2012年02月

2012年02月24日

平成22年度決算に関する参院本会議での幹事長代理・伊達忠一代表質問

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 2月24日、平成22年度決算について、


(はじめに)

 自由民主党の伊達忠一です。私は自由民主党・たちあがれ日本・無所属の会を代表して、平成22年度決算について質問いたします。
 質問に先立ちまして、天皇陛下におかれましては、先日、無事に手術を終えられましたことをお慶び申し上げますとともに、一日も早いご回復をお祈りいたします。


(何もやらない内閣)

 では質問に入ります。
 野田内閣の支持率は、調査によっては、25%、29%と、30%を割って、発足以来、最低となっています。
 逆に、野田内閣を「支持しない」という人は、過半数を超えています。これは、野田内閣が、発足から半年、目に見える成果を何も出していないことが原因ではないでしょうか。閣僚の失態が相次ぎ、党内をまとめることも、連立与党と協調することも、野党と誠実に話し合うこともできずに、何も前向きな成果を上げていません。

 このような、何もやらない内閣、何もできない内閣が、居座っていることによって、国民の政治への信頼が、どんどん失われているのです。

 これは、単に民主党の支持率が、下がるというだけの問題ではなく、我々政治家全てに関わる大きな問題です。
 無党派層が過去最高、調査によっては7割近いという状況は、今の政治への不信と失望の表れに他なりません。
 野田総理、政治家としての誇りをお持ちなら、もっとやる気を出して下さい。私は一政治家として、申し上げておきます。
 野田総理、内閣支持率の低下について、どのようにお考えか、お聞かせ頂きたいと思います。同時に、その責任をどうお感じなのか、お伺いいたします。


(防衛大臣の資質)

 次に、田中防衛大臣の失言問題について伺います。田中大臣は先日、沖縄で仲井眞知事と会談されました。会談は、大臣の希望によって、冒頭以外は非公開とされました。失言を恐れたためでしょうか。

 しかし、今回も失言を抑えることはできず、嘉手納基地のことを「カネダ」と言ったり、「ハネダ」と言ったりという、初歩的な間違いを犯しています。
 このような閣僚を任命することは、野田総理の沖縄問題に対する誠意のなさの表れです。沖縄県民に対して失礼であり、県民を侮辱しています。 
 田中大臣の任命責任をどうお感じなのか、お伺いします。


(平成22年度決算について)

 さて、平成22年度決算の質問に移ります。
 22年度本予算は、民主党が初めて編成したのであり、新規国債発行額が税収を上回るという、極めて異常な予算となりました。
 民主党がマニフェストで華々しく謳った16.8兆円の無駄削減どころか、本予算としては戦後最大の90兆円台という歳出。マニフェストで約束したバラマキを実現するために、そうせざるを得なかったのでしょうか。

 税収より国債の方が多いというこの状況は、24年度予算案に至るまで変わっていません。民主党のバラマキ体質が改善していない証拠です。
 国債発行が税収を上回るという今の状況はいつ改善されるのか、総理にお伺いします。
 次に、22年度決算の内容ですが、史上最悪だった21年度決算に次ぐ、ひどい内容です。歳出額は、21年度に次いで史上2番目となる95兆円、会計検査院による無駄の指摘額は4283億円、法令違反等の不当事項が425件となっています。
 民主党政権になってから、21・22年度と、2回続けて最悪の決算です。
猛省を求め、22年度決算をどう総括するのか、お伺いします。
 また今回の決算報告の内容を24年度予算にどう反映されているのか、お聞かせ下さい。

 平成19年度決算から、我々の強い要求により、会計検査院が指摘してきた不当事項への対処状況が、検査報告に記載されることになりました。
 検査院が、昭和21年度から平成21年度までに指摘した不当事項のうち、是正措置が済んでいないものが、未だに、507件、131億円に上っています。
 これらについて、政府は一刻も早く是正すべきでありますが、財務大臣のお考えをお伺いします。

 国の債務も積み上がる一方です。22年度末の国の債務残高は、989兆円と1000兆円が目の前です。国と地方の長期債務残高は、GDP比で180%。主要先進国で圧倒的に多い数字です。このような状況を、増税で乗り切ろうとしているのが野田総理です。

 しかし、単純に増税すれば増収になるというものではありません。
 かつて自民党は、鈴木善幸内閣時代に、土光敏夫氏の第二次臨調を中心に「増税なき財政再建」を唱えました。
 その思想は中曽根内閣以降にも引き継がれ、数々の行政改革として成果を上げてきたのです。
 今の野田内閣がやろうとしていることは、これとは正反対です。数々の無駄遣いを続けながら増税を強行しようとする姿勢では、「財政再建なき増税」です。これでは、国民や企業の負担が重くなるばかりで、前向きな経済成長など望めません。

 野田総理は、財政再建と経済成長の関係をどうお考えなのか、成長戦略のない増税で、財政再建が可能だと考えているのか、お伺いします。

 政府は最近、銀行で長期間使われていない休眠口座の預金まで活用を検討しているようです。人のお金に手をつけてまで、バラマキを続けようというのでしょうか。
なぜ、そこまでして、財政のやり繰りをする必要があるのか、財務大臣にお伺いします。また、これは財産権の侵害ではないのでしょうか。見解をお聞かせ下さい。


(決算の早期審査について)

 次に、決算の早期審査について伺います。本院は、二院制の下、予算の先議権、優位性を持つ衆議院に対して、独自性を発揮するため、これまで党派を超えて、決算審査の充実に取り組んでまいりました。その結果、平成13年度から19年度の決算まで、7年連続で通常国会の会期中に審査を終えてきました。

 特に、15年度決算以降、本院の要請と会計検査院や政府の努力により、毎年、国会開会中であれば11月20日前後に決算が国会提出されています。

 これを受けて、参議院では、決算審査の内容を翌年度の予算編成に反映するための「決算審査サイクル」を確立してきました。年内に本会議で質疑を行い、決算委員会で全閣僚出席の全般質疑を行い、翌年の通常国会内に、政府に対する厳しい警告決議等を付して、決算審査を終えるというスケジュールです。

 しかし、平成20年度、21年度決算は、2年連続で、第一党である民主党の不可解な国会運営により、通常国会で決算の議決をすることができませんでした。
 民主党政権が「決算審査サイクル」を壊してしまったのです。
 野田総理には、参議院の決算重視の姿勢を重く受け止め、決算の早期審査に取り組んで頂きたいと思います。ご見解を伺います。

 また、さらなる決算審査の充実のためには、毎年11月20日前後である決算の国会提出を、さらに前倒しすることが必要だと考えます。これによって、決算審査により時間をかけることができ、翌年度の予算編成にも、審査結果をさらに反映しやすくなります。

 決算提出時期のさらなる前倒しができないか、ご見解を伺います。


(北教組の不適切勤務問題)

 22年度決算では、北教組の不適切勤務の問題も指摘されました。北教組の幹部が、民主党の小林千代美前衆議院議員に違法に選挙資金を提供し、政治資金規正法違反で有罪となったのは、記憶に新しいところです。団体としての北教組も罰金刑を受けました。

 この事件を機に、会計検査院が勤務時間中の組合活動などを検査した結果、北海道の教職員のべ647人、3392時間の不適切勤務が発覚したのです。

 勤務時間中の組合活動のほか、夏休み中に、図書館で校外研修していると届け出て、実際には図書館が休館日だったという例など、不適切な勤務実態が明らかになりました。会計検査院は、計234万円の国庫支出金の返還を要求しています。

 これは、組合との馴れ合い、もたれ合いから生じた不祥事です。北海道選出議員として、誠に情けない話であり、強い怒りを覚えます。そして、こうしたことが日常化しているのは、北海道だけではありません。

 同時に調査をした沖縄県でも、同様の不適切勤務が明らかになっています。
 全47都道府県で、速やかに同様の調査をし、不適切な給与は国庫返納すべきだと考えます。いつまでに調査をし、結果を公表するのか、総理にその対応をお伺いします。


(社会保障と税の一体改革)

 政府は、今月17日に、社会保障・税一体改革の大綱を閣議決定しました。民主党内にも、連立与党内にも異論がある中での強引な閣議決定です。

 このまま強引に進めれば、必ずやこの先の審議に禍根を残すでしょう。国会審議の前に、与党内の意思統一ができるのでしょうか、総理にお伺いします。

 また、本来、増税は、歳出削減や、社会保障改革の全体像、経済成長戦略と合わせて議論すべきものだと考えますが、ご見解をお聞かせ下さい。

 最近、政府は、一体改革について国民に理解を求めるためと称して、全国で対話集会を開いています。しかし、第一回は、全国四会場のうち、三会場で定員が15人。
富山県会場では、応募者が8人しかおらず、県知事に人集めを依頼したということです。参加者が集まらないのは、野田内閣への不信の表れだと思います。

 また、参加者は一人数分ずつしか発言できず、「対話集会になっていない」という批判が上がっています。

 このような形ばかりの「対話集会」で、国民の理解が得られるなどと、本気でお考えなのでしょうか、ご見解をお聞かせ下さい。


(年金支給に係るミス)

 先日、年金の受給者から過大に源泉徴収を行い、約7万人分、17億円の年金額が本来より少なかったというミスが報道されました。

 7万人分の入力を忘れていたとのことです。年金は老後の貴重な生活の糧なのですから、支給額を間違えるというのは、絶対あってはならないことです。
 どうも民主党政権になってから、無責任な閣僚の下で、職員もたるんでいるのではないでしょうか。
 二度とこのようなことが起きないよう、関係者を厳しく処分し、再発防止に向けた徹底的な措置を取るべきだと考えます。
 関係者の処分と再発防止について、政府の対応状況をご説明下さい。


(最後に)

 念願だった政権交代を果たして以降、民主党は、驕り高ぶっているのではないでしょうか。驕れる平家も久しからずと言います。
 次の選挙が、民主党にとって、壇ノ浦の合戦になることでしょう。そう申しあげまして、私の質問を終わります。

shige_tamura at 15:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!自由民主党 

「口先番長」の前原政調会長が「言うだけ番長」などと記載した産経新聞の報道に抗議し、会見出席を拒否

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今朝の読売新聞を見て、ホントビックリした。
自分の言動を批判をされた新聞取材をボイコットするのだから。
信じられない。

「大人げない」「子どものようだ」

これは前原政調会長が「言うだけ番長」などと記載した産経新聞の報道に抗議し、会見出席を拒否する意向を伝えたものだ。
これにはビックリ! これで前原政調会長、大きなマイナス。

これで総理の目は完全になくなった。

「口先番長」とも言われてる。

民主主義で怖いのは、前原政調会長のような人物が権力を握ることだ。
自分を批判する相手をボイコットするのだから。
いったい、京都大学で、松下政経塾で何を勉強したのか。

言論の自由も、民主主義もあったものではない。
最低の政治家だ。

「言うだけ番長」とは、真実だ。
言われたくないなら、有言実行すべきだ。


「名誉毀損ではない」渡辺武達・同志社大教授
(2012.2.24 01:23、産経)

 渡辺武(たけ)達(さと)・同志社大教授(メディア倫理)の話「政治家は正当な批判である限り答える義務がある。『言うだけ番長』という表現はメディアの批判として許容範囲であり、公人への人権侵害や名誉毀(き)損(そん)には当たらない。さらに政治家には自分の発言を有権者に伝える義務がある。この3点から、前原氏の会見拒否はいかなる意味でも肯定できず、民主的な政治家がやるべきことではない」

(参考)

能力不足と批判され?前原氏、産経の会見拒否
(読売新聞 2月23日(木)21時42分配信)


 民主党の前原政調会長は23日、国会内で開いた定例記者会見で、報道内容を理由に産経新聞記者の出席を拒否した。
 前原氏は産経新聞記者に会見場を出るよう求めたが応じなかったため、隣室に移動して産経新聞の記者を入れずに記者会見を行った。
 記者会見では、読売新聞など各社の記者が前原氏の対応に異論や抗議の意を伝えて、説明を求めた。前原氏は「事実と異なることを人をおとしめるために書き続けるのはペンの暴力であるという思いを強く持っている。事実に反することを書かれ続け受容の範囲を超えた。公正、公平な報道をしてほしい」と述べた。また、産経新聞に対し文書で報道に関する説明を求めたことを明らかにした。出席拒否の理由とした産経新聞の報道内容については具体的な言及を避けた。
 前原氏としては、自らが政調会長として能力不足だなどとする記事を産経新聞が過去に繰り返し掲載していたことに抗議する意図があったとみられる。



前原氏、記者会見で産経排除=「言うだけ番長」報道に抗議
(時事通信 2月23日(木)20時13分配信)

 民主党の前原誠司政調会長は23日夜の定例の記者会見で、前原氏に関する報道内容を理由に産経新聞記者の出席を拒否した。政権与党幹部の記者会見で、特定のメディアを排除するのは異例だ。
 前原氏は出席拒否の理由について「明らかに度が過ぎ、事実と反した、人をおとしめるための悪口を書き続けることはペンの暴力だ。(産経の報道は)受容の範囲を超えている」と強調。また、産経新聞に対し、文書で報道に関する説明を求めたことを明らかにした。
 前原氏は具体的にどの記事を問題にしているかについては「私が言うとペンによって拡散される。私からは控えたい」と明らかにしなかった。
 産経新聞のウェブサイトによると、前原氏は同日、自身を「言うだけ番長」などと記載した産経新聞の報道に抗議し、会見出席を拒否する意向を伝えた。
 前原氏は衆院議員会館での会見前に産経新聞記者がいたことから「会見を始められない」と述べ、会見場所を別に移した。会見室前で民主党職員により出席者の名刺提出が求められ、産経記者の入室は拒まれた。会見では複数の記者が、産経を排除した前原氏の対応に抗議したが、同氏は「事実に基づかない悪口を書かれ続けている。政治家にも人格がある」と産経の出席に応じなかった。
 飯塚浩彦産経新聞東京本社編集局長の話 報道での表現を理由に記者会見への出席を拒否されたのは極めて遺憾だ。断固抗議したい。公党、しかも政権政党の政策責任者である前原氏が、このような理由で記者会見への出席を拒むことは看過できず、前原氏に猛省を促し、今回の措置の撤回を求める。


産経新聞を記者会見から排除 民主・前原政調会長 「言うだけ番長」に反発
(2012.2.24 00:27 産経)

衆院本会議に臨む前原誠司政調会長=23日午後、国会・衆院本会議場(酒巻俊介撮影)
 民主党の前原誠司政調会長は23日、産経新聞の報道内容を理由に、本紙の取材を拒否すると通告、同日夕に国会内で開いた記者会見で本紙記者の出席を拒否した。さらに、民主党政策調査会への取材も認めないと通告。政権与党幹部が記者会見で特定のメディアを排除するのは異例だ。
 前原氏が問題視したのは、本紙が前原氏の言動に関して報じてきた「言うだけ番長」という表現。記者会見に出席した共同通信によると、前原氏は「人をおとしめるための悪口、ペンの暴力のたぐいが続き受容限度を超えた。記者に批判する権利はあるが、事実に基づかなければならない」と述べた。 
 同日の記者会見にあたり前原氏は、本紙記者が会見場にいることを念頭に「始められない」と拒否、その後別室で記者会見を開き、名刺の提出を条件に会見場への入室を認め、事実上本紙記者を会見場から排除した。本紙記者は名刺を提出したが、党職員が「産経新聞はお断りしています」と入室を認めなかった。
 前原氏は、具体的に本紙のどの記事を問題視しているのかについては「私からは控えたい」と明言を避けた。民主党関係者によると、前原氏は本紙18日付の「公務員給与、削減合意『言うだけ』また露呈」との見出しの記事などを念頭に置いているという。
 前原氏は23日昼、記事についての経緯を記した産経新聞としての文書を口頭で求めていた。


「言うだけ番長」は「言葉ばかりで結果が伴わない人」の意味
(2012.2.24 01:25産経)

 産経新聞は民主党の前原誠司政調会長の言動に関し、「言葉ばかりで、結果が伴わない人」との意味を、漫画「夕やけ番長」(梶原一騎氏原作)をもじって、「言うだけ番長」と表現してきた。前原氏が民主党代表を務めていた平成18年に起きた「偽メール事件」も念頭にある。
 本紙が前原氏を「言うだけ番長」と表現した記事は、東京本社発行の最終版で計16回。最初は平成23年9月15日付朝刊の記事。「背景には『言うだけ番長』と言われる前原氏への不信もある。就任早々に米国で武器輸出三原則見直しなどを打ち出したことを受け、党内に『前原氏の独断専行を許すな』との声が強まった」と表現した。
 同9月30日付の記事では、東日本大震災の復興財源をめぐり、税外収入を政府案より2兆円積み増すと表明した前原氏について「目標額を達成できなければ前原氏の『言うだけ番長』という不名誉な称号は不動のものとなりかねない」とした。2兆円の積み増しは将来の計画にとどまっている。
 また、前原氏が国交相時代に建設凍結を表明した八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設再開決定を報じた同12月24日付では、前原氏が直前まで再開反対を訴えつつ最終的に受け入れたことを指摘したうえで、「もはや『言うだけ番長』と揶揄(やゆ)されても反論できまい」とした。
 産経新聞以外では、夕刊フジや一部の週刊誌、地方紙が前原氏を「言うだけ番長」と表現している。


shige_tamura at 05:48|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!民主党 

2012年02月23日

金正恩の北朝鮮(3)小此木政夫氏

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王朝的伝統政治への回帰か
金正恩の北朝鮮(3)
九州大学特任教授 小此木政夫


「金日成=金正日=金正恩」 世襲でなければ体制維持できず

 本年1月12日の「特別報道」を通じて、朝鮮労働党中央委員会政治局は故金正日総書記を錦繍山記念宮殿に「生前の姿でお祀(まつ)りする」と発表した。おそらく、永久保存された故金日成主席と並んで父子2代の遺体が安置されるのだろう。また、金日成の誕生日(4月15日)が「太陽節」とされたのに倣って、金正日の誕生日(2月16日)を「光明星節」とすることが決定された。さらに、北朝鮮各地に金正日の銅像が建設される。

 そのような政治的雰囲気のなかで、金正恩体制づくりが進行するのだから、北朝鮮の政治体制は「金王朝」と揶揄(やゆ)されてもしかたない。確かに、それを「新興王朝」と考えない限り、「3代世襲」も「金日成=金正日=金正恩」という同一性の強調も、さらには金正日の「遺訓」政治も理解できない。王朝的な世襲以外の方法では、北朝鮮の政治体制を維持することができないのだろう。

 ただし、それにしても、30歳に満たない青年司令官を最高指導者に擁立するのは容易でない。前回紹介したように、そのために、金正日は張成沢、李英浩、金永春など、党軍官僚による集団的な補佐体制を準備した。豊臣秀吉は若い秀頼のために「三大老五奉行」を補佐役としたが、武家政治ならぬ王朝政治の下では「三大老」は必要とされない。金正日の霊きゅう車を取り囲んだのは、党軍の両班(やんばん)からなる「七奉行」であった。


「王座」の争奪ではなく 指導部内で「勢力争い」を展開

 最近流行の韓流ドラマにみられるように、朝鮮王朝(李氏朝鮮)では、国王の権力は必ずしも強大ではなかった。また、そこで展開される王朝官僚たちの権力闘争も王座そのものを争奪しようとするものではなかった。弱体な王権の下で、王朝官僚たちがそれぞれの勢力拡大を競ったのである。婚姻関係にある外戚が国王の信任を得て、政権を専横すれば、それが「勢道政治」であった。

 もちろん、北朝鮮に誕生した新興王朝は単純な王朝ではない。少なくとも革命神話や社会主義イデオロギーで武装され、抗日闘争以来の軍事的な伝統を持っている。さらに、暴力装置、情報統制そして思想教育が徹底した全体主義国家でもある。

 だからこそ、金日成や金正日のような独裁者の存在なしに、それは十分に機能しない。集団的な補佐体制の下では、むしろ党軍官僚が政治の実権を争うことになりそうだ。

 指導部内の権力闘争を予想させる材料として、呉克烈大将の「不思議」が注目されている。軍長老の呉克烈は、2009年2月の人事で国防委員会副委員長に就任したにもかかわらず、翌年9月の労働党代表者会では党政治局員にも、党中央軍事委員にも選出されなかった。また、金正日の葬儀委員会の序列は29位であったが、告別式の序列は一挙に13位に上昇した。金正恩側近の新軍部との間に不和が存在するというのだ。

 そうかもしれないが、80歳を過ぎた老人がクーデターを企画するとも思えない。また、別の若い不満分子がクーデター的に権力を奪取しても、新しい権力はどのようにそれを正統化するのだろうか。それ以前に、クーデターは確実に内戦を招来し、内戦は双方の「共倒れ」を意味するだろう。わずかに可能性があるのは、朴正煕殺害事件と同じように、側近による衝動的な暗殺事件である


 中国との緊密化に努力した金正日 中朝間に次世代の保守連帯が誕生

 ありそうもないことだが、仮に北朝鮮の民衆が一斉に蜂起しても、独裁者が容赦なく武力を行使すれば、装備に勝る正規軍に勝利することは難しい。外部からの軍事介入以外に民衆を保護する手段はないが、大量破壊兵器で武装された北朝鮮はNATO軍が介入したリビアとは違う。ソウルや東京を報復攻撃するという警告を無視して、米韓軍は北朝鮮に軍事介入できるだろうか。だから民衆にとっては、非組織的な「脱北」しかないのだ。

 中国との関係にも、王朝的な伝統政治を思わせるものがある。韓国哨戒艦の沈没を契機に、晩年の金正日は短期間に4回も中国を訪問して、関係の緊密化に努力した。その結果、2010年10月の労働党創建65周年の閲兵式では、異様にも、中国共産党政治局から派遣された周永康常務委員が、金正日や金正恩と並んでひな壇の中央に立ったのだ。軍隊や公安関係者を中心に、中朝間には次世代につながる「保守連帯」が誕生した。

 朝鮮王朝の歴代国王は中国皇帝に恭順の意を示し、中国文明をそのまま受容することによって、対外的な安全を保障された。事大主義とは、中国に隣接する小国の巧みな外交政策であり、同盟政策だったのだ。そのような「従属自主」によって、朝鮮王朝は520年間も存続した。中国が大国化して、米国と競合すればするほど、中国にとって北朝鮮の地政学的な重要性が高まるだろう。

『自由民主』より

2012年02月22日

講演録「日本の政治・安全保障−この国の形を考える」(その6、終わり)

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 第15回 「咢堂塾」講義・2012/01/28 憲政記念館第2会議室

 自民党政務調査会調査役・慶應義塾大学大学院法学研究科・講師:田村重信


 自民党がめざすもの

 ところでだから、お前、自民党だけど何を目指しているのかとよくいわれるのですが、それはやっぱり相馬(雪香)さんが言われた方向を目指すことです。

 そのための資料は、平成20年の自民党綱領の改正です。これに伊吹(文明)先生の解説が出ています。その事務方の責任者を僕が務めたのですが、「誇り高い日本を目指す」んですが、そういうことだとか、やっぱりある程度、「頑張った人が報われる社会をきちっと作っていく」ということが大事なんですね。

 自民党は自由社会のなかで、伸び伸び、生き生きと、競争し、どうしてもダメな人は救って行かなければならない、ということですね。
 そういうことをその中に書いていますので、よく見ていければと考えております。
だからまさに相馬さんが、自分にできること何なんだと。よく、政治家はダメだ、社会がダメだ、というけれども、じゃあ、「あなたは?、私は?、できているか?」ということなんですよ。
 それから、なるほどなとだいぶ悩んで、なるほどな。
 途中でわかったんですけれども、「自分にできることから始める」(相馬雪香)
相手を変えることはできないんですよ。「自分が変われば、相手が変わる。」ということですね。

 ロバート・コンクリートさんが書いた『説得力』という本を読んで、石田さんの本にもまさに書いている。
 「他人(ひと)を変えることって難しいですよ。そんな簡単に他人の心や行動は代えられない。でもね、自分自身なら明日からだって変われるでしょ?他人を変えようと思う前に、まず自分が変わることです。自分の心の奥にある、良心の声に耳を傾ける。そして、少しでも良い自分に変わろうとする――今、みんながそう思えば、世界は今日からだって変わるわよ。」(相馬雪香)
 これなんですよ。

 今回の好きな言葉なんですが、「一燈照隅、万燈照隅」。
 これは一人の人が、そういう気持ちを持ち合わせば、多くの人が、みんな良くなるんだよっていうことです。


 『福祉国家亡国論』

 だからまあ、やっぱり自分の生き方には責任を持つと。ということらしい。
良いことは良いし、
 最近、本当思うんですが、宏池会に入った時に、山本勝市さんという衆議院議員で偉い経済学者という偉い方に本をもらって、『福祉国家亡国論』という本を、最近も読み返したんですよ。
 今やっぱり改めて読んでみまして、ちょっと結論からいうと、「我々が自由な社会を失うまいとする限り、社会保障には限界が無ければならない。限界とはすなわち国民が社会を維持するために、自ら責任を持とうとする意志と力を弱めるところまで、社会保障を進めないこと。さらに、家族や団体の自発的な意志を弱めるところにまで、福祉を広めないこと。そしてそのためには、家族や団体に対する補充の限度を超えてはならない。」
 そこなんですよ。社会保障が全ていいことではない。

 あと、このあとに伊藤達也先生が話をされるということで、資料を少し見たのですけれども、結局ですね、冷戦の前に 国家財政を圧迫させたのは、公共投資なんですよ。ところが平成2年末から、世の中全部変わってですね。結局、公債残高をどんどん積み上げていったのは、社会保障の増大なんですよ。
 税収を歪めてしまう(法人税と所得税の減少)。だから税も直接税中心から間接税に変わらないといけない。そういう意味では、今、野田首相がやろうとしているのは、いいんですよ。自民党も参議院選挙で消費税を10%に上げると言いましたから。そっちにシフトしていかないと。税収は確保できないんです。

 だからそういう意味で日本の将来を考えた場合は、社会保障は良いものだが、どんどん増やせばいいというものではなくて、やっぱり、小泉(純一郎)さんの時に切り込みましたけれども、そうしないと。
 今、我々はどこにいるのか。「見えざる革命」の真っただ中にいるということを考えていかないと、本当に将来のことを考えていかないと、尾崎咢堂さんの考えたことも、我々の将来のことを考えていかないといけないとそういうことを考えていかないと上手く行かにだろうと思います。


 「天は自ら助くるものを助く」「利他の心」

 明治の時代に大ベストセラーになったサミュエル・スマイルズの『自助論』、「天は自ら助くるものを助く」とか、あと福沢諭吉の『学問のすすめ』とか、ああいう考え方が明治の時代にあったから、日本も物凄くうまくいったと思うんですよ。
じゃ、今、こうした考え方で我々は何をしなければならないか。

 特に、今の社会、就職がうまくいかなかったり、そりゃ君、社会が悪いんだから、経済情勢が悪いんだから、君は悪くないんだからといっちゃったら、ダメなんですよ。
 もっと頑張れよ。つらいけれども、他にも上手くいっているひとがいる人もいるじゃないか。もう少し考えろよ。そういうふうにいわないとダメなんですが、どうも今の政治状況がどうだとかという話で、おかしいですよね。
 うちの息子も、そういうことですよね、だから、人間学と歴史教育というのは必要です。究極的には、行きついたのが、相馬雪香さんが言っている「利他の心」を多くの我々が持つことによって、素晴らしい日本が生まれる。


 後悔しない生き方

 最近、高橋さんがね、僕にこれを読めといって僕に持ってきた。
 『男の品格』、白洲次郎名言集というのを持ってきましてね。
 プリンシプル、プリンシプルってなんだろう。何かわからないでしょう。原理・原則、原理・原則を、もって生きれば、人生迷うことはないだろう。プリンシプルに沿って人生を突き進めば、そこには後悔はないだろう。後悔しない生き方なんですよね。

 僕はね、うちのカミさんと結婚するときは、みんな反対だったんです。
 ウチも反対、マミさんの所も反対。
 台湾では、若い時に教育を受けていますから、日本人は悪いという。カミさんの親せきの若い連中が、そう言っていました。
 でもね、それで宏池会にいる時、『自民党戦国史』という伊藤昌哉さんの本にも出てくる占いの大人物なのですが、その方に占ってもらった。
 そしたらね、「田村君、この結婚する?君にとってプラスだよ。いいよ。」そう言われたって田舎の母に電話したら、「あ、それならいい。」というんですよ。(笑)

 その時に僕は思ったんですよ。当時、流行った映画で、「ラブストリー」後悔しないこと、 あとね『されどわれらが日々』の柴田翔・芥川賞作家の短編小説『鳥の影』に影響された。それは何かというと若い時に、自分が出世するために、好きでない女の子と結婚しちゃって、ある日、公園でみたら小さい女の子がいる。昔、自分が好きだった女の子とそっくりでね。その子を犯しちゃって、牢屋に入った。というそれだけの話なのですが、だから思ったんですよ。

 占いの先生が「田村君、君ね、日本人同士で結婚したって、離婚は多いいんだから、そんなの関係ないじゃないか。」といわれ、自分の友達からは、「おい、田村、絶対離婚するからな」と言われましたが、やはり離婚してもね、結婚しないで、ずーといるとしていたら、どんどん夢だけが膨らんでしまって。

 結婚はして、ダメならダメでいいんだと。凄いですね。まだ続いていますね。そういう意味で白洲次郎の生き方と、僕の生き方は、ちょっと似ているかな。(笑)


 「経済成長という麻薬」

 最後に1月18日の朝日新聞に、「経済成長という麻薬」というコラムがありまして、フランスの経済学者のダニエル・コーエンさんが、こんなことを言っているんですね。
 幸せを感じるときは、成長が加速するという時。
 大きな幸福感が出るときというのは、大変残念ながら、日本も経験したように、全てを破壊する戦争のあと、とても大きな苦しみのあと、30年に渡って、幸せを感じることができた。
 今、懐かしくALWAYS3丁目の夕日なんかみると、僕なんかは、いやあの時代は良かったなという感じがしますが、あの頃は小学校6年だから、僕は体操に憧れていまして、中学で体操部に入ったんですよ。でもすぐに止めましたけれどもね。
 あと人間が成長の無い世界に行くことは考えにくい。しかし今までと性質が異なる。理にかなった成長を送らざるをえない。例えば、地域の成長だったり、医療の成長だったり、いずれにしても物質的なものではない成長だと。
 
 21世紀はどうなるんでしょう?と聞かれたら、
 必ずしも生きていくうえで楽しい時代にはならない。人間の本質についての新たな見方や価値観が出てくるであろう。
―ということなんです。


 幸せは自分の中に、『論語』を学ぶ

 だからこれからは、日本社会の幸せの見つけ方というのは、自分自身。
 自分自身でしっかりとつかんでいくことなんだろうと思います。
 それがまさに『論語』なんです。そういうことを勉強しなければならない。
 なぜ、そういうことを学ばなければならないか。
 例えば、豊臣秀吉みたいな男は、どん底から這い上がりましたからね。自分で生きていくうちに偉くなるんですよ。それでもお同じ戦国時代でも、2代目といわれている殿様はどうするか。学んだんですよ。『篤姫』というドラマがありましたね、あの時、篤姫に殿様が何を勉強しているんだ。『四書』でございます。これは『論語』、『中庸』、『孟子』、『大学』。

 ちょっと勉強している人なら、「正心誠意」という言葉が、どこから来ているかそれは『大学』から来ているということをわかっている。
 それをわからないから、総理大臣もそうだし、周りもそうだし、ジャーナリストもそう。誰一人、間違いを指摘できない。間違いなんです。なぜ、演説のなかで「正心誠意」という言葉を使いましたか、「誠心誠意」というのはこうでしょう。
 どの辞書にもこの字(正心)は無い。だから小学生が、先生から「セイシンセイイ」と書いてくださいといったら、この字(正心)を書いたら間違いなんです。内閣総理大臣が国会の所信表明演説で、誤字で説明した。この言葉(正心)を使うなら、カクカクシカジカだと説明しなければならない。それが言えないでしょう。勝海舟の「氷川清話」から来たというと、財務省の勝さんから聞いたのかと、言われるから恥ずかしくていえなかったんだと思います。まずいでしょう。

 総理の側近に言いましたよ。総理がそう説明したから、そのように説明したと。
 でも一般の人は優秀ですよ。投書で総理大臣が使った言葉は間違いではないかという指摘があった。でも新聞社は放っておいた、ということなんですね。

 だからまさに、我々が、これから幸せをみつけようとしたら、そういうことなんです。教育もされていない、経験もない、我々が人間学を学ぶとしたら、学問で学ぶしかない。その学問は、『四書』なんです。ということなんです。
 天皇陛下も何を学ぶと思います。『論語』です。『論語』を学ぶんです。天皇陛下という立派な人間が、立派な方が、育てられるんですね。そういう意味においてはまさにこれまでの幸福を、自分自身に見つけるのは、まさにそういうことなんです。それが『温故知新』ということなんです。古きを訪ねて、新しきを知る。古きを訪ねて自分をじっと見つめ直す。ということがですね。

 それが今の日本社会に非常に必要なことなんだということをお話しして今日の講演を終わりにしたいと思います。
(拍手)

-----------------------<質疑応答>----------------------------------

(石田さん)安全保障
また田村先生にお来こし戴きたいと思います。
よろしくお願いします。もう一度田村先生に拍手をお願いします。

以上

shige_tamura at 12:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!講演録 

2012年02月21日

講演録「日本の政治・安全保障−この国の形を考える」(その5)

歌『日本を美しく!』がカラオケDAMに入りました。
『天に向かって!』がウガとジョイサウンドに入ってますから、全国のカラオケで僕の歌を歌うことが可能になりました。
 「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。

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 第15回 「咢堂塾」講義・2012/01/28 憲政記念館第2会議室

 自民党政務調査会調査役・慶應義塾大学大学院法学研究科・講師:田村重信


 日本の安全保障

 それで安全保障の話ですけれども、国防というのはとても大事なんです。国のが安定しないと、経済の発展はないんです。
 冷戦だったから、アメリカだって、周りの国だって皆、心配だったから、経済活動が停滞していたんですよ。
 日本は安全だったから、経済が上手く行ったんですよ。
 安全保障・防衛の問題が各国、心配だった。
 だから日本経済だけがドンドン右肩上がりになっていった。
 だから冷戦が崩壊した後、競争相手がどんどん増えて、いい練習方法をどんどん取り入れたから、それで日本伝統的な護送船団方式という練習法がダメになった。銀行だって大合併ですよ。そんな時代に生きているということです。

 戦後の歩みを見たらわかります。
 日本の憲法というのは、軍隊を持てない憲法で出発しました。

 なぜこうなったか、冷戦の激化です。朝鮮戦争です。
 日本の安全は誰が守る。ということで、米軍が守る。朝鮮戦争が起こったから、米軍は朝鮮半島に出ていかないといけないから、じゃ日本の安全はということで、アメリカが自分のことは自分でやってよ、ということで、警察予備隊、保安隊、それが自衛隊ということになった。


 憲法と自衛隊の関係

 日本は、憲法改正していないんですよ。
 軍隊が持てない憲法のまま。憲法9条があって、なぜ、自衛隊があるのか。
 それはこうなんです。「日本は独立国です。日本は独立国である以上、自分の国を守るための権利はある。そのために実力組織が必要だと。それが自衛隊なんですよ。ということで自衛隊になった。」
 でも憲法9条に戦力は持てない、と書いてあるでしょう。
 戦力というのは、軍隊なんです。どうなっているの、おかしいじゃないの。
 自衛隊は、軍隊じゃないんです。戦力じゃないんです。戦力は持てません。だから軍隊はもてません。自衛隊は軍隊じゃないんです。戦力じゃないんです。必要最小限度だからOKなんですよ。

 だからイラクに自衛隊が出ていくと、国際法上は軍隊。だからイラクに行くと軍隊、軍隊。国内に帰ってくると、軍隊ではない。自衛隊は軍隊でない自衛隊。
 わかりにくいワケ、変えていく必要がある。だからそれがどうしてもある。

 ドイツもかつての西ドイツも同じだったんです。軍隊の持てない憲法で出発した。ところが、これも冷戦の激化で、朝鮮戦争に切っ掛けで、どうしようということで、フランスなんかは、ドイツが軍隊を持つことに物凄く抵抗しました。
 軍隊をどのように考えたかというと、NATOですね、西側世界を守るための軍隊としてドイツは軍隊をもった。自国を守るという以上に、西側諸国を守るための軍隊だということにして、あとはフランスと上手に和解をして、ドイツの中でも猛烈な議論をして、憲法改正をして、それで軍隊を持ったんですよ。


 憲法改正のポイント

 ところが、日本は憲法改正の議論をしないで、よその国からみると、総理大臣は国会で、わが国に軍隊はありますか?というと、「ありますとは答えられない。」変でしょう。
 だから、それはきちんとして、日本が憲法改正して、憲法に自衛隊が軍隊という形で明記されても、日本の財政事情を考えれば、たくさん軍事費にかけることはありえないよ。ただ現状こうなっていることを変えるというのは、必要だと思うし、中国だって、韓国だってみんなそうでしょう。ということで話すと、わかりましたと皆、言ってくれる。
 ところが韓国なんかは一歩も譲らないわけですよ。憲法改正したら、軍事大国になる、また戦争になると、よく日本のなかでもそう言う人がいますが、僕がきちんと大学の授業で説明して、僕の言うことが正しい政府解釈だし、憲法改正したって、どう考えても僕のいうようにしかならない。たくさん財政に余裕がある訳ではないので、そういう話をするとよくわかってくれる。

 そこがやっぱり問題なんですよ。憲法改正すると酷いことになるということではなくて、可笑しいところは直そうということなんですよ。
 だから憲法改正で重要なのは、やはり憲法前文の、日本が悪いことをしたから、戦争を起こした。日本さえ悪いことをしなければ、周りはみんないい国だからいいんだという。あれはちょっと考えないといけないですね。
 あとは日本はどういう国を目指すんだということなんですよ。やっぱり、日本は世界に尊敬される道義国家を目指す、といえるような憲法前文と、あとは9条の問題できちっとやる。他に非常事態の問題ですね。この規定をいれるというのをどうしても必要だと思うんですね。
 台湾でもかつて大きな地震がありました。憲法に非常事態の規定がありました。それも素早い対応をした。あれは憲法の中に非常事態の時に、どういうふうに役立つか書いてある。


 地方自治体と自衛隊の防災訓練の重要性

 今度の東日本大震災がなぜそれなりに安心できたかというと、それは自衛隊が地方自治体と、防災訓練をやっていましたから、それだからできたんですね。阪神大震災はなぜ自衛隊の出動が遅くなったかというと、それは神戸市では共産党から推薦されている市長さんでしたから、自衛隊と日常的な訓練はいっさいやっていない。自衛隊というのは、訓練を実際にやっていないと、うまく使えないんですよ。うまくいかない。
 だって、どこにヘリコプターが降りたらいいかとか、どこに建物を作ったらいいかとか、どういうテントを張ったらいいかとか、無かったら自分で持ってくるとか。事前に訓練・練習しておかないとうまくいかない。そういう意味では阪神大震災では、うまくいかなかった。

 その教訓を得て、危機管理監を作らないといけない、とかいうことになりまして、それが今回の東日本大震災の時に、活かされまして、改めてすごい問題とか生じず、まずまずできた、というようなことになります。


 冷戦後に多くの防衛法制が出来た

 ですから冷戦終わってから、いろんな法律ができたんですよ。
 PKO法律、それから国際緊急援助隊、外国に台風だとかで被害が出た時に、自衛隊が助けに行きます。だからインドネシアで地震が起こった時もすぐ、海上自衛隊が協力できたのです。
 法律改正ができたから、色んな法律ができたから、ルワンダの難民対策もできた。
その時も僕は国会議員とアフリカのルワンダに行きました。
 あとは日米安保、これからの日米安保は大事だから、だから僕は、ガイドラインの見直し、日米安保共同宣言、周辺事態安全確保法、有事法制作ったり、イラクの人道復興支援、防衛庁を防衛省にした。


 今後の安保政策は

 というようなことを鳩山政権になったら、先程もいいましたが、インド洋の海上自衛隊が撤収したというようなことですね、そういうことが色々起きた訳です。
 そこらの日米関係の問題については、野田政権になったら、普天間の問題、武器輸出三原則見直し、南スーダンに自衛隊を派遣しますね。これもそれなりに評価されているということです。
 あと僕ら今、考えないといけないのは、陸上自衛隊の人員を減らし過ぎですので、残さないといけないなと。あとは国際協力のなかで、海上自衛隊の得意科目を、きちっとやれば、物凄く評価されますから、そういう意味では、インド洋のテロ特措法をもう一度、復活させるとか、あと海賊対策ですね。具体的には、日本の給油は動きながらやりますから、そういう技術はありますからやればいいですね。

 なぜテロ特措法が大事かというと、パキスタンが、日本の給油を物凄く有難がっている。
 それで今、海賊対策の問題で、今、結構、中国の海軍が色々な国と連携している。そんなことを最近、海上自衛隊の幹部から聞いたんですけれども、ま、そんなこともあるんだなと。
 あと国際平和協力法の一般法の改正というのがあります。またなんか起きた時に特別法を作るでしょう。そうじゃなくて、いつでも海外で何か起きた時には、すぐに海外に出れるようにするために、国際平和協力法を最初から作ることがいいなと。
 あとは集団的自衛権の問題をどうするか、憲法改正が難しければ、安全保障基本法を作ってでも、どうするか。


 日本人は戦争になったら進んで自国のために戦うか?

 それから最近、日本人の価値観(世界ランキングから読み解く、中公選書)読んだんですけれども、日本人は、日本という国に誇りを感じないが、日本のことは好き。
とはいえ日本のために戦いたくはない。なんか自国民に対して誇りを感じるということが意外と少なかったですね。というようなことが書いてある。
 第1はヨルダンとかなんとか。
 ところが日本には愛着はある。国際社会調査プログラムの03年調査結果「一般的にいって、他の国々よりも自分の国は良い国である」これはみんないい国だと思っている。(日本人は76.2%、ランキングは34カ国中、第5位。日本より上は、ベネズエラ、オーストラリア、カナダ、米国。)

 日本人は「日本をあまり誇りに思っていないが、日本は良い国、好きな国であると思っている。」あと問題は、日本人は「戦争になったら進んで自国のために戦うかという人が極端に少ないということで、「自国のために戦う人の割合」は、日本はなんと90ヵ国中、ダントツの最下位の90位。驚くべきことですね。これだけ安全が保たれている国なのに、いざという時、困っちゃうなということですよね。(世界平均71.5%)

 それで、日本は自国のために戦う人の割合は24,6%で、世界90か国中、50%を超えていないのは、わずか8か国しかない。だから凄いですね。
 上位はアジア、アフリカのほか、10位デンマーク、13位ノルウェー、19位スウェーデン、23位フィンランド という北欧の国がいざとなったら戦うという国が多いんですよ。

 北欧といえば「福祉が充実、人に優しい社会、平和を愛する国々といったイメージ。」があるのですが、「これらの国々では、平和は、放っておけば自然に生まるとか、誰かが与えてくれるものとの認識は全くなく、自らで努力して作り上げるものだ」との考えが浸透。4カ国とも徴兵制。

 北欧諸国がODAや難民受け入れに熱心なのは、単に優しいというのではなく、困窮した人々が爆発して世界の平和、ひいては自分たちの平和が脅かされるのを未然に防ぐためにやっている。
(続く)

2012年02月20日

民主党 年金案の実態

 税と社会保障の一体改革の議論の中で、いま、年金改革が注目を浴びています。

 民主党が『マニフェスト2005』で最低保障年金7万円を華々しく公約してから、既に7年が過ぎましたが、未だに具体案が示されていません。
 最近のマスコミ報道等をつなぎ合わせて見えてくるその姿は、決して現実的なものではありません。


Q、最低保障年金7万円は、いつからもらえるのですか?

A、これは、 40年後の話です。
 民主党の看板政策である最低保障年金7万円は、今すぐもらえる話ではなかったのです。


Q、もらえる年金は、増えるのですか?

A、 まじめに働いているほとんどの人の年金は減ってしまいます。
 民主党の試算によると、年金をもっとも厚くした場合でも、年収が420万円程度より多い方の年金は現在より減ってしまいます。


Q、負担は、どうなりますか?

A、 保険料は自営業の方などは大幅に増え、消費税もさらに7.1%の引上げになります。
 民主党の案では、保険料の負担は収入の15%となっており、年収400万円の自営業の方では、現在の月額15,020円の保険料が50,000円になってしまいます。
 また、民主党の案では、さらに7.1%もの消費税の引き上げが必要となります。


――ということで、民主党の最低保障年金は、非現実的な政策です。


 民主党は、マニフェストにとらわれずに即刻撤回し、
 現行制度を基本に必要な是正について国会における議論を進めて行くべきです。



 自民党なら、こうする。

 自民党は、現行制度の保険方式を基本に、厚生年金と共済年金の一元化、無年金・低年金対策、厚生年金の適用拡大などの必要な是正を行い、年金制度の安定と信頼の回復を図ります。

shige_tamura at 09:49|PermalinkComments(1)TrackBack(0)clip!民主党 

2012年02月17日

講演録「日本の政治・安全保障−この国の形を考える」(その4)

歌『日本を美しく!』がカラオケDAMに入りました。
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 第15回 「咢堂塾」講義・2012/01/28 憲政記念館第2会議室

 自民党政務調査会調査役・慶應義塾大学大学院法学研究科・講師:田村重信


 変化する世界の現状

 では、世界と日本の現状ということにいきなり行きますが、結局、冷戦が終わってから、アメリカとEUが世界経済の中心になっていくんじゃないかとも言われてたんですが、ヨーロッパは結局だめになりましたよね。アメリカも戦争ですよ、今度は、アフガン戦争、イラク戦争、そしてリーマンショックでダメになって、今度は新国防戦略で膨大な軍事費削減を、いよいよアメリカも、背に腹は代えられないということでやっている。

 これからどうなる、やっぱりどうなるかというと、中国とインドですよ、実績があるんですよ。19世紀の始めは、2つの国は巨大国家ですから、産業革命が起こる前と、起こって実際に国家が変わる。かつて、実際にマルコポーロも中国に来てぶったまげたんですよ。アメリカという国は最近(独立)でしょ。アメリカっていう国は、つい最近まで無かったんですよ。
 指導者、じゃあどうやって選ぶかとい選挙しかなかったんですよ。


 冷戦終結とグローバル化

 それから失われた20年と言われていますけれども、これは冷戦との関係でみんななってしまうんですよね。
 冷戦が終わる前、1989年、昭和天皇が崩御され、ベルリンの壁の崩壊、米ソ首脳会談。また1991年から湾岸戦争とソ連邦の崩壊、その前後でメチャクチャ違う訳ですよ。
 だってその前の時代(冷戦)というのは、アメリカはソ連に対して「悪の帝国」だといって、アメリカ大統領が述べていた。レーガン大統領がソ連に対して「悪の帝国」だといって軍事費を拡大して、それにソ連が追い付かなくなって、経済が破綻してそれで冷戦が終わることになるんですよ。
 だからアメリカだって大変なんですよ。ヨーロッパもそうですよ。

 1989年というのは、中国で何が起こったかというと、天安門事件です。文化大革命なんて無茶苦茶ですから、ところが小平という凄い指導者がいて、改革・解放路線を定着させた。それで政治を安定させたい。それが今日の中国となった。
 だから冷戦の終わる前は、日本の銀行は仲良く手を繋いで、護送船団方式なんて言われた時代があったけれども、世界の銀行のトップ10のなかに半分ぐらいが日本の銀行が入っていた。それはうまく行く訳ですよ。よその国は、国の安全を保つために「ヒイこら、ヒイこら」やっていて、その時は、日本はあんまり軍事費・防衛費にお金をかけないで、お金を勘定していればよかった時代ですから。
 そうでしょう。それがなくなっちゃった。

 その結果どうなったかというと、東ヨーロッパが、西ヨーロッパと一緒になったりして、安い労働力がどんどん西に入っていく。アジアだって安定してくれば、そうなるんですよ。
 それが今の時代なんですよ。だから日本は高賃金だから、外国の人と競争したら、賃金が下がらざるを得ない。そういう現象なんです。


 『見えざる革命』

 もっと大変なのは、ピータードラッカーこれ亡くなりましたけれども、これ大好きなんだけれども『見えざる革命』という本がある。これはびっくりした。

 日本は、今はいいよ。若い子がいっぱいいるし、ヨーロッパは年寄が多くて、それを支えるのは大変だよ。でもね、これから日本はもっと大変になるよ。今働いている人たちが急速に年寄りになってくる。それをどのように支えるか。それが大問題なんだということなんです。
 かつてのロシア革命とかいろんな革命があったが、それなんかより凄い『見えざる革命』っていうのがまもなく日本にやってくるから。そういうことなんです。今、その真っ只中なんです。今、その真っ只中にいるということを考えないといけない。ということなんです。

 経済指標でみると、ゴールドマンサックスなんかみると、日本は世界全体の生産力で90年14%ですよ。ところが2009年は9%、2030年は4%、2050年は2%、それはしょうがない、それは中国だって、インドだって、他の貧しい人が経済がどんどん良くなっていくと、相対的にこういうことが起きるんです。


 ゼロ成長でもGDPは凄い

 ということですから、経済の高度成長は、高度成長できる要素があったから、高度成長ができた。経済成長しないとこれからどうにもならないといったって、無理なところがあるわけだから、そしたら程々の成長の中で、ひょっとしたらゼロかもしれないけれども、ゼロ成長の中で、なんとかしていく方法を考えないといけない。
 でも凄いんですよ。ゼロ成長といったって、巨大な日本のGDPがもう一回、次の年に作れるわけですから。ゼロでも同じ大きい経済規模がもう一つできるわけだから。それだけでもやっぱり凄いことなのです。


 冷戦終結が米国のIT革命を起こした

 冷戦が終わってから経済にもの凄く影響がありますよ。
 だからアメリカなんてもそうでしょう。今までずっとやってきた軍事技術、インターネットや情報衛星をみんな開放した。インターネットもそう、だからIT革命が起こって、アメリカは経済が良くなった。それが政治とも関係するんですよ。


 55年体制の政治と丁寧な政策決定プロセスが重要

 冷戦が終わった55年体制というのは、学者の方々やジャーナリストの方々は、55年体制は、悪い、古い、国会対策政治、という感じだけれども、違うんですよ。なぜ、今も国会対策は必要でしょう。今でも政治とお金の問題はあるでしょう。
 それは本質ではない。何が55年体制で変わったのか。
 イデオロギー対立、アメリカ対ソ連、それが国際版。国内版は自民党対社会党なんです。アメリカ=自民党、ソ連=社会党、だから冷戦が終わってソ連が無くなったでしょう。だから社会党が無くなっちゃたんですよ。
 だからその説明をきちんとする人がいないんですよ。京都大学の大嶽先生が僕と同じ論理で言っていますけれども、そこを見誤ってしまうと、政治がきれいだとか、古いとか新しいとか言っていたら、政治の本質は狂ってしまうんですよ。

 みんな新しいといったらウケるけど、ブームになるから。
 現実政治の世界を考えてみてください。
 今、「日本新党」ありますか、「新生党」ありますか、「新党さきがけ」ありますか、新しい名前を付けた「新進党」ありますか、
 今、与党にいるのが「国民新党」。
 新しいという名前は一時的。だからそこなんですよ。フレッシュ(新しい)は、フレッシュの段階で古くなったら終わり。政党の中で一番古いのは共産党、それに自民党、民主党にだって「新しい」は入っていない。
 だから間違ってはいけないなということですね。

 自社さ政権が、割合とうまく行ったのは、丁寧な政策決定プロセスがあった。議論しましたよ。それがあるかないか。
 細川政権の時は、全然無かったですよね。「一・一コンビ」ですよね。小沢一郎さんと市川雄一さん。そんなところ決まったんですね。


 小泉純一郎総理はなぜ5年以上続いたか

 それから小泉(純一郎)さんが誕生するわけですけれども、今、総理大臣1年持つか持たないかという話でしょう。小沢さんはどうなるかわからないし、野田さんも9月になれば代表選もあるし、消費税を上げて、選挙に勝てば残れるでしょうが、うちの谷垣総裁も9月になれば総裁選、そこでその前に総選挙がある可能性もあるのですが、なんで小泉さんは5年続いたんでしょう。なんだろう。

 なんで小泉さんが頭が良かったからですかね。
 パフォーマンスも上手かったですね。
 前回の総選挙で負けた時に、自民党の事務局長から呼ばれて、「田村さん、小泉総理が全国遊説の時に、息子さんが選挙に出ているから、秘書がついけれないから、田村さん随行してもらえないか。」と言われて、「わかりました。」といって、小泉総理と全国遊説しました。それで小泉元総理に僕がついて、あとはSPさん列車に乗っても隣の席で、それでいろいろ話したんです。
 小泉さんが郵政解散の選挙をしたでしょう。その時、なんて馬鹿なこと(分裂選挙は負けるから)をするのかなと思って。それで「なんでそんな選挙したんですか?」と聞いたんです。

(小泉元総理)「郵政法案が通らなかったから、僕は解散するといっていた。でもだれも信用しなかった。でも誰も信用しなかった。」
「誰もできっこないと思っていた。」「だからそうなったから僕は解散した。」と。
それなんですよ。やっぱり目指すものがある。それなんですよ。
 今、政治家でバッチを付けるのが目標の人達ばっかりですよ。見ていて。バッチをつけて何をするか。その違いですよ。小泉総理なら総理になったら、自分は何をするために総理になるのかが明確だったんですよ。
 で今(僕の講演を聞く咢堂塾生)でしたら、地方で政治家されている人もいますが、まず持ってもらいたいのは、政治家になるのが目的ではないんですよ。政治家になって何をやるのか。そのために政治家にならないといけないから、政治家になるんだ。そういう思いでやってくださいね。そうすると小泉さんみたいになれる。その違いですよ。

 それともう一つ、小泉さんが演説のなかで、『論語』だとか、中国古典だとか、出てきますね。それをちゃんと勉強していたからですよ。
 今、日本の社会で問題なのは、ハーバード大学でました、松下政経塾でました、咢堂塾でました。いいですよ。そこで学んだのは、何かということですよ。どこでもなんとなく抜けているのが、人間学なんですよ。
 『論語』を学ぶ、歴史上の人物はどうやって、学んだのか。中国古典を学ぶだとか。そこが欠落しているんですよ。昔でいうと、修身・道徳みたいなもの。それがあるかないかの違いですよ。小泉さんはそれがあったんですよ。昔はそれがあったんですよ。安岡正篤さんだとか偉大な人がいて、例えば、佐藤栄作さんとかが国会で演説するとき、ちゃんとそういう人に見てもらう。天皇陛下が戦争に負けた時の言葉、もちろん表には出てはいませんでしたが、安岡正篤さんがチェックしていた。宏池会という派閥で勤めていましたが、その名前も安岡さんが作った。
 いまそれが一番抜けているんです。と僕がそう思っているから、『論語』の勉強会を始めて、続いている。

 そこなんですよ。『論語』なんですよ、中国古典なんですよ。日本の古典でもいいですよ。そういうのを学んでもらいたいんですよ。そうするとハラができるんですよ。世の中、想定外の事ばっかりですから。マクドナルド(マニュアル)ばかりじゃないから。想定外の時にどう対応するか。やっぱり人間学なんですよ。
 でね、そこなんですよ。でやると。だから冷静に考えてやる。だから小泉総理は、5年間続いたんですよ。
 政治を目指す方、あるいは経営者の方、やっぱり人間学を学ばないといけないんですよ。それから新しいうちは新しいけど、古くなればダメなんですよ。そんなもんなんですよ。もっと違う価値を見出さないといけないんですよ。


 人気のある総理と前任者の関係

 なぜ、田中角栄、細川護熙、橋本龍太郎、小泉純一郎、鳩山由紀夫が総理になった時、なんで支持率が高いのか。前人者が人気が無かったからですよ。だから安倍さんなんかは大変なんですよ。小泉さんの後だから。そうじゃない人の後だったら良かったですね。
 そんな話ですね。


 民主党と自由党の合併
 
 そして民主党政権の2003年4月ですね。ニュースステーション(テレビ朝日)の久米さんの番組で、菅さんと小沢さんが出ていた。これから一緒になります民主党と自由党。今でもよく覚えています。じゃあ各党の手続きはと聞くと、明日やりますと。
テレビで言うことにびっくりしまして、ただその時はこれは大変だな。危機感を持ちました。
 これまで自民党がなんで選挙に強いかというと、他の政党が、分かれていたわけですから、当然、小選挙区制でしょう。簡単な話、数の話ですよ。他党が、多数でばらけていたのがまとまったから、自民党は選挙戦が難しくなる。
 一人を選ぶ選挙で相手が数人出ていれば票が割れて有利だが、相手がまとまれば不利ということになる。
 民主党は、議員の数を増やさないといけないというようなことですね。その時に色々ありましたけれども、政権交代、というキャッチコピーだけで、自民党に飽きたということで、マニフェストいいこと書いてあるねということで、世の中ひっくり返っちゃったんですね。


 月刊『正論』(2010年2月号)に「民主党の許さざる八つの嘘」が掲載

 で、話は長くなりますから、今日の資料のなかで、『正論』あります。
月刊正論ね。鳩山さんが総理になって、僕に書いてくれと平成22年の2月号にですね、原稿を書いたんですね。正論の編集者が、すごい題をつけるんです。「民主党の許さざる八つの嘘」だとかね。当時の鳩山政権になったときですが、凄いタイトルだなと編集者にいいましたら、当時、鳩山政権になってすぐぐらいですから。
すると、(編集者)「いや、これくらいがいいんですよ。」というものんだから、そうなりました。この論文は、あとでじっくり見てもらえればいい。


『世界と議会』(2009年7月号)に「日本の防衛政策私論」が掲載

 咢堂塾との出会いは、『世界と議会』という本に載せてもらったことです。全然、知らなかったですよ、それまでは。それから付き合いができましてね。それ僕が咢堂塾に入らないで、日本論語研究会の高橋さんが入塾し、ずっと通って、石田さんも日本論語研究会に来てくれて講演してもらった。そんなご縁ですね。だから防衛・安全保障の問題も、これを後程、読んでいただければわかるということで用意をした訳であります。


 民主党の外交・安保政策の失敗

 それからレジュメに戻りますけれども、やっぱり問題なのは、民主党というのは外交安保政策が問題なんですよ。
 外交・安保政策というのは、メチャメチャ身近な世界なんですよ。本当にこれはえらい大変なんですよね。
 だから最初、一生懸命、僕はインド洋に海上自衛隊を送ってやっていたんですけれども、それを「止める」としちゃったでしょう。その結果、アフガニスタンにたくさんお金をだすようになりましたね。
 湾岸戦争の時に、小切手外交とかいわれて、人的貢献しないとダメだということになって、やっと自衛隊の掃海艇が出たり、それで、日本が世界のなかで評価されて来たり、したのですが、いきなりこれをやっちゃったものですから、これはもう大変ですよね。
 あとは、普天間ですね。
 鳩山さんが沖縄の方に、「県外・国外」と言っちゃたもんですから、それでえらいことになりました。それで結局できなかったでしょ。それでアメリカとの関係が悪くなったものですから、周りの国が見ていますからね。
 中国が尖閣諸島に出てきたり、韓国がどんどん竹島に構造物を作ったり、また従軍慰安婦の問題が出てきたり。韓国の問題には、必要のない民主党政権は謝罪談話を出したり、異常に韓国の人に気を使い、在日韓国人から、お金もらったりして、逆によいしょ、し過ぎて可笑しくなったりしてますよね。
 ロシアもそうですよ、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土にきましたからね。今まで無かったですよ。段々、段々、やられるようになってきた。

 それで政権が変わって、菅さんになって、あんまり日米関係が悪いからということで、日米関係を良くしようと考える訳です。
 それが野田さんになって、それを踏襲して、普天間の問題を一生懸命やりましょうとか、あとは武器輸出三原則、僕が一生懸命やっていたのも、きちんとやったりして、安全保障的には評価されるようになった。


 民主党の政治主導も失敗

 それから問題なのは、「政治主導」ですね。
 役所の方々も今までぼくらの所に気軽に来れたのが、来れなくなったとか。
 政務三役の決済が出ないと何もできない。役人がみんな萎縮をしてしまったんですよ。チジこまっているんですよ。
 そこで起こったのが、東日本大震災。
 なんで対応が遅れたかというと「政治主導」ですよ。
 ああいう問題が起これば、自らで役人は動きますからね、役所はドンドン対応できますよ。マニュアル通りにやるわけですから。ところが上の顔をみてやっている。それで対応が遅れたんですよ。政治主導で。

 事務次官会議なんて無くせといっておきながら、また作りましたしね。
 法制局長官の答弁なんて無くせといっておきながら、今度は戻しましたでしょう。 田中防衛大臣に防衛法制上の質問をされたら困ると思ったのでしょう。
(続く)

shige_tamura at 15:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!講演録 

講演録「日本の政治・安全保障−この国の形を考える」(その3)

歌『日本を美しく!』がカラオケDAMに入りました。
『天に向かって!』がウガとジョイサウンドに入ってますから、全国のカラオケで僕の歌を歌うことが可能になりました。
 「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。

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 第15回 「咢堂塾」講義・2012/01/28 憲政記念館第2会議室

 自民党政務調査会調査役・慶應義塾大学大学院法学研究科・講師:田村重信


 ギリシャ危機は政治危機

 政治・民主主義を考えた時に、ギリシャ危機の本質は、僕は、政治危機だと。
今日は資料を持ってきたのですが、結局、なんでこうギリシャがこうなるか、政治の問題ですよ。民主主義の問題ですよ。


 源流をたどると30年前にさかのぼる。1981年、米国帰りの政治家が、自らつくった社会民主主義政党を率いて首相に就いた。アンドレアス・パパンドレウ。政権の目標ははっきりしていた。国が大きな役割を果たし、ギリシャを欧州の他の国並みの福祉国家にする。
「彼は民衆の求めたことを実行したんだ」という。
 国民保険制度をもうけ、小さな村々に診療所を置いた。年金をもらう権利がなかった労働者や農民に、年金を保証した。「父は何より民主主義をもたらしたんだと確信している。しかし、こうも言う。「民主主義が行きすぎてしまったのかもしれない。みなが権利を私利のために使うようになった」
 企業の国有化や、福祉やインフラの仕事が増え、公共部門で働く人が増えた。しかし、やがて縁故採用が横行する。「病院や道路などのコストが法外に高い」との指摘も高まった。誰かが甘い汁を吸っていた。80年代の民主化の時代は、石油ショックなどで産業が力を失っていく時代でもあった。しかし、政治家たちがしたのは競争力を高めるための政策ではなかった。「彼らが大衆を引き付けるために何をしたか。民間で仕事を失いつつある人を公共部門で雇ったんだ」と言う。お金はどんどん出て行ったが、それに見合う増税はしなかった。(H24.1.17 朝日新聞)

―ということなんですね。そういうことが原因なんですね。

 それで結局、ギリシャというのは、国有化政策、バラマキ政策を実施したんですよ。財政赤字の実態を隠してきたということなんですね。公務員をどんどん増やして、給料も上げた、多くの職種で年金制度も恵まれていますし、水準も高い。他のヨーロッパの国はそこを批判している。それとギリシャは脱税。これが横行して、買い物客がレシートを受け取らなければ、割引を持ちかけるのが一般的。レジでレシート発行すると、売上高として帳簿にのりますから、レシートを発行しなければ、ごまかせるということなんですね。


 中国の脱税防止策

 日本もその辺を良く考えていかないといけない。そうしないと、
 あの今回、上海に行った時、うちの娘が、買い物したりする時に、やたらとレシートを要求するんですよ。何でか。レシートに「スピードくじ」が付いている。タクシーに乗るでしょう。そうするとレシートをもらう。うまいこと考えているなと。
 日本もそういうことにしないと、今のように小さな商店はしなくていいということではすまない。だからキチット払った税金は納めるようにしないといけない。


 民主主義は衆愚政治になることも
 
 だからギリシャはそうことなんです。
 政治学ありますよね。古代ギリシャのプラトンが起源だといわれています。プラトンは民主主義を批判したんです。プラトンの先生はソクラテス。ソクラテスは、結局、ギリシャの衆愚政治、そういう人達に追いやられてそれで死んでいく、そういうことなんです。ソクラテスはただ単に生きるのではなくて、良く生きる。良く生きるということを言っている。

 それで、アリストテレスが一つの結論を出したんですね。どういう結論かというと、王制、君主制、貴族制、こういうものを組み合わせるのがいい。
 古代ローマの政治というのは、軍隊、元老院と独裁者の組み合わせ。それを組み合わせるのがいいだろう。君主制は、上手くいく時はいいが、ダメだと独裁になる。民主政治も上手くいくといいが、悪くなると衆愚政治になるんですね。だから、そういう意味ではアメリカは大統領がいて、上院と下院があるというバランス。日本もそうですよ。評価は色々あるが、議院内閣制ということでやっている。
 つい最近も、もの凄い危ないこともあった。民主党が批判を受けて、参議院選挙で負けちゃった、それでブレーキが利いたんですよ。そうしなかったら、マニフェストに書いてあるバラマキ政策を全部やると、そうするとみんな国債発行ということで。えらいことになっていた。ひょっとしたら、ギリシャに近いことになっていた。
国民のバランス感覚が効いたんですよ。

 だからよく考えないといけないけど、民主主義が絶対なんだと思うとまずい。
 例えば、フランス革命もありましたが、その後、血で血を洗う恐怖政治ですね。ヒトラーも完全に民主主義手続きによって選ばれてきた。ユダヤ人に対する圧力も、国民が圧倒的に支持したんですよ。ヒトラー一人でやったんではなくて、皆が支持したんですよ。そこを良く考えてみる必要があるということなんです。

 だから3つのシステムがある。

 だから中国に行くとですね。民主主義、民主主義と言われるから、地方はやろうとしてますが、中央は絶対ダメ、中国は集団指導体制で、システムとして決めている。だからトップの胡錦濤や習金平に強烈なカリスマがなくてもいいようになっている。組織でキチット決めていくようになっている。リーダの決め方が中国は民主主義を選択していない。だから民主主義を採用していないから悪いんじゃないか、ということにはならない。

 民主主義を採用しているなら、「他人のせいにしない、他人のせいにできないのが、民主主義」(相馬雪香)ということをきっちりと押さえておかないと、とても具合の悪いことになるのではないか。というふうに思います。


 信無くば立たず

 『論語』でも、「信無くば立たず」、谷垣総裁もよく行っていますけれども、信頼を失ってしまうと、どうにもならない。
 『論語』のどこから来ているかというと、「子貢問政。子曰、足食、足兵、足信之矣」、とありますけれども、政治にとって何が大事ですかと聞いたら、3つだと。一つは食料の確保、経済を安定させること、もう一つはやっぱり、国を守ることですね。もう一つは国民との信頼関係、そういうことを言っています。

 では子貢さんが、3つ大事かもしれないけれども、一つやめるとしたら、まずどれをやめますかといったら、そしたら国を守ること。では、もう一つ止めるとしたら、食べること、最後に残ったのが、「信頼」だと、ということなんですね。

 それはどういうことかというと、ソクラテスのところでも出てくるのですが、結局、どうして、ソクラテスは、最後に牢屋から逃げようと思ったら逃げられたのに、毒人参の杯をあおって死んだのかということなんですよ。まさにソクラテスは「無知の知」ということをいいます。自分は何も知らないという自覚、あるいはもっとも重要なのは、結局、日本語でいえば、「徳」ですね「徳」なんです。ソクラテスがいうには。
 「徳」というのは、知恵なんです。徳というのは教えることがなかなかできない。だから自分でキチッと身に付けるために学んでいくという必要がある。
 そして、結局、人間、単に生きるのではなく、正しいと思うことは誰に反対されてもやり抜くということなんですね。だから最終的に死んだわけですね。
 そこが『論語』の世界でもそういうことなんですよ。食べ物が無くなったら死んじゃうでしょう。でもそれよりも大事なことがある。信頼関係。もっというとこういうことなんです。


 「人」について

 「人」というのは、こういう字。人間学。僕はこの、尾崎塾の雑誌に石田さんが書いてくれといわれて、それに安全保障の話を書いた。それで石田さんが日本論語研究会の講師として来てくれた。で今度僕がここに来た。支え合う関係がある。なんでもそうなんです。 「俺は偉いよ〜」といったって、だれも評価してくれないと、すると「社会が悪いとか、世間が悪い、それは、間違い、自分が悪い」となる。

 生まれた時が最高で、必ず死ぬんです。上はなんでしょう。天国なんです。そのためにはどうしたらいいか。「徳を積む」ということなんですよ。ソクラテスもそういうことなんです。『論語』の孔子が言っていることもそうなんです。そうしないと上に行けずに、必ず落ちて、閻魔大王がいるんですね。僕もまだ中間ぐらいなんで、もっと徳をつまないとまずいな。そういうことなんですよ。

 だから世界三聖人という、物凄く偉大なソクラテス、孔子、御釈迦様の説くところはみんなそれなんですよ。それを言っているんですよ。だから正しいと思うことは、誰がなんと言おうとやり遂げる。それは悪いことはダメですよ。良いこと、良いこと、を選ぶ。


 「政は正なり」

 だからもう一つ『論語』にね、「政は正なり」正しい。正というのは、どういうことか。   
 政治というのは、こういう政治を心掛けないといけない。孔子の教え。だから同じなんですよ。西洋でも東洋でも究極の政治は何か、良いことをしようとする。
 良いことをしようとする。そして我々は政治に携わる人は何をしなければならないかというと、それは色々ありますよ。僕も『君主論』(マキャベリ)勉強したりしますけれども、究極には、やっぱり、徳を積めるかどうか、ということなんです。またそういうことをやっていくといい理由ですね。
 またそういうことを日本人というのは、何故かやっていたんですよね。だからアインシュタインは、日本、日本人は素晴らしいな。貧しいけど素晴らしいな。それが我々のアイデンティティなんですね。それが無くなってしまったから、もう一度復活させようと、ということで、じゃあ何ができるかということで、『論語』に着目して、日本論語研究会を始めて、8年目になった。というようなことです。
(続く)

shige_tamura at 11:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!講演録 
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