく実現することが必要なことなのです。


Q10、陸上イージスは高価すぎるとの批判がありますが?

 マスコミの一部に「陸上イージスは高価すぎる」との批判がありますが、事実はどうなのかを検証してみましょう。
・陸上イージス2基と最新イージス艦「まや」型2隻の比較
 陸上イージス2基と最新イージス艦「まや」型2隻の費用を比較すると陸上イージスの方が安価であるという計算結果になります。
 防衛省が発表した「陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)の構成品選定結果について」で示された米国政府等が提案した経費ですが、

(1)陸上イージス1基の取得経費(注3)約1340億円  2基の取得経費2679億円

(注3)レーダーを含む陸上イージス構成品購入費に加え、運用開始までに必要な初度費、補用品費、技術支援費)

(2)教育訓練に係る経費(注4) 約31億円

(注4)初度要員養成費に限る。

(3)30年間の維持運用経費(注5) 約1954億円

(注5)陸上イージスの導入後、30年間の維持・運用に必要な経費。

 結論としては、2基の取得経費に教育訓練経費と30年間の維持・運用に必要な経費の合計額=(1)+(2)+(3)=約4664億円となります(注6)。

(注6)合計額については、レーダーの選定過程において判明しているものに限っており、今後、具体的な施設整備費等、必要となる経費についても順次、見通しを立てた上でライフサイクルコストを算出していくことになる。

 この30年間の合計額4664億円を公表したために、「非常に高価」だという印象を与えましたが、一方、イージス艦「まや」型2隻の経費はというと、

(1)イージス艦「まや」型1隻の取得経費 約1680億円 2隻の取得経費3360億円
(2)2隻の30年間の総経費(ライフサイクルコスト) 7000億円
 結論として30年間の総経費で比較した場合、
・陸上イージス2基で4664億円、
・イージス艦「まや」型2隻で約7000億円となり、

 陸上イージス2基の方が安価であるという結論になります。

 なお、上記のコストの中にはSM−3ミサイルの取得経費は入っていません。SM−3ミサイルはイージス艦にも陸上イージスにも搭載できるミサイルであり、相互に融通できることから、陸上イージス専用のミサイルがあるわけではなく、ミサイルの取得経費を陸上イージスのコストに含めることは妥当ではないと考えています。実際、イージス艦「まや」型の総経費である約7000億円の中にもミサイルの取得経費は含まれていません。

 また、陸上イージスは、多くの部分を米国のFMS(対外有償軍事援助)の枠組みで調達をすることになるので、価格の高騰を心配する者が多いのも事実です。
 防衛省が発表した陸上イージスの総経費は、米国政府や企業から提案された価格をあくまで示したものであり、これが確定した経費ではありません。実際、防衛省が発表した平成31年度概算要求では、陸上イージス1基あたりの取得経費は、約1237億円となっており、米国政府等が提案した価格(約1340億円)から約103億円を低減させました。
 防衛省は、引き続き、米国政府や企業と十分に調整して、FMSの問題点の是正に十分な対処をし、努めて安価に陸上イージスの取得を目指します。

shige_tamura at 09:29|PermalinkComments(0)clip!安保・防衛政策 
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