2011年09月
2011年09月14日
「正心誠意」野田流は辞めるべきだ。
「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。
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昨日の野田首相の所信表明演説で、自らの政治姿勢を「正心誠意」と説明した。
これをみて、「誠心誠意」でないのか、と疑問をもった。
国語辞典、漢和辞典などの辞書類には載っていない。普通、漢字クイズや四字熟語では、「誠心誠意」が一般的なのに。
子どもたちは、試験で「せいしんせいい」を漢字で書けとなったら困るのではないだろうか?
所信表明演説で「正心誠意」だけ読めば、誤りか?と思う。
読売新聞(9月14日)に「首相の言葉は、「誠心誠意」でなく「正心誠意」」との解説記事がある。
首相が、初の所信表明演説で、国民の理解と野党の協力を得るための「キーワード」として使ったのは、「正心誠意」という言葉だった。
これは、一般に知られている「誠心誠意」をもじった言葉ではなく、幕末に幕臣として活躍した勝海舟の談話を集めた「氷川清話」に、勝が政治の極意を語った言葉として収録されている。さらに、松下政経塾出身の首相にとっては師に当たる松下幸之助氏が、「上手下手より誠心誠意」という言葉を残していることもきっかけになった。
首相周辺によると、「国民に何でもかんでもお願いするのではなく、自分が正しいと思うことなら誠意を持って国民に尽くすという意味で、こちらがふさわしい」と首相が判断し、「正心誠意」を選んだという。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勝海舟は、1823年江戸本所に生まれた。彼は儒教教育を受けた武士であり、その精神を身につけていた。外国に対応し或いは尊皇攘夷派や幕府内の反対勢力を相手にするにあたって、意識のあるなしにかかわらず儒教の考え方に支えられていたと思われる。
彼が強調する『正心誠意』は、その教えの出発点をなすものであり、また「何事もすべて知行合一でなければならない」の言葉にある『知行合一』は、陽明学の中心的な教えである。(平河総合戦略研究所メルマガより)
勝海舟は、「政治家の秘訣は、ほかにはないのだよ。ただ正心誠意の四字しかないよ。道に依て起ち、道に依て坐すれば、草莽(そうもう)の野民(やみん)(民間人)でも、これに服従しないものはない筈(はず)だよ」と。
これこそ「天の教え」「天道」です。
野田首相は、財務省の影響が強いと言われ、財務省の事務次官は勝氏だからとも思う。
野田首相は、所信表明演説の中で、「正心誠意」を使った意味を「勝海舟の『氷川清話』から引用した」といったことを、国民に自らの言葉で、もっと丁寧に具体的に説明すべきである。
また、野田首相は先に発売された月刊『ボイス』で、「わが政治哲学」になかで、「私は『中庸』という哲学を大切にしなければならないと考える」と述べている。
中庸の説明を、
中間層の厚みを増すことが大事で、「貧困化」「世代間格差」などで、中間層からこぼれ落ちた人が元に戻れない社会になってしまっている。
「これをなんとかするために「左足」(平等)を前に出すことが必要なはずである。そのときの状況に応じて右足(平等)と左足(自由)を交互に出して、しっかりと二足歩行をしていく。それが私の考える中庸の政治である。学説やイデオロギーにこだわるのではなく、実際の社会の姿に向き合って問題解決をしていくのである」―と述べているが、
これも野田流「珍説」である。
中庸とは、「考え方・行動などが一つの立場に偏らず中正であること。過不足がなく、極端に走らないこと。また、そのさま。古来、洋の東西を問わず、重要な人間の徳目の一とされた。中道。」大辞林 第二版 (三省堂)
という解説が一般的だ。中庸は「かたよらず常に変わらないこと」で、内面の心のあり方である。
野田首相のいう「右足(平等)と左足(自由)を交互に出して、しっかりと二足歩行をしていく。それが私の考える中庸の政治である。」との説は珍説と言えよう。
「誠心誠意」の反対は「巧言令色」だ。
「巧言令色」とは、人の顔色を見て巧みに言いつくろい、人の機嫌をとるような人には、誠意や真心が乏しい。巧言が口先のうまいこと。令色は色を令(よ)くすることで、こびへつらう態度。
うまい話(例えば、ドジョウの話)を持ちかけ、(輿石幹事長)に取り入るということだろう。
野田首相の所信演説では、「ねじれ国会」を「立法府のあるべき姿に立ち返る好機」と、与野党が「徹底的な議論と対話」により国難に当たるよう呼びかけたが、臨時国会がたった4日間。
野田首相は、言っていることと実際にやっていることが違う。
これがドジョウ首相の実態のようだ。
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昨日の野田首相の所信表明演説で、自らの政治姿勢を「正心誠意」と説明した。
これをみて、「誠心誠意」でないのか、と疑問をもった。
国語辞典、漢和辞典などの辞書類には載っていない。普通、漢字クイズや四字熟語では、「誠心誠意」が一般的なのに。
子どもたちは、試験で「せいしんせいい」を漢字で書けとなったら困るのではないだろうか?
所信表明演説で「正心誠意」だけ読めば、誤りか?と思う。
読売新聞(9月14日)に「首相の言葉は、「誠心誠意」でなく「正心誠意」」との解説記事がある。
首相が、初の所信表明演説で、国民の理解と野党の協力を得るための「キーワード」として使ったのは、「正心誠意」という言葉だった。
これは、一般に知られている「誠心誠意」をもじった言葉ではなく、幕末に幕臣として活躍した勝海舟の談話を集めた「氷川清話」に、勝が政治の極意を語った言葉として収録されている。さらに、松下政経塾出身の首相にとっては師に当たる松下幸之助氏が、「上手下手より誠心誠意」という言葉を残していることもきっかけになった。
首相周辺によると、「国民に何でもかんでもお願いするのではなく、自分が正しいと思うことなら誠意を持って国民に尽くすという意味で、こちらがふさわしい」と首相が判断し、「正心誠意」を選んだという。
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勝海舟は、1823年江戸本所に生まれた。彼は儒教教育を受けた武士であり、その精神を身につけていた。外国に対応し或いは尊皇攘夷派や幕府内の反対勢力を相手にするにあたって、意識のあるなしにかかわらず儒教の考え方に支えられていたと思われる。
彼が強調する『正心誠意』は、その教えの出発点をなすものであり、また「何事もすべて知行合一でなければならない」の言葉にある『知行合一』は、陽明学の中心的な教えである。(平河総合戦略研究所メルマガより)
勝海舟は、「政治家の秘訣は、ほかにはないのだよ。ただ正心誠意の四字しかないよ。道に依て起ち、道に依て坐すれば、草莽(そうもう)の野民(やみん)(民間人)でも、これに服従しないものはない筈(はず)だよ」と。
これこそ「天の教え」「天道」です。
野田首相は、財務省の影響が強いと言われ、財務省の事務次官は勝氏だからとも思う。
野田首相は、所信表明演説の中で、「正心誠意」を使った意味を「勝海舟の『氷川清話』から引用した」といったことを、国民に自らの言葉で、もっと丁寧に具体的に説明すべきである。
また、野田首相は先に発売された月刊『ボイス』で、「わが政治哲学」になかで、「私は『中庸』という哲学を大切にしなければならないと考える」と述べている。
中庸の説明を、
中間層の厚みを増すことが大事で、「貧困化」「世代間格差」などで、中間層からこぼれ落ちた人が元に戻れない社会になってしまっている。
「これをなんとかするために「左足」(平等)を前に出すことが必要なはずである。そのときの状況に応じて右足(平等)と左足(自由)を交互に出して、しっかりと二足歩行をしていく。それが私の考える中庸の政治である。学説やイデオロギーにこだわるのではなく、実際の社会の姿に向き合って問題解決をしていくのである」―と述べているが、
これも野田流「珍説」である。
中庸とは、「考え方・行動などが一つの立場に偏らず中正であること。過不足がなく、極端に走らないこと。また、そのさま。古来、洋の東西を問わず、重要な人間の徳目の一とされた。中道。」大辞林 第二版 (三省堂)
という解説が一般的だ。中庸は「かたよらず常に変わらないこと」で、内面の心のあり方である。
野田首相のいう「右足(平等)と左足(自由)を交互に出して、しっかりと二足歩行をしていく。それが私の考える中庸の政治である。」との説は珍説と言えよう。
「誠心誠意」の反対は「巧言令色」だ。
「巧言令色」とは、人の顔色を見て巧みに言いつくろい、人の機嫌をとるような人には、誠意や真心が乏しい。巧言が口先のうまいこと。令色は色を令(よ)くすることで、こびへつらう態度。
うまい話(例えば、ドジョウの話)を持ちかけ、(輿石幹事長)に取り入るということだろう。
野田首相の所信演説では、「ねじれ国会」を「立法府のあるべき姿に立ち返る好機」と、与野党が「徹底的な議論と対話」により国難に当たるよう呼びかけたが、臨時国会がたった4日間。
野田首相は、言っていることと実際にやっていることが違う。
これがドジョウ首相の実態のようだ。
2011年09月13日
民主党、「壮大な詐欺」は現在も進行形だ
「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。
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今日の産経新聞「正論」は、高崎経済大学教授・八木秀次氏の
「壮大な詐欺」は現在も進行形だ―です。
これは、僕が常に言ってることと同じです。
以下、(産経新聞「正論」9月13日より)掲載します。
2年前の政権交代後から間もないころ、企業経営者の勉強会に呼ばれたことがある。私はその場で、直前の総選挙は「パンとサーカス」の古典的手法を活用した壮大な詐欺だ、と指摘した。
民主党政権のパンとサーカス
「パンとサーカス」とは、古代ローマの衆愚政治を象徴するもので、政府は民衆に「パン」(食糧・カネ)を配給し、「サーカス」(円形競技場での剣士の決闘)を見せることで、人心を引き付け、政治的関心を失わせた。民主党もマニフェスト(政権公約)で子ども手当の支給や高速道路無料化などを約束し、自民党の有力政治家の対抗馬に「小沢ガールズ」を立てた。そういえば、ローマでも、一番人気は女剣士と猛獣の格闘だった。
マニフェストの前半15ページまでには、税金の無駄遣いと天下りの根絶、子ども手当の支給、公立高校の授業料無償化、月額7万円の最低保障年金、農家の戸別所得補償、高速道路の無料化、中小企業の法人税率の11%への引き下げなど、「パン」がカラーページで羅列されていた。「パン」に引かれて投票した人も多かった。しかし、その同じマニフェストには、後半16ページからは小さな字で、「政策各論」が記載されており、例えば、「内閣府の外局に人権侵害救済機関を創設する」などと書かれていた。
当時、マニフェストは「政策パッケージ」であるといわれた。丸ごとが民主党の公約ということだ。政権交代後、民主党政権の閣僚たちは高揚感からか、省庁の職員を前にマニフェストは「国民との契約」だの、「国民からの命令書」だのと発言した。
しかし、国民の一体、どれだけがマニフェストを読んで投票したというのか、また、隅々まで読んで全ての政策に同意した上で投票したというのか。民間の保険会社の契約書なら小さな字で消費者に不都合なことが書かれていれば、その後に契約解除もできる。市場原理も働く。しかし、国政はそうはいかない。すぐには解約できない。数年間の国家運営が命取りになる。「壮大な詐欺」だと言ったのは、そういう意味だった。
その勉強会に、当選したばかりの30歳代半ばの新人議員が遅れて参加した。東大卒だという彼は、私の以上の発言を聞くなり、猛然と反発した。小さな字で書いてあっても、刑法の詐欺罪の構成要件には該当しないというのだ。私が指摘したのは、そういうことではない。民主党の選挙手法が国民を欺くものであると指摘したのだが、彼には届かなかったようだ。
数カ月前、その勉強会の事務局から電話があり、再び出講を依頼された。担当者は「前回は若いのが生意気なことを申して失礼しました。しかし、その後は先生のおっしゃった通りになりましたね」と話してきた。「そうでしょう」と応じておいた。
たらい回しせずの約束も反故
壮大な詐欺は現在も進行形である。マニフェストの15ページまでに掲げられた政策は、ほとんど実現していない。子ども手当も廃止することが決まった。これらを撒(ま)き餌にして16ページ以降の政策を実現するのが、政権獲得の目的だったと思われても仕方がない。
菅直人前首相が政権交代後の著書で、「政策的に行き詰まったり、スキャンダルによって総理が内閣総辞職を決めた場合は、与党内で政権のたらいまわしをするのではなく、与党は次の総理候補を決めたうえで衆議院を解散し、野党も総理候補を明確にしたうえで総選挙に挑むべきだろう」(『大臣 増補版』)と書いている。菅氏は最後の仕事として衆議院を解散しなければならなかったのだ。
新首相になった野田佳彦氏も2年前までは同じようなことを言っていたはずだ。著書『民主の敵』(新潮新書、2009年7月)に「具体的には、与野党で次のような申し合わせをするべきだと考えています。/与党のトップ、要するに総理、総裁が交代するときには、民意を問う、すなわち総選挙を行うという申し合わせです」とはっきり書いてある。
「金魚」に憧れた「ドジョウ」
ここまで書いておいて、よく首相に就任できたものだと思う。「たらいまわし」を是認して自らが政権に就いたのだ。消費税の引き上げについても、財政の完全情報公開をした上での話だ、と著書では述べている。野田氏も政権獲得のためなら前言を簡単に撤回する人であるということだ。
野田首相はドジョウを自称しているようだ。しかし、それは金魚に憧れてもなれないという意味においてだ。金魚は赤い。閣僚や党執行部には「赤い」人たちも多い。自身は赤くはないが、憧れている、共鳴するところが多いということだ。そうでなくては、要職に彼らを起用はすまい。ドジョウは土に潜る魚だ。アンダーグラウンドの存在ということでもある。首相の政治資金にはかねて良からぬ噂がある。外国人献金も発覚した。就任早々の支持率は高いようだが、国民も壮大な詐欺にそろそろ気付くべきだろう。(やぎ ひでつぐ)
(参考)「パンとサーカスでは乗り切れぬ」
【正論】慶応大学教授・竹中平蔵 2009.12.10
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今日の産経新聞「正論」は、高崎経済大学教授・八木秀次氏の
「壮大な詐欺」は現在も進行形だ―です。
これは、僕が常に言ってることと同じです。
以下、(産経新聞「正論」9月13日より)掲載します。
2年前の政権交代後から間もないころ、企業経営者の勉強会に呼ばれたことがある。私はその場で、直前の総選挙は「パンとサーカス」の古典的手法を活用した壮大な詐欺だ、と指摘した。
民主党政権のパンとサーカス
「パンとサーカス」とは、古代ローマの衆愚政治を象徴するもので、政府は民衆に「パン」(食糧・カネ)を配給し、「サーカス」(円形競技場での剣士の決闘)を見せることで、人心を引き付け、政治的関心を失わせた。民主党もマニフェスト(政権公約)で子ども手当の支給や高速道路無料化などを約束し、自民党の有力政治家の対抗馬に「小沢ガールズ」を立てた。そういえば、ローマでも、一番人気は女剣士と猛獣の格闘だった。
マニフェストの前半15ページまでには、税金の無駄遣いと天下りの根絶、子ども手当の支給、公立高校の授業料無償化、月額7万円の最低保障年金、農家の戸別所得補償、高速道路の無料化、中小企業の法人税率の11%への引き下げなど、「パン」がカラーページで羅列されていた。「パン」に引かれて投票した人も多かった。しかし、その同じマニフェストには、後半16ページからは小さな字で、「政策各論」が記載されており、例えば、「内閣府の外局に人権侵害救済機関を創設する」などと書かれていた。
当時、マニフェストは「政策パッケージ」であるといわれた。丸ごとが民主党の公約ということだ。政権交代後、民主党政権の閣僚たちは高揚感からか、省庁の職員を前にマニフェストは「国民との契約」だの、「国民からの命令書」だのと発言した。
しかし、国民の一体、どれだけがマニフェストを読んで投票したというのか、また、隅々まで読んで全ての政策に同意した上で投票したというのか。民間の保険会社の契約書なら小さな字で消費者に不都合なことが書かれていれば、その後に契約解除もできる。市場原理も働く。しかし、国政はそうはいかない。すぐには解約できない。数年間の国家運営が命取りになる。「壮大な詐欺」だと言ったのは、そういう意味だった。
その勉強会に、当選したばかりの30歳代半ばの新人議員が遅れて参加した。東大卒だという彼は、私の以上の発言を聞くなり、猛然と反発した。小さな字で書いてあっても、刑法の詐欺罪の構成要件には該当しないというのだ。私が指摘したのは、そういうことではない。民主党の選挙手法が国民を欺くものであると指摘したのだが、彼には届かなかったようだ。
数カ月前、その勉強会の事務局から電話があり、再び出講を依頼された。担当者は「前回は若いのが生意気なことを申して失礼しました。しかし、その後は先生のおっしゃった通りになりましたね」と話してきた。「そうでしょう」と応じておいた。
たらい回しせずの約束も反故
壮大な詐欺は現在も進行形である。マニフェストの15ページまでに掲げられた政策は、ほとんど実現していない。子ども手当も廃止することが決まった。これらを撒(ま)き餌にして16ページ以降の政策を実現するのが、政権獲得の目的だったと思われても仕方がない。
菅直人前首相が政権交代後の著書で、「政策的に行き詰まったり、スキャンダルによって総理が内閣総辞職を決めた場合は、与党内で政権のたらいまわしをするのではなく、与党は次の総理候補を決めたうえで衆議院を解散し、野党も総理候補を明確にしたうえで総選挙に挑むべきだろう」(『大臣 増補版』)と書いている。菅氏は最後の仕事として衆議院を解散しなければならなかったのだ。
新首相になった野田佳彦氏も2年前までは同じようなことを言っていたはずだ。著書『民主の敵』(新潮新書、2009年7月)に「具体的には、与野党で次のような申し合わせをするべきだと考えています。/与党のトップ、要するに総理、総裁が交代するときには、民意を問う、すなわち総選挙を行うという申し合わせです」とはっきり書いてある。
「金魚」に憧れた「ドジョウ」
ここまで書いておいて、よく首相に就任できたものだと思う。「たらいまわし」を是認して自らが政権に就いたのだ。消費税の引き上げについても、財政の完全情報公開をした上での話だ、と著書では述べている。野田氏も政権獲得のためなら前言を簡単に撤回する人であるということだ。
野田首相はドジョウを自称しているようだ。しかし、それは金魚に憧れてもなれないという意味においてだ。金魚は赤い。閣僚や党執行部には「赤い」人たちも多い。自身は赤くはないが、憧れている、共鳴するところが多いということだ。そうでなくては、要職に彼らを起用はすまい。ドジョウは土に潜る魚だ。アンダーグラウンドの存在ということでもある。首相の政治資金にはかねて良からぬ噂がある。外国人献金も発覚した。就任早々の支持率は高いようだが、国民も壮大な詐欺にそろそろ気付くべきだろう。(やぎ ひでつぐ)
(参考)「パンとサーカスでは乗り切れぬ」
【正論】慶応大学教授・竹中平蔵 2009.12.10
なぜ、枝野氏が経済産業相に就任したか。
「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。
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野田政権、鉢呂前経済産業相の後任に、菅政権の枝野官房長官が就任した。
これには、いろいろな経緯があったようだ。
その点について、読売新聞と産経新聞の記事を掲載します。
枝野氏起用は即戦力重視、党内融和より優先
(読売新聞 9月13日(火)6時59分配信)
野田首相が鉢呂吉雄前経済産業相の後任に枝野幸男前官房長官を起用することにした決め手は、「即戦力」であるという点だった。
首相は、発足したてで、つまずいた内閣の態勢を早期に立て直し、政策実現を図る考えだが、前途は多難だ。
「考え直してもらえないか。私の他に適任者がいるはずだ」
野田首相の周辺から11日、経産相就任を打診された枝野氏はこう答え、首相側に再考を促した。
枝野氏は2009年の政権交代後、行政刷新相、民主党幹事長、官房長官などの要職を歴任し、「発信力」には定評がある。
一方で、幹事長として率いた昨年の参院選惨敗や、菅内閣の失政の責任も負っている。枝野氏はしばらく「充電期間」を置く考えだった。
しかし、首相も必死だった。民主党内では、挙党態勢構築に向けて、経産相に鉢呂氏と同じ旧社会党系から赤松広隆元農相や、旧民社党系の直嶋正行元経産相らを推す声もあった。だが、臨時国会は13日に始まる。鉢呂氏が東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐる問題発言で辞任した以上、次の経産相も失言を繰り返すわけにはいかない。「首相の選択肢は限られていた。実際に原発事故を経験し発言が安定している閣僚経験者を選ばざるを得なかった」(民主党幹部)というのだ。
枝野氏の固辞の姿勢を伝え聞いた首相は11日夜、枝野氏に直接電話した。
枝野氏は、「『人口が減少する日本は、大きな経済成長はしない』というのが私の持論だが、それでよろしいか」と述べ、就任に条件を付けたが、首相はこう答えざるを得なかった。
「それで結構だ」
◆
一方で、政権発足以来、「党内融和」を旗印に掲げてきた野田内閣での枝野氏の起用は「危険な賭け」(民主党関係者)との見方もある。
そもそも失政で退陣した内閣の官房長官が次の政権で入閣するのは異例だ。前原政調会長グループに所属する枝野氏は、小沢一郎元代表グループと最も距離を置く1人でもある。
小沢グループの中堅議員は「同じ人間が重要ポストを順番に務めている。我が党は人材がいないとアピールしているようなものだ」と批判し、別の若手議員も「枝野氏は菅政権の『戦犯』ではないか」と憤りを隠さない。枝野氏の起用は再び民主党内の「親小沢対反小沢」の対立を引き起こす可能性もある。 .
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
輿石幹事長は異例“言論統制” 枝野氏起用は「ソツのなさ」
(産経新聞 9月13日(火)7時56分配信)
枝野幸男前官房長官が経済産業相に起用された最大の決め手は「ソツのなさ」だった。野田佳彦首相は政権へのダメージを食い止めるため、迅速に鉢呂吉雄前経産相を交代させたが、枝野氏の起用が本当に「適材適所」なのか。輿石東(こしいしあずま)幹事長は、閣僚の「地金」が出ることを嫌い、異例の“言論統制”に乗り出すなど、政権末期のような混乱をみせ始めた。
「鉢呂氏辞任の経過も含め大変残念だ。報道のあり方について皆さんも、もう一度考えてもらいたい」
輿石氏は12日、初の定例記者会見で記者団に注文を付けた。鉢呂氏の非公式な発言を記事にした方が悪いと言わんばかりで、報じた報道機関の幹部からの「事情聴取」も始めた。
「報道のせいで何も言えなくなっちゃったよ」「何を書かれるか分からんからしゃべれんわ」
12日昼の政府・民主三役会議終了後、党執行部の口は重かった。箝口(かんこう)令が敷かれたからだ。輿石氏は14日の両院議員総会で閣僚や党所属議員にも発言を慎むよう徹底する考えだ。
失言を反省せず、八つ当たりをするのは政権末期の様相だ。首相が所信表明演説をする臨時国会を13日からの4日間に限ったのもボロが出るのを防ぐためだ。
首相は9日の記者会見で鉢呂氏の「死の町」発言を厳重注意で終わらせる意向だった。だが、「放射能をうつしてやる」と記者団に発言したことが同日夜に発覚すると、「更迭」にかじを切った。
鉢呂氏と同じ旧社会党出身の輿石氏も当初は「辞職は必要ないと主張していた」(官邸筋)が、いじめを助長する「放射能」発言では、元教員として抗しきれなかったようだ。
「官房長官として3年分働いたので休みたい。行革を一兵卒として支える」
2日の組閣直前、枝野氏は周囲にこう漏らした。それでも、弁護士出身で目立った失言もなく、連日の記者会見をこなした「ソツのなさ」が買われた。
この人事が新たな波乱を生んだ。菅直人前首相による震災や原発事故対応の責任を、一蓮托生(いちれんたくしょう)で枝野氏も負っているからだ。
枝野氏は3月17日、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の観測結果について「情報は一元化して勝手に出さないように」と文部科学省や原子力安全・保安院に指示した。住民への情報提供が遅れた責任者が枝野氏ではないかとの指摘もある。野党は枝野氏の責任を追及する構えをみせる。
首相のいう「適材適所」とはほど遠い交代劇を、民主党長老は皮肉った。
「最近の閣僚は(疑惑に関する)身体検査よりも国語力検査が必要だ。国語力があれば、後は役人が何とかしてくれる」(加納宏幸、小田博士)
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野田政権、鉢呂前経済産業相の後任に、菅政権の枝野官房長官が就任した。
これには、いろいろな経緯があったようだ。
その点について、読売新聞と産経新聞の記事を掲載します。
枝野氏起用は即戦力重視、党内融和より優先
(読売新聞 9月13日(火)6時59分配信)
野田首相が鉢呂吉雄前経済産業相の後任に枝野幸男前官房長官を起用することにした決め手は、「即戦力」であるという点だった。
首相は、発足したてで、つまずいた内閣の態勢を早期に立て直し、政策実現を図る考えだが、前途は多難だ。
「考え直してもらえないか。私の他に適任者がいるはずだ」
野田首相の周辺から11日、経産相就任を打診された枝野氏はこう答え、首相側に再考を促した。
枝野氏は2009年の政権交代後、行政刷新相、民主党幹事長、官房長官などの要職を歴任し、「発信力」には定評がある。
一方で、幹事長として率いた昨年の参院選惨敗や、菅内閣の失政の責任も負っている。枝野氏はしばらく「充電期間」を置く考えだった。
しかし、首相も必死だった。民主党内では、挙党態勢構築に向けて、経産相に鉢呂氏と同じ旧社会党系から赤松広隆元農相や、旧民社党系の直嶋正行元経産相らを推す声もあった。だが、臨時国会は13日に始まる。鉢呂氏が東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐる問題発言で辞任した以上、次の経産相も失言を繰り返すわけにはいかない。「首相の選択肢は限られていた。実際に原発事故を経験し発言が安定している閣僚経験者を選ばざるを得なかった」(民主党幹部)というのだ。
枝野氏の固辞の姿勢を伝え聞いた首相は11日夜、枝野氏に直接電話した。
枝野氏は、「『人口が減少する日本は、大きな経済成長はしない』というのが私の持論だが、それでよろしいか」と述べ、就任に条件を付けたが、首相はこう答えざるを得なかった。
「それで結構だ」
◆
一方で、政権発足以来、「党内融和」を旗印に掲げてきた野田内閣での枝野氏の起用は「危険な賭け」(民主党関係者)との見方もある。
そもそも失政で退陣した内閣の官房長官が次の政権で入閣するのは異例だ。前原政調会長グループに所属する枝野氏は、小沢一郎元代表グループと最も距離を置く1人でもある。
小沢グループの中堅議員は「同じ人間が重要ポストを順番に務めている。我が党は人材がいないとアピールしているようなものだ」と批判し、別の若手議員も「枝野氏は菅政権の『戦犯』ではないか」と憤りを隠さない。枝野氏の起用は再び民主党内の「親小沢対反小沢」の対立を引き起こす可能性もある。 .
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
輿石幹事長は異例“言論統制” 枝野氏起用は「ソツのなさ」
(産経新聞 9月13日(火)7時56分配信)
枝野幸男前官房長官が経済産業相に起用された最大の決め手は「ソツのなさ」だった。野田佳彦首相は政権へのダメージを食い止めるため、迅速に鉢呂吉雄前経産相を交代させたが、枝野氏の起用が本当に「適材適所」なのか。輿石東(こしいしあずま)幹事長は、閣僚の「地金」が出ることを嫌い、異例の“言論統制”に乗り出すなど、政権末期のような混乱をみせ始めた。
「鉢呂氏辞任の経過も含め大変残念だ。報道のあり方について皆さんも、もう一度考えてもらいたい」
輿石氏は12日、初の定例記者会見で記者団に注文を付けた。鉢呂氏の非公式な発言を記事にした方が悪いと言わんばかりで、報じた報道機関の幹部からの「事情聴取」も始めた。
「報道のせいで何も言えなくなっちゃったよ」「何を書かれるか分からんからしゃべれんわ」
12日昼の政府・民主三役会議終了後、党執行部の口は重かった。箝口(かんこう)令が敷かれたからだ。輿石氏は14日の両院議員総会で閣僚や党所属議員にも発言を慎むよう徹底する考えだ。
失言を反省せず、八つ当たりをするのは政権末期の様相だ。首相が所信表明演説をする臨時国会を13日からの4日間に限ったのもボロが出るのを防ぐためだ。
首相は9日の記者会見で鉢呂氏の「死の町」発言を厳重注意で終わらせる意向だった。だが、「放射能をうつしてやる」と記者団に発言したことが同日夜に発覚すると、「更迭」にかじを切った。
鉢呂氏と同じ旧社会党出身の輿石氏も当初は「辞職は必要ないと主張していた」(官邸筋)が、いじめを助長する「放射能」発言では、元教員として抗しきれなかったようだ。
「官房長官として3年分働いたので休みたい。行革を一兵卒として支える」
2日の組閣直前、枝野氏は周囲にこう漏らした。それでも、弁護士出身で目立った失言もなく、連日の記者会見をこなした「ソツのなさ」が買われた。
この人事が新たな波乱を生んだ。菅直人前首相による震災や原発事故対応の責任を、一蓮托生(いちれんたくしょう)で枝野氏も負っているからだ。
枝野氏は3月17日、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の観測結果について「情報は一元化して勝手に出さないように」と文部科学省や原子力安全・保安院に指示した。住民への情報提供が遅れた責任者が枝野氏ではないかとの指摘もある。野党は枝野氏の責任を追及する構えをみせる。
首相のいう「適材適所」とはほど遠い交代劇を、民主党長老は皮肉った。
「最近の閣僚は(疑惑に関する)身体検査よりも国語力検査が必要だ。国語力があれば、後は役人が何とかしてくれる」(加納宏幸、小田博士)
2011年09月12日
野田政権、早くも鉢呂経済産業相辞任でガタガタに。
「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。
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鉢呂吉雄経済産業相は9日記者会見で、野田佳彦首相に同行して8日に東京電力福島第1原発を視察したことを説明した中で、「残念ながら、周辺の町村の市街地は、人っ子一人いない、まさに死の町という形でした」と述べた。周辺住民は原発事故で避難を強いられており、論議を呼ぶ可能性がある。(時事)
――との報道で驚いた。
すると、今度は、
鉢呂経産大臣が福島原発視察して帰京した8日夜、着ていた防護服の袖を取材記者にくっつけてるしぐさをし、「ほら、放射能」と語りかけた。
被災者の心情を逆なで。「閣僚失格」早くも進退問題に!
――とツイッターでつぶやいた。
その後、鉢呂吉雄経済産業相が、東京電力福島第1原発の周辺市町村を「死の町」と表現したり、記者に「放射能をつけたぞ」などと発言した問題で、政府・与党内では厳しい見方が広がった。(毎日新聞)
これにテレビも大きく報道、これでは辞めないと収まらなくなった。
【「死の町」発言】鉢呂氏に被災者「人間失格だ」(産経ニュース)
【「死の町」発言】鉢呂経産相、撤回し陳謝 8日には「放射能をうつしてやる」 野党は追及の構え。
鉢呂経産相、進退論浮上も 「放射能つけちゃうぞ」発言
―といった報道が相次いだ。
自民・石破政調会長は、「党内バランス優先人事の結果」
民主党の前原誠司政調会長は10日午前、鉢呂吉雄経済産業相が記者に対し、防災服の袖をすりつけるしぐさとともに「放射能をうつしてやる」などと発言した問題について、「発言が事実とすると、大変ゆゆしき問題だ。今日中にしっかりと真意を説明することが大事だ」と述べた。(産経新聞)
その後、鉢呂経済産業大臣は、野田首相と会談し、辞任した。
鉢呂経産大臣は記者会見で、辞任理由は「死の町」と表現したこと、非公式の記者懇談で、国民の不信を抱かせるような言動があったととらえられたことの二つだ、と述べた。
就任9日だった。
これについて、
「民主党の閣僚には、一度発言した言葉は取り消せないのだという立場の重さを自覚していない人が多すぎる。」(慶応大の曽根教授、読売新聞)
野田内閣の鉢呂経産大臣辞任は、震災対策への姿勢が問われ、緊張感に欠けた内閣と批判される。
野田政権が崩れるのは、人事の適材適所。党内の政策論争で党内融和が崩れるのではないか?
それは、
「前原政調会長が7日、ワシントンで、武器輸出三原則の見直しや海外に派遣された自衛隊の武器使用基準緩和で踏み込んだ発言をしたことに対し、政府・与野党に困惑が広がっている。事前の党内調整をほとんど経ない唐突な発言は、新たな党内対立の火種となる可能性もある。」(毎日新聞)
これに対して、
武器輸出3原則。(前原政調会長の見直し発言は)何も連携が取れていない。前原氏から直接聞いたこともない。党全体の一つの意見としてとりまとめられるかどうかも分からない。(一川防衛相、読売新聞)
――となる。
党内でキチンと議論しないのが民主党(片山前総務相)
今日・9月12日、鉢呂経済産業大臣の後任に、菅内閣の官房長官だった枝野氏が就任することになる。
菅首相は民主党内から引きずり降ろされた。その時の女房役を、経済産業大臣にする無神経さ。
今回も、政治の責任を考えない民主党政権の実態が露呈した格好だ。
人材不足か。
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鉢呂吉雄経済産業相は9日記者会見で、野田佳彦首相に同行して8日に東京電力福島第1原発を視察したことを説明した中で、「残念ながら、周辺の町村の市街地は、人っ子一人いない、まさに死の町という形でした」と述べた。周辺住民は原発事故で避難を強いられており、論議を呼ぶ可能性がある。(時事)
――との報道で驚いた。
すると、今度は、
鉢呂経産大臣が福島原発視察して帰京した8日夜、着ていた防護服の袖を取材記者にくっつけてるしぐさをし、「ほら、放射能」と語りかけた。
被災者の心情を逆なで。「閣僚失格」早くも進退問題に!
――とツイッターでつぶやいた。
その後、鉢呂吉雄経済産業相が、東京電力福島第1原発の周辺市町村を「死の町」と表現したり、記者に「放射能をつけたぞ」などと発言した問題で、政府・与党内では厳しい見方が広がった。(毎日新聞)
これにテレビも大きく報道、これでは辞めないと収まらなくなった。
【「死の町」発言】鉢呂氏に被災者「人間失格だ」(産経ニュース)
【「死の町」発言】鉢呂経産相、撤回し陳謝 8日には「放射能をうつしてやる」 野党は追及の構え。
鉢呂経産相、進退論浮上も 「放射能つけちゃうぞ」発言
―といった報道が相次いだ。
自民・石破政調会長は、「党内バランス優先人事の結果」
民主党の前原誠司政調会長は10日午前、鉢呂吉雄経済産業相が記者に対し、防災服の袖をすりつけるしぐさとともに「放射能をうつしてやる」などと発言した問題について、「発言が事実とすると、大変ゆゆしき問題だ。今日中にしっかりと真意を説明することが大事だ」と述べた。(産経新聞)
その後、鉢呂経済産業大臣は、野田首相と会談し、辞任した。
鉢呂経産大臣は記者会見で、辞任理由は「死の町」と表現したこと、非公式の記者懇談で、国民の不信を抱かせるような言動があったととらえられたことの二つだ、と述べた。
就任9日だった。
これについて、
「民主党の閣僚には、一度発言した言葉は取り消せないのだという立場の重さを自覚していない人が多すぎる。」(慶応大の曽根教授、読売新聞)
野田内閣の鉢呂経産大臣辞任は、震災対策への姿勢が問われ、緊張感に欠けた内閣と批判される。
野田政権が崩れるのは、人事の適材適所。党内の政策論争で党内融和が崩れるのではないか?
それは、
「前原政調会長が7日、ワシントンで、武器輸出三原則の見直しや海外に派遣された自衛隊の武器使用基準緩和で踏み込んだ発言をしたことに対し、政府・与野党に困惑が広がっている。事前の党内調整をほとんど経ない唐突な発言は、新たな党内対立の火種となる可能性もある。」(毎日新聞)
これに対して、
武器輸出3原則。(前原政調会長の見直し発言は)何も連携が取れていない。前原氏から直接聞いたこともない。党全体の一つの意見としてとりまとめられるかどうかも分からない。(一川防衛相、読売新聞)
――となる。
党内でキチンと議論しないのが民主党(片山前総務相)
今日・9月12日、鉢呂経済産業大臣の後任に、菅内閣の官房長官だった枝野氏が就任することになる。
菅首相は民主党内から引きずり降ろされた。その時の女房役を、経済産業大臣にする無神経さ。
今回も、政治の責任を考えない民主党政権の実態が露呈した格好だ。
人材不足か。
2011年09月09日
野田首相の「アキレス腱」
「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。
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『週刊朝日』( 9月8日(木)18時21分配信)が、野田首相の「アキレス腱」とのタイトル記事を掲載。これにはビックリ。
以下、掲載します。
民主党代表選で、野田佳彦首相(54)は自らを「どじょう」に例え、泥臭く愚直な政治の重要性を訴えた。重要課題が山積する「どじょう内閣」には、パフォーマンスよりも実務のできる顔ぶれが期待されたが、新大臣の中には、早くも政権の「アキレス腱」になりかねない御仁がいる。新政権の前途には暗雲が垂れ込めている。
トップの個性を反映してか、なんとも地味な顔ぶれが並んだ野田内閣。それなら、実務能力重視かといえば、大きな疑問符がつく。
永田町関係者の間でまずやり玉に挙がったのは、政権の中軸となる財務相と外相に安住淳、玄葉光一郎の両氏が就いたことだった。
「2人ともまだ40代で、担当分野ではこれといった実績がない。素養があるかどうかもよくわかりません」(民主党の中堅議員)
財務と外交といえば国を支える両輪のはずだ。それゆえ、評論家諸氏の評価も手厳しい。
岸内閣以来の歴代政権を見続けてきた政治評論家の森田実氏が、
「重要ポストに軟弱なリーダーを持ってきた『投げやり内閣』で、政策推進力が非常に低い。藤村修官房長官、前田武志国土交通相、鹿野道彦農林水産相の起用に10点ずつを与えても、100点満点で30点しか付けられません」
と苦々しげに語れば、元共同通信記者で政治ジャーナリストの野上忠興氏は、
「内向きの配慮ばかり目立って、政策面では全く期待できない。甲乙丙でいえば丙の内閣だね」
さんざんなのである。
たしかに、今回の人事で、野田首相がもっとも重視したのは、非主流派だった小沢グループに目配りし、党内融和をアピールすることだった。
党の執行部人事では、小沢一郎元代表の盟友である輿石東参院議員会長を幹事長に起用。内閣には、小沢グループから山岡賢次国家公安委員長と一川保夫防衛相が初入閣した。
小沢グループの議員が、含み笑いをしながら話す。
「山岡は『大臣になりたい病』で、小沢さんにずっと入閣を頼み続けてきた。菅内閣の小幅改造のとき、国民新党の亀井静香代表と組んだ菅直人前首相が、山岡を入閣させて小沢さんを取り込もうとしたけど、小沢さんが最後にドタキャンしてご破算になった。山岡はがっくりとうなだれていた。今回の代表選で、山岡はひそかに前原、野田グループの双方に『小沢さんとの仲を取り持つ』と秋波を送った。執念でつかんだ大臣の椅子なんだよ」
こうした“抜擢”人事以上に小沢氏側への配慮が鮮明になったのは、「脱小沢」路線の牽引役だった仙谷由人元官房長官と枝野幸男前官房長官を入閣させなかったことだった。
これまで小沢氏のインタビューを100回以上してきた政治記者の渡辺乾介氏が指摘する。
「まあ『小沢が無罪になったときの言い訳内閣』なんですよね。仙谷、枝野らは、小沢を党員資格停止処分にした菅政権の中心メンバーです。野田首相は来春、小沢が無罪になったときに、できるだけ内閣に責任が降りかからないように配慮したのでしょう」
もっとも、仙谷氏については別の見方もある。民主党のベテラン議員の解説。
「代表選で仙谷は前原を出馬させ、野田のハシゴを外した。野田には仙谷アレルギーが根強く残っている」
野田首相は岡田克也前幹事長には官房長官ポストを打診したが、断られたとされる。
岡田氏はお盆を過ぎたころから幹事長室をせっせと片づけ始め、「残る2法案を成立させて、早く休みたい」と言っていたと、周辺の議員は証言する。
かつて民主党事務局長を務めた政治アナリストの伊藤惇夫氏は、岡田氏の心情を思いやる。
「来年9月の代表選を狙って入閣を固辞したなんて話も出回っていますが、そんな男ではない。けなげなタチだから、幹事長として菅内閣を支えきれなかった責任があると思っているだろうし、小沢グループとの対立構図を作り出した責任も感じている。菅さんのお守りで、ほとほと疲れたのも事実でしょうしね」
閣僚名簿には、代表選で野田氏を支援した論功行賞の顔ぶれも並んだ。
菅グループからは平岡秀夫法相、前原グループからは小宮山洋子厚生労働相ら3人を起用。岡田氏の側近である中川正春文部科学相も初入閣した。
民主党幹部がしみじみとした口調で語る。
「古きよき自民党時代の人事みたいだよなあ。派閥均衡をきちっと守って、適度な緊張関係もはらませる。みんなが任命権者である首相の顔色をうかがわざるを得なくなる構造だ。いいか悪いかは別にして、『民主党の自民党化』が進んだってことじゃないか」
党内融和と並ぶ「どじょう内閣」のもう一つの特徴は、増税へ向かってレールを敷いたことである。
政権交代から2年間ずっと副大臣、大臣として財務省にいた野田首相。財務省の悲願である消費増税に前向きで、今回の代表選でも、復興増税の必要性を訴えた。
安住財務相を不安視する声が噴出しているのは冒頭でご紹介したとおりだが、「財務省の傀儡」とささやかれる野田首相にとっては、実際は誰でもよかったのかもしれない。前出の野上氏がこう指摘する。
「安住さんは経済・財政分野にうとく、国会対策委員長でも大した成果を上げられなかった。だけど野田首相にとっては、そんなことは問題じゃない。首相と財務省の勝栄二郎事務次官による、増税のための『勝・野田内閣』なんですから。誰が大臣になっても、勝次官が裏で振り付けを考えて、増税シフトを組んでいくのでしょう」
財務省の超強力バックアップがあってこその安住財務相、なのである。
では、「どじょう内閣」の「アキレス腱」となる可能性があるのは誰なのか。
衆目の一致するところ、「アキレス腱」の一番手は山岡国家公安委員長だ。
国会でまず俎上に載せられそうなのが、党の使途不明金問題。小沢氏が民主党代表だった2006〜08年に、党財務委員長だった山岡氏らに計約22億円の「組織対策費」が支払われたが、その使途は不明だ。
また今回、山岡氏は消費者担当相も兼務するが、かつてマルチ商法(連鎖販売取引)関連業界との関係が取りざたされた。08年には、山岡氏ら民主党議員5人の政治団体が過去6年にわたってマルチ関連団体から講演料などとして総額約4千万円を受け取っていたことなどを、自民党が指摘した。
「山岡さんを閣僚にしたら、野党から徹底追及されるのは目に見えている。野田さんは小沢さんに配慮した結果、時限爆弾を抱えてしまった」(主流派の議員)
専門知識不足に加えて、舌禍の恐れあり、とされるのが安住財務相だ。
「威張りたがる人で、目下の者にはすぐ怒鳴り散らす。プライドの高い財務官僚とうまくやっていけるとは、とても思えません。また発言が軽いので有名で、テレビの討論番組で他党の先輩議員から『君は軽すぎる』と叱られたこともありました」(在京キー局記者)
「横柄な物言いが過ぎて、国対委員長時代に亀井静香さんから『安住はバカだ』と言われ、国対幹部からもあきれられて、野党との調整もままならなかった」(民主党幹部)
平野博文国対委員長も怖い。鳩山内閣の官房長官時代に米軍普天間飛行場移設問題に関し、「(移設反対候補が当選した)名護市長選の結果を斟酌しなければならない理由はない」といった不用意発言を連発した。
野田首相自身も実は危うい。財務相時代の今年3月、元暴力団男性の関連会社から計80万円の政治資金を受けていたことが表面化。9月3日には、01〜03年にかけて、地元の千葉県船橋市の在日韓国人から計約16万円の献金を受けていたことが明らかになった。
どう見ても暗雲垂れ込める船出だが、「どじょう内閣」をどんな未来が待っているのだろうか。
菅降ろしに邁進してきた自民党幹部は、野田政権への警戒感をあらわにする。
「民主党が3党協議を丁寧に進めれば、第3次補正予算は順調に成立するし、来春まで与野党協調路線が続く公算が大きい。衆院解散が遠のくと、今度はウチの党内がガタガタしてくる。谷垣禎一総裁にとっては厳しい流れだ。反転攻勢をかけるにはスキャンダルが噴出するしかないな」
新政権の命運を左右するのはやはり「アキレス腱」がどうなるかなのである。
前出の伊藤氏は、政策面でのズレが禍根を残すのではないかと見ている。
「野田首相と前原誠司政調会長は、復興の財源についてすら考えが合わない。政権発足時点で政策面のひずみが生じているのに、今後どうやっていくのでしょうか。党内のバランス維持に汲々とするあまり、不平不満や要求を正直に吸い上げすぎて、目詰まりを起こしそうな予感がします」
増税シフトと小沢氏への配慮という野田政権の二つの要因が、いずれは衝突すると見る専門家もいる。前出の野上氏が言う。
「来年度予算の編成が始まると、増税やマニフェスト見直しの問題が持ち上がる。増税でひた走れば、小沢が山岡らを使い、閣内不一致だと騒がせるだろう。野党も来年度予算では妥協しない。まさに前門の自公、後門の小沢となる」
松下幸之助翁は、松下政経塾の塾生を選ぶにあたり、「愛嬌と運のある人間を選んでくれ」と面接官に言ったという。
幸之助翁の眼鏡にかなった野田首相の愛嬌と運がいつまで続くのか。池や沼で暮らすどじょうが、険しい外海を泳ぐのは、けっして楽ではない。 (本誌取材班)
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『週刊朝日』( 9月8日(木)18時21分配信)が、野田首相の「アキレス腱」とのタイトル記事を掲載。これにはビックリ。
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民主党代表選で、野田佳彦首相(54)は自らを「どじょう」に例え、泥臭く愚直な政治の重要性を訴えた。重要課題が山積する「どじょう内閣」には、パフォーマンスよりも実務のできる顔ぶれが期待されたが、新大臣の中には、早くも政権の「アキレス腱」になりかねない御仁がいる。新政権の前途には暗雲が垂れ込めている。
トップの個性を反映してか、なんとも地味な顔ぶれが並んだ野田内閣。それなら、実務能力重視かといえば、大きな疑問符がつく。
永田町関係者の間でまずやり玉に挙がったのは、政権の中軸となる財務相と外相に安住淳、玄葉光一郎の両氏が就いたことだった。
「2人ともまだ40代で、担当分野ではこれといった実績がない。素養があるかどうかもよくわかりません」(民主党の中堅議員)
財務と外交といえば国を支える両輪のはずだ。それゆえ、評論家諸氏の評価も手厳しい。
岸内閣以来の歴代政権を見続けてきた政治評論家の森田実氏が、
「重要ポストに軟弱なリーダーを持ってきた『投げやり内閣』で、政策推進力が非常に低い。藤村修官房長官、前田武志国土交通相、鹿野道彦農林水産相の起用に10点ずつを与えても、100点満点で30点しか付けられません」
と苦々しげに語れば、元共同通信記者で政治ジャーナリストの野上忠興氏は、
「内向きの配慮ばかり目立って、政策面では全く期待できない。甲乙丙でいえば丙の内閣だね」
さんざんなのである。
たしかに、今回の人事で、野田首相がもっとも重視したのは、非主流派だった小沢グループに目配りし、党内融和をアピールすることだった。
党の執行部人事では、小沢一郎元代表の盟友である輿石東参院議員会長を幹事長に起用。内閣には、小沢グループから山岡賢次国家公安委員長と一川保夫防衛相が初入閣した。
小沢グループの議員が、含み笑いをしながら話す。
「山岡は『大臣になりたい病』で、小沢さんにずっと入閣を頼み続けてきた。菅内閣の小幅改造のとき、国民新党の亀井静香代表と組んだ菅直人前首相が、山岡を入閣させて小沢さんを取り込もうとしたけど、小沢さんが最後にドタキャンしてご破算になった。山岡はがっくりとうなだれていた。今回の代表選で、山岡はひそかに前原、野田グループの双方に『小沢さんとの仲を取り持つ』と秋波を送った。執念でつかんだ大臣の椅子なんだよ」
こうした“抜擢”人事以上に小沢氏側への配慮が鮮明になったのは、「脱小沢」路線の牽引役だった仙谷由人元官房長官と枝野幸男前官房長官を入閣させなかったことだった。
これまで小沢氏のインタビューを100回以上してきた政治記者の渡辺乾介氏が指摘する。
「まあ『小沢が無罪になったときの言い訳内閣』なんですよね。仙谷、枝野らは、小沢を党員資格停止処分にした菅政権の中心メンバーです。野田首相は来春、小沢が無罪になったときに、できるだけ内閣に責任が降りかからないように配慮したのでしょう」
もっとも、仙谷氏については別の見方もある。民主党のベテラン議員の解説。
「代表選で仙谷は前原を出馬させ、野田のハシゴを外した。野田には仙谷アレルギーが根強く残っている」
野田首相は岡田克也前幹事長には官房長官ポストを打診したが、断られたとされる。
岡田氏はお盆を過ぎたころから幹事長室をせっせと片づけ始め、「残る2法案を成立させて、早く休みたい」と言っていたと、周辺の議員は証言する。
かつて民主党事務局長を務めた政治アナリストの伊藤惇夫氏は、岡田氏の心情を思いやる。
「来年9月の代表選を狙って入閣を固辞したなんて話も出回っていますが、そんな男ではない。けなげなタチだから、幹事長として菅内閣を支えきれなかった責任があると思っているだろうし、小沢グループとの対立構図を作り出した責任も感じている。菅さんのお守りで、ほとほと疲れたのも事実でしょうしね」
閣僚名簿には、代表選で野田氏を支援した論功行賞の顔ぶれも並んだ。
菅グループからは平岡秀夫法相、前原グループからは小宮山洋子厚生労働相ら3人を起用。岡田氏の側近である中川正春文部科学相も初入閣した。
民主党幹部がしみじみとした口調で語る。
「古きよき自民党時代の人事みたいだよなあ。派閥均衡をきちっと守って、適度な緊張関係もはらませる。みんなが任命権者である首相の顔色をうかがわざるを得なくなる構造だ。いいか悪いかは別にして、『民主党の自民党化』が進んだってことじゃないか」
党内融和と並ぶ「どじょう内閣」のもう一つの特徴は、増税へ向かってレールを敷いたことである。
政権交代から2年間ずっと副大臣、大臣として財務省にいた野田首相。財務省の悲願である消費増税に前向きで、今回の代表選でも、復興増税の必要性を訴えた。
安住財務相を不安視する声が噴出しているのは冒頭でご紹介したとおりだが、「財務省の傀儡」とささやかれる野田首相にとっては、実際は誰でもよかったのかもしれない。前出の野上氏がこう指摘する。
「安住さんは経済・財政分野にうとく、国会対策委員長でも大した成果を上げられなかった。だけど野田首相にとっては、そんなことは問題じゃない。首相と財務省の勝栄二郎事務次官による、増税のための『勝・野田内閣』なんですから。誰が大臣になっても、勝次官が裏で振り付けを考えて、増税シフトを組んでいくのでしょう」
財務省の超強力バックアップがあってこその安住財務相、なのである。
では、「どじょう内閣」の「アキレス腱」となる可能性があるのは誰なのか。
衆目の一致するところ、「アキレス腱」の一番手は山岡国家公安委員長だ。
国会でまず俎上に載せられそうなのが、党の使途不明金問題。小沢氏が民主党代表だった2006〜08年に、党財務委員長だった山岡氏らに計約22億円の「組織対策費」が支払われたが、その使途は不明だ。
また今回、山岡氏は消費者担当相も兼務するが、かつてマルチ商法(連鎖販売取引)関連業界との関係が取りざたされた。08年には、山岡氏ら民主党議員5人の政治団体が過去6年にわたってマルチ関連団体から講演料などとして総額約4千万円を受け取っていたことなどを、自民党が指摘した。
「山岡さんを閣僚にしたら、野党から徹底追及されるのは目に見えている。野田さんは小沢さんに配慮した結果、時限爆弾を抱えてしまった」(主流派の議員)
専門知識不足に加えて、舌禍の恐れあり、とされるのが安住財務相だ。
「威張りたがる人で、目下の者にはすぐ怒鳴り散らす。プライドの高い財務官僚とうまくやっていけるとは、とても思えません。また発言が軽いので有名で、テレビの討論番組で他党の先輩議員から『君は軽すぎる』と叱られたこともありました」(在京キー局記者)
「横柄な物言いが過ぎて、国対委員長時代に亀井静香さんから『安住はバカだ』と言われ、国対幹部からもあきれられて、野党との調整もままならなかった」(民主党幹部)
平野博文国対委員長も怖い。鳩山内閣の官房長官時代に米軍普天間飛行場移設問題に関し、「(移設反対候補が当選した)名護市長選の結果を斟酌しなければならない理由はない」といった不用意発言を連発した。
野田首相自身も実は危うい。財務相時代の今年3月、元暴力団男性の関連会社から計80万円の政治資金を受けていたことが表面化。9月3日には、01〜03年にかけて、地元の千葉県船橋市の在日韓国人から計約16万円の献金を受けていたことが明らかになった。
どう見ても暗雲垂れ込める船出だが、「どじょう内閣」をどんな未来が待っているのだろうか。
菅降ろしに邁進してきた自民党幹部は、野田政権への警戒感をあらわにする。
「民主党が3党協議を丁寧に進めれば、第3次補正予算は順調に成立するし、来春まで与野党協調路線が続く公算が大きい。衆院解散が遠のくと、今度はウチの党内がガタガタしてくる。谷垣禎一総裁にとっては厳しい流れだ。反転攻勢をかけるにはスキャンダルが噴出するしかないな」
新政権の命運を左右するのはやはり「アキレス腱」がどうなるかなのである。
前出の伊藤氏は、政策面でのズレが禍根を残すのではないかと見ている。
「野田首相と前原誠司政調会長は、復興の財源についてすら考えが合わない。政権発足時点で政策面のひずみが生じているのに、今後どうやっていくのでしょうか。党内のバランス維持に汲々とするあまり、不平不満や要求を正直に吸い上げすぎて、目詰まりを起こしそうな予感がします」
増税シフトと小沢氏への配慮という野田政権の二つの要因が、いずれは衝突すると見る専門家もいる。前出の野上氏が言う。
「来年度予算の編成が始まると、増税やマニフェスト見直しの問題が持ち上がる。増税でひた走れば、小沢が山岡らを使い、閣内不一致だと騒がせるだろう。野党も来年度予算では妥協しない。まさに前門の自公、後門の小沢となる」
松下幸之助翁は、松下政経塾の塾生を選ぶにあたり、「愛嬌と運のある人間を選んでくれ」と面接官に言ったという。
幸之助翁の眼鏡にかなった野田首相の愛嬌と運がいつまで続くのか。池や沼で暮らすどじょうが、険しい外海を泳ぐのは、けっして楽ではない。 (本誌取材班)
自民党が台風12号被害に対する政府への申し入れ
「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。
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甚大な被害をもたらした台風12号の被害に対し、9月4日付で「自由民主党平成23年台風12号災害対策本部」(本部長:石破 茂・政務調査会長)を設置、9月7日政府より被災状況のヒアリングを行い、早期の激甚災害指定などを求める決議を行いました。
その決議を昨日(8日)、石破本部長・長島事務局次長が藤村官房長官へ申し入れを行いました。
以下が、「台風12号被害に対する政府への申し入れ」です。
本年三月十一日に発生した東日本大震災からの復旧・復興もままならない 状況において、台風12号によって西日本を中心として40名の死者、そして 55名の行方不明者(ともに九月六日二十一時現在)並びに多くの土地家屋に 甚大な被害を被った。
亡くなられた方々に深い哀悼の意を示すとともに、いまだ行方が分からない方々の早期の救出・救助を強く求める。
その上で、今回の台風12号による被害を受けて、次の項目を政府に 要求する。
一、現行の費用の積み上げ後に行う激甚災害指定に関し、法律制定後から 現在の情勢への変化を考慮し、復旧・復興に資するよう直ちに激甚災害指定を行う。
一、当座の生活を送る為に必要な応急の道路整備や、被災地の物流の要となっている鉄道の復旧、そして二次災害の防止など被災者が生活再建を 行うのに不都合のない体制を整える。
一、災害による瓦礫やごみなどの廃棄物処理経費などに関し、東日本大震災と同様、国が可能な限り全額を負担する。
一、世界遺産や国宝・重要文化財に代表される観光資源の復旧を速やかに行う。
また、東日本大震災および今回の台風12号による被害を受け、今後の防災体制について、次の項目を要求する。
一、災害時の携帯電話等の優先通話や防災無線、そして防災サイレンなど災害時の行政における通信体制の確立を速やかに図る。
一、今回の災害による被害の検討・検証を踏まえ、住民への適切かつ迅速な 情報提供の為、行政機関における関連情報の集約・判断・通達を機動的に 行う制度を整備する。
一、内閣府を始めとする中央官庁における防災・災害対策業務に携わる職員の増員や担当の振替により、当該業務に取り組む人員を増強することで、政府の防災・災害対策能力を人的に担保する。
平成二十三年九月八日
自由民主党平成二十三年台風12号災害対策本部
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甚大な被害をもたらした台風12号の被害に対し、9月4日付で「自由民主党平成23年台風12号災害対策本部」(本部長:石破 茂・政務調査会長)を設置、9月7日政府より被災状況のヒアリングを行い、早期の激甚災害指定などを求める決議を行いました。
その決議を昨日(8日)、石破本部長・長島事務局次長が藤村官房長官へ申し入れを行いました。
以下が、「台風12号被害に対する政府への申し入れ」です。
本年三月十一日に発生した東日本大震災からの復旧・復興もままならない 状況において、台風12号によって西日本を中心として40名の死者、そして 55名の行方不明者(ともに九月六日二十一時現在)並びに多くの土地家屋に 甚大な被害を被った。
亡くなられた方々に深い哀悼の意を示すとともに、いまだ行方が分からない方々の早期の救出・救助を強く求める。
その上で、今回の台風12号による被害を受けて、次の項目を政府に 要求する。
一、現行の費用の積み上げ後に行う激甚災害指定に関し、法律制定後から 現在の情勢への変化を考慮し、復旧・復興に資するよう直ちに激甚災害指定を行う。
一、当座の生活を送る為に必要な応急の道路整備や、被災地の物流の要となっている鉄道の復旧、そして二次災害の防止など被災者が生活再建を 行うのに不都合のない体制を整える。
一、災害による瓦礫やごみなどの廃棄物処理経費などに関し、東日本大震災と同様、国が可能な限り全額を負担する。
一、世界遺産や国宝・重要文化財に代表される観光資源の復旧を速やかに行う。
また、東日本大震災および今回の台風12号による被害を受け、今後の防災体制について、次の項目を要求する。
一、災害時の携帯電話等の優先通話や防災無線、そして防災サイレンなど災害時の行政における通信体制の確立を速やかに図る。
一、今回の災害による被害の検討・検証を踏まえ、住民への適切かつ迅速な 情報提供の為、行政機関における関連情報の集約・判断・通達を機動的に 行う制度を整備する。
一、内閣府を始めとする中央官庁における防災・災害対策業務に携わる職員の増員や担当の振替により、当該業務に取り組む人員を増強することで、政府の防災・災害対策能力を人的に担保する。
平成二十三年九月八日
自由民主党平成二十三年台風12号災害対策本部
綱領なき民主党との大連立は不可能(石原伸晃幹事長)
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野田佳彦新内閣が9月2日発足した。政権交代から2年間で、3人の総理が入れ替わる事態となった。予算の組み替えで16.8兆円の財源を捻出できるとした民主党のマニフェストは破綻し、もはや政権の正統性は失われている。
自民党は、野田新体制にどう対峙(たいじ)していくのか。「3次補正成立後の解散・総選挙を」と求める石原伸晃幹事長に聞いた。
石原伸晃幹事長に聞く
3党合意は大きな成果
3次補正成立後解散を
――220日にわたる通常国会が閉会しました。
石原伸晃幹事長) わが党などが内閣不信任決議案を提出した時に、辞めると言った菅直人総理が、約3カ月間居座り、政治空白が生じました。これは、取り返しのつかないことです。
民主党政権は、これまで誤った政治主導で官僚を使いこなすことができず、独善的な国会運営で国会を混乱させ、うまくいかないと責任転嫁をしてきました。その姿勢は通常国会でも全く変わらず、官僚も仕事をしないという悪い事態になっています。だから、東日本大震災の復旧・復興が遅々として進まないのです。猛省を促さなければなりません。
しかし、こうしたなかでも、わが党は、震災対応では、党利党略でなく、全面的に協力してきました。官邸に対し577項目の提言を行い、復興基本法など議員立法を続々と提出し、震災対応を主導してきました。
また、わが党、公明、民主の3党合意で、来年度からの「子ども手当」の廃止などマニフェストの破綻を認めさせ、その見直しを確約させたことは大きな成果です。
――党内融和を掲げる野田新体制が発足しました。
石原) 野田総理が、「親小沢」「脱小沢」で分裂した民主党内をまとめられるのかよく見極めていかなければなりません。民主党には、物事を決め、責任を持って進めることが欠如しています。それが続くのであれば、与野党の協議は進んでいきません。
――野田総理は、3党合意を「誠実に守る」と述べながらも、代表選の政権構想には「政権交代の原点に立ち戻る」と明言しています。
石原) 対峙する主張を平気で使い分けるのは、民主党議員特有のものです。マニフェストの見直しは、3党の幹事長間で合意をしていますので、輿石東幹事長に対し、確認していきたいと思います。
――輿石氏の幹事長起用をどのように見られますか。
石原) 野田総理が、小沢元代表に近い輿石氏を幹事長に起用したことは、党内融和を重視した内向きの人事ではないでしょうか。野田総理と小沢元代表とは、政策的に相当の距離があります。小沢元代表のグループを取り込むための苦肉の策でしょうが、小沢元代表のようにマニフェストは堅持すると主張されれば、幹事長間の話はまとまらなくなるでしょう。
臨時国会では、3次補正などの与野党協議が必要となってきますが、小沢元代表の影響力が不透明な形で強まることは、危ういものとなりかねません。
――いわゆる"大連立"についてはどのように考えていますか。
石原) 大連立については、谷垣禎一総裁が述べたように、震災対応は全面的に協力していきますが、大連立は例外中の例外です。
そもそも、わが党と民主党とでは水と油ぐらいの違いがあります。子育ての理念ひとつとっても、「子供は社会で育てる」と言っている民主党と、子供は家庭が育て、その家庭を支援すると主張するわが党とでは大きな違いがあります。
民主党には、政党の憲法にあたる綱領がありません。それは、政権交代を目的にしただけの寄り合い所帯の政党のために、綱領を作ろうとすると党が分裂してしまうのです。そんな政党と連立を組むことは不可能です。
――民主党新政権に対し、わが党はどのような姿勢で臨みますか。
石原) もちろん、復旧・復興には協力することには変わりはありません。わが党の力なくしては、復旧・復興は進んでいきません。彼らにはノウハウも、実力も、覚悟もありません。3次補正に加え、二重ローン救済法案、国会に原発事故調査委員会を設置するための法案、私立学校建物特別助成措置法案を臨時国会で早期に成立させなければなりません。
しかし、それが終われば、民主党政権は、2年で3人も総理が入れ替わり、一昨年の総選挙では、嘘(うそ)のマニフェストで国民をだまして、議席を獲得したわけですから、あらためて国民に判断いただくのは当然です。
震災や、円高などこの国難に対処する能力と覚悟を持った政党はどこなのか。3次補正成立後、解散・総選挙を行い、その信を得た政党が、国難におけるわが国の舵(かじ)取りを担うべきです。
(『自由民主』より)
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野田佳彦新内閣が9月2日発足した。政権交代から2年間で、3人の総理が入れ替わる事態となった。予算の組み替えで16.8兆円の財源を捻出できるとした民主党のマニフェストは破綻し、もはや政権の正統性は失われている。
自民党は、野田新体制にどう対峙(たいじ)していくのか。「3次補正成立後の解散・総選挙を」と求める石原伸晃幹事長に聞いた。
石原伸晃幹事長に聞く
3党合意は大きな成果
3次補正成立後解散を
――220日にわたる通常国会が閉会しました。
石原伸晃幹事長) わが党などが内閣不信任決議案を提出した時に、辞めると言った菅直人総理が、約3カ月間居座り、政治空白が生じました。これは、取り返しのつかないことです。
民主党政権は、これまで誤った政治主導で官僚を使いこなすことができず、独善的な国会運営で国会を混乱させ、うまくいかないと責任転嫁をしてきました。その姿勢は通常国会でも全く変わらず、官僚も仕事をしないという悪い事態になっています。だから、東日本大震災の復旧・復興が遅々として進まないのです。猛省を促さなければなりません。
しかし、こうしたなかでも、わが党は、震災対応では、党利党略でなく、全面的に協力してきました。官邸に対し577項目の提言を行い、復興基本法など議員立法を続々と提出し、震災対応を主導してきました。
また、わが党、公明、民主の3党合意で、来年度からの「子ども手当」の廃止などマニフェストの破綻を認めさせ、その見直しを確約させたことは大きな成果です。
――党内融和を掲げる野田新体制が発足しました。
石原) 野田総理が、「親小沢」「脱小沢」で分裂した民主党内をまとめられるのかよく見極めていかなければなりません。民主党には、物事を決め、責任を持って進めることが欠如しています。それが続くのであれば、与野党の協議は進んでいきません。
――野田総理は、3党合意を「誠実に守る」と述べながらも、代表選の政権構想には「政権交代の原点に立ち戻る」と明言しています。
石原) 対峙する主張を平気で使い分けるのは、民主党議員特有のものです。マニフェストの見直しは、3党の幹事長間で合意をしていますので、輿石東幹事長に対し、確認していきたいと思います。
――輿石氏の幹事長起用をどのように見られますか。
石原) 野田総理が、小沢元代表に近い輿石氏を幹事長に起用したことは、党内融和を重視した内向きの人事ではないでしょうか。野田総理と小沢元代表とは、政策的に相当の距離があります。小沢元代表のグループを取り込むための苦肉の策でしょうが、小沢元代表のようにマニフェストは堅持すると主張されれば、幹事長間の話はまとまらなくなるでしょう。
臨時国会では、3次補正などの与野党協議が必要となってきますが、小沢元代表の影響力が不透明な形で強まることは、危ういものとなりかねません。
――いわゆる"大連立"についてはどのように考えていますか。
石原) 大連立については、谷垣禎一総裁が述べたように、震災対応は全面的に協力していきますが、大連立は例外中の例外です。
そもそも、わが党と民主党とでは水と油ぐらいの違いがあります。子育ての理念ひとつとっても、「子供は社会で育てる」と言っている民主党と、子供は家庭が育て、その家庭を支援すると主張するわが党とでは大きな違いがあります。
民主党には、政党の憲法にあたる綱領がありません。それは、政権交代を目的にしただけの寄り合い所帯の政党のために、綱領を作ろうとすると党が分裂してしまうのです。そんな政党と連立を組むことは不可能です。
――民主党新政権に対し、わが党はどのような姿勢で臨みますか。
石原) もちろん、復旧・復興には協力することには変わりはありません。わが党の力なくしては、復旧・復興は進んでいきません。彼らにはノウハウも、実力も、覚悟もありません。3次補正に加え、二重ローン救済法案、国会に原発事故調査委員会を設置するための法案、私立学校建物特別助成措置法案を臨時国会で早期に成立させなければなりません。
しかし、それが終われば、民主党政権は、2年で3人も総理が入れ替わり、一昨年の総選挙では、嘘(うそ)のマニフェストで国民をだまして、議席を獲得したわけですから、あらためて国民に判断いただくのは当然です。
震災や、円高などこの国難に対処する能力と覚悟を持った政党はどこなのか。3次補正成立後、解散・総選挙を行い、その信を得た政党が、国難におけるわが国の舵(かじ)取りを担うべきです。
(『自由民主』より)
2011年09月07日
朝鮮学校授業料無償化は認められない
「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。
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朝鮮学校授業料無償化は認められない
審査手続き再開の即時撤回を
合同会議が決議
菅直人前総理は総辞職前日の8月29日、朝鮮学校の高校授業料無償化適用の審査手続きの再開を指示した。総辞職を翌日に控えた事実上の「事務管理内閣」が、唐突にこうした決定を行うのは極めて異例だ。
これに対し、自民党は31日、文部科学部会(部会長・下村博文衆院議員)、外交部会(部会長・小野寺五典衆院議員)、拉致問題対策特別委員会(委員長・古屋圭司衆院議員)の合同会議を開き、この指示の即時撤回を求めることを決議。石破茂政務調査会長と下村文部科学部会長が翌9月1日、総理官邸を訪れ、当時の福山哲郎官房副長官に手渡した。
野田佳彦総理はこの問題をどう扱うのか。
野田総理は谷垣禎一総裁との会談で「3党合意」を順守する考えを示しているが、もし、菅・前政権の決定を容認するのであれば「政策効果の検証をもとに必要な見直しを検討する」とした合意にも反することになる。
菅・前内閣の決定をどう扱う
問われる野田新内閣の本質
「3党合意」は順守と言うが…
朝鮮学校の高校授業料無償化を適用するための手続きは昨年11月、北朝鮮による韓国砲撃事件以後、停止されていた。菅総理は再開した理由について「砲撃事件以前の状況に戻った」ことなどを挙げた。
しかし、8月にも北朝鮮による韓国海域への砲撃事件が発生しており、また韓国に対する謝罪も行われていない。いったいどの状況を見てそうした判断を下したのか合理的な説明は一切ない。
自民党は高校無償化そのものに反対だが、とりわけ朝鮮学校の無償化適用について厳しく批判してきた。
その理由は、同校が(1)金正日総書記の独裁体制を支えるための思想教育機関であること(2)わが国憲法や教育基本法に反する存在であること(3)現行制度では教育の内容の是正について文部科学省が命令できないこと(4)北朝鮮に対し、拉致問題でわが党が軟化したとの誤ったメッセージを与えかねない――などによる。
しかし、野田新内閣の対応は及び腰だ。
内閣発足後の記者会見で新しく就任した藤村修官房長官は文科省の対応を見守る考えを示し、事実上、前内閣の決定を容認する考えを示唆した。
もし、そうだとすれば、高校無償化の見直しに言及した「3党合意」にも反し、また、谷垣総裁に対し、野田総理が示した「合意順守」の姿勢にも疑問符がつくことになる。
野田内閣とは何を目指す内閣なのか。早くもその本質が問われている。
(以上、『自由民主』より)
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朝鮮学校授業料無償化は認められない
審査手続き再開の即時撤回を
合同会議が決議
菅直人前総理は総辞職前日の8月29日、朝鮮学校の高校授業料無償化適用の審査手続きの再開を指示した。総辞職を翌日に控えた事実上の「事務管理内閣」が、唐突にこうした決定を行うのは極めて異例だ。
これに対し、自民党は31日、文部科学部会(部会長・下村博文衆院議員)、外交部会(部会長・小野寺五典衆院議員)、拉致問題対策特別委員会(委員長・古屋圭司衆院議員)の合同会議を開き、この指示の即時撤回を求めることを決議。石破茂政務調査会長と下村文部科学部会長が翌9月1日、総理官邸を訪れ、当時の福山哲郎官房副長官に手渡した。
野田佳彦総理はこの問題をどう扱うのか。
野田総理は谷垣禎一総裁との会談で「3党合意」を順守する考えを示しているが、もし、菅・前政権の決定を容認するのであれば「政策効果の検証をもとに必要な見直しを検討する」とした合意にも反することになる。
菅・前内閣の決定をどう扱う
問われる野田新内閣の本質
「3党合意」は順守と言うが…
朝鮮学校の高校授業料無償化を適用するための手続きは昨年11月、北朝鮮による韓国砲撃事件以後、停止されていた。菅総理は再開した理由について「砲撃事件以前の状況に戻った」ことなどを挙げた。
しかし、8月にも北朝鮮による韓国海域への砲撃事件が発生しており、また韓国に対する謝罪も行われていない。いったいどの状況を見てそうした判断を下したのか合理的な説明は一切ない。
自民党は高校無償化そのものに反対だが、とりわけ朝鮮学校の無償化適用について厳しく批判してきた。
その理由は、同校が(1)金正日総書記の独裁体制を支えるための思想教育機関であること(2)わが国憲法や教育基本法に反する存在であること(3)現行制度では教育の内容の是正について文部科学省が命令できないこと(4)北朝鮮に対し、拉致問題でわが党が軟化したとの誤ったメッセージを与えかねない――などによる。
しかし、野田新内閣の対応は及び腰だ。
内閣発足後の記者会見で新しく就任した藤村修官房長官は文科省の対応を見守る考えを示し、事実上、前内閣の決定を容認する考えを示唆した。
もし、そうだとすれば、高校無償化の見直しに言及した「3党合意」にも反し、また、谷垣総裁に対し、野田総理が示した「合意順守」の姿勢にも疑問符がつくことになる。
野田内閣とは何を目指す内閣なのか。早くもその本質が問われている。
(以上、『自由民主』より)