2017年11月30日

英断か投げ出しか 希望の党代表を辞任した小池百合子氏の「政治史」を徹底検証

(産経新聞より)11/29(水) 16:00配信

 「小池は飛行機事故で死んだと思ってください」。東京都の小池百合子知事(65)は、平成4年にキャスターから政治家に転身する際、テレビ局の幹部にこう語ったという。いきなり大きな決断をして、手品のように目の前から姿を消す。小池氏が11月14日に希望の党の代表を辞任したのは、その本質が変わっていない証左だ。次々と新機軸を打ち出す行動力は、裏を返せば「投げ出し」批判の対象にもなる。小池氏の「政治史」を振り返る。

■黎明期

 小池氏は4年の参院選で日本新党で初当選した。候補者として白羽の矢が立った最大の理由はキャスターとしての知名度だった。中東への留学を経てアラビア語の通訳をしていたところ、テレビ局幹部を通じて政治評論家の竹村健一氏(87)と知り合った。その縁で、昭和54年に日本テレビ系「竹村健一の世相談義」のアシスタントとしてキャスターデビューを果たした。

 政治家とのつながりは、当時からあった。自民党ベテラン議員が振り返る。

 「静岡・熱海のホテルで政治家や役人を集めた竹村氏の会合があり、すごい美女がお酌をしてくれたことを、はっきりと覚えている。それが小池さんだった。竹村氏を通じて人脈を広げていた」

 63年にはテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の初代メーンキャスターに抜擢された。そこにも恋々としない。日本新党のトップだった細川護煕元首相(79)に口説かれ、キャスターを辞して参院選に出馬した。慰留したテレビ局幹部に対する殺し文句が、冒頭の「飛行機事故で死んだ」発言だった。

■政界渡り鳥

 小池氏は平成4年の参院選で当選後、翌5年には参院議員を辞職して衆院にくら替え当選して以降、日本新党から希望の党まで6つの政党に所属してキャリアを重ね、「政界渡り鳥」と称される。よく指摘されるのが、時の権力者である男性と行動をともにすることで、自らのステップアップにつなげたとされる点だ。

 細川内閣で総務政務次官に就任し、日本新党解党後の新進党結成までは細川氏と行動をともにした。その後は小沢一郎元自民党幹事長(75)と急接近し、新進党解党後は、小沢氏率いる自由党に参画した。現在自民党の二階俊博幹事長(78)もメンバーだった。

 自由党は自民党と連立政権を形成し、小池氏は第2次小渕恵三改造内閣で経済企画政務次官を務めた。12年には、野党色を強める小沢氏と決別し、連立与党に残留する側にくみし、自由党を離党する形で保守党結党に参画した。さらに14年、小池氏は保守党を離党して、自民党入りの道を選ぶ。このときも、小池氏の「嗅覚」が存分に発揮された。

 自民党入りに当たり、小池氏が頼ったのは山崎拓元副総裁(80)だ。親しい山崎派(当時)所属議員の仲介で山崎氏と面会した小池氏は、こう語った。

 「自民党に入りたいので力を貸していただきたい。実現したら、山崎先生の派閥でお世話になりたい」

 しかし、自民党入党後、小池氏が入ったのは森喜朗元首相(80)率いる最大派閥の森派だった。当時の山崎派議員は「さすが、したたかだ」と舌を巻いたという。

■黄金時代

 森派に入ったことで、小池氏は当時の小泉純一郎首相(75)にも重用される道が開けた。15年、小泉再改造内閣で環境相として初入閣した。第3次小泉改造内閣まで務め、「クールビズ」の旗振り役として独自のアイデアと発信力を存分に発揮した。

 17年の郵政選挙では、故郷でもある兵庫県を離れ、郵政民営化法案に反対票を投じた小林興起氏(73)への「刺客」として東京10区にくら替えして圧勝した。小泉氏はこのとき女性刺客を多用し、小池氏はその第1号だった。好機とみれば迷わず飛び込む、小池氏の真骨頂といえる。強大な仮想敵を作り、それに挑む小池氏というその先の政治姿勢も、この成功体験に端を発するとみる識者が多い。

 小泉氏の後継となった安倍晋三首相(63)は国家安全保障の首相補佐官、女性初の防衛相に小池氏を抜擢した。ここで、小池氏は異例となる4年以上も事務次官を務め「防衛省の天皇」ともいわれた守屋武昌氏(73)の更迭に動いた。守屋氏は防衛産業から接待ゴルフを受けていたなどのスキャンダルも明らかになったが、守屋氏の激しい巻き返しを受け、結果は小池氏との痛み分けとなった。

 守屋氏は退任し、小池氏は、当時あった米イージス艦機密情報漏洩事件の責任を取り、内閣改造による自身の再任を固辞する形で離任した。小池氏は内閣改造より前に記者会見で「私は辞めるって言っているのよ」と述べた。これが人事権者である安倍首相の不興を買い、確執につながった。

■総裁選出馬→都知事選

 飼い犬に「総理大臣」を意味する「そうちゃん」と名付けるなど、「女性初の首相」への意欲を示す小池氏だが、首相ポストに直接つながる自民党総裁選では、苦い記憶ばかりが残っている。

 20年、福田康夫元首相(81)の辞任に伴う総裁選には、中川秀直元幹事長(73)や小泉氏に推され出馬した。総裁選出馬自体、女性として初めてだった。得意とする経済政策などを訴えたものの、麻生太郎(77)、与謝野馨両氏の後塵を拝して3位に終わった。

 自民党が野党だった24年の総裁選では、石破茂氏(60)を支持したが、石破氏は決選投票で安倍首相に敗れた。同年12月の衆院選で自民党は政権を奪還したが、安倍首相は小池氏を重要ポストに据えることはなかった。「冷や飯」を食わされた形の小池氏は安倍首相への不満を募らせていった。小池氏を初当選からウオッチしている自民党ベテラン秘書は「小池氏が選ぶ男を間違えたのは、小池氏のひとつの転機だろう」と証言する。

 そこに降ってわいたのが、昨年7月の舛添要一都知事(69)の辞職に伴う知事選だった。自民党東京都連は小池氏ではなく増田寛也元岩手県知事(65)の擁立に動いていたが、これを察知した小池氏は先手を打って「崖から飛び降りる覚悟」と言って出馬を表明した。

 自民党総裁選に出馬した際の政策をプールしていたこともあり電光石火で公約をとりまとめた。自民党都連が当時、内田茂都連幹事長(78)という「ドン」に牛耳られ、意思決定が「ブラックボックス」であると指弾し、291万票を得て大勝した。決断し、新機軸を打ち上げ、敵を作って広範な支持を得る「小池劇場」が完璧に成功した例といっていい。

■そして都民ファースト、希望の党

 都知事選圧勝を受け、東京には「小池旋風」が吹き荒れた。今年7月の都議選では、都議会の定数127のうち、小池氏が率いる地域政党「都民ファーストの会」が49議席を獲得し、小池氏を支持する勢力が過半数を大きく上回る大勝を収めた。都議選直後に、小池氏が同会の代表を辞任しても、大きな問題にはならなかった。

 安倍首相が衆院の解散を決断すると、勢いを駆って小池氏は9月25日、「しがらみのない政治、日本をリセットする」と宣言し、希望の党を立ち上げて自ら代表に就いた。しかし、今度は民進党との合流にあたり左派を「排除する」などと発言して失速した。

 揚げ句は10月の衆院選で希望の党は惨敗し、当選者のほとんどが民進党出身者という、小池氏も計算外の事態に陥った。衆院選直後の10月25日の両院議員懇談会では、出席者から3時間に渡り罵声を浴びた。出席者によると、小池氏は「民進党ではこうやっていたんですね。自民党は決まったら従うのよ」と不快感を口にした。

 小池氏への逆風は収まらず、各種世論調査では希望の党の支持率は低迷し、小池氏について「都知事に専念すべき」が8割近くにのぼった。11月12日に行われた東京都葛飾区議選でも、都民ファーストの会が擁立した5人のうち4人が落選し、党勢低迷も鮮明になってきた。国政に関与していても民進党出身者ばかりの「第2民進党」の党首では意味は薄いと考えたのか。小池氏は14日、「創業者としての責任はひとつ終えた」と述べて代表を辞任し、国政から撤退した。

 小池氏を敵視する東京選出の自民党中堅議員はこう語る。

 「風と共に去りぬ、だ。小池氏は追い風のときは近づいてきて、逆風になるとスッといなくなるんだ」

 小池氏が再び風に乗って政界を舞う日はくるのだろうか。 (政治部 沢田大典)



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2017年10月17日

小池百合子は相手にしてない?小泉進次郎が発した「余裕の言葉」(常井 健一)

小池百合子は相手にしてない?小泉進次郎が発した「余裕の言葉」
10/17(火) 7:00配信 (現代ビジネス、常井 健一)

 選挙戦も佳境を迎えたが、「全国を飛び回っている小泉進次郎を追えば、選挙の深奥が見えてくる」とは、同氏の密着取材を続けるノンフィクションライターの常井健一氏。今回の選挙、小泉進次郎は余裕を見せるどころか、「圧勝」を求めているようだ。

小池氏相手でも余裕

 衆院選公示日、小泉進次郎はいつも通りの朝を過ごした。濃紺のスーツに、緑のレジメンタルタイ。衆院解散の日と同じ教科書通りの装いで、午前8時に地元・神奈川県横須賀市内の神社に現れた。

 父の時代、狆泉純一郎の影武者瓩箸靴特聾気鮗蕕辰討た叔父の正也らとともに必勝祈願をした後、進次郎は少年のような眼をしながら筆者に語りはじめた。

 「選挙の前に映画『関ヶ原』を観に行ったんですよね。戦(いくさ)に臨む気持ち。あの役所広司さん演じる家康の表情とかね、岡田准一さん演じる三成の思いとかね、いろんなものが自分とダブりました。やっぱり選挙は戦だな。全国を遊説して、また元気に地元に帰ってこようと誓いました」

 筆者は、それを聞いてびっくりした。

 当選3回の閣僚未経験者でありながら、徳川家康や石田三成と36歳の自分を重ね合わせることができてしまう意識の高さではない。選挙直前に映画を観に行けてしまうほどの心の余裕があることについて、驚かずにはいられなかったのだ。

 テレビのワイドショーは当初、まるで関ヶ原のように小池百合子に小泉進次郎が挑む構図をつくりたがった。だが、当の本人は、いまいちピンと来ていないようだ。

 「三都、サント……なんだっけ? 

 公示直前、来る三連休に大阪、東京、愛知を遊説する計画を地元市議たちに明かした彼は、その三都府県の知事が連携して選挙を戦う小池戦略のネーミングさえ覚えていなかった。

 「三都物語です」

 市議のひとりがそう答えると、不可思議なワンフレーズで返した。

 「そう、だから三都演説」

 全国遊説のウォーミングアップも兼ねて、「三都」に乗り込んだ。各遊説会場では、妙齢の女性や若者が体当たりで握手を迫ってくる。彼が行くところ、SMAPが田舎に現れたような風景が広がる。

 今回、筆者が密着取材をはじめる前、いろんな編集者が異口同音に「今回の主役は小池。進次郎ブームは去った」と嘯いていたが、とんでもない。その良し悪しはさておき、3年前の前回を凌ぐ盛況ぶりだ。

 公示日の朝10時、横須賀中央駅前での出陣式を終えると地元活動は終了。全国行脚がスタートした。正午過ぎ、進次郎は湘南新宿ラインで池袋駅に到着するなり、群衆に囲まれて身動きが取れなくなった。その騒ぎぶりは、2時間前まで同じ駅の反対側で演説していた小池のそれを遥かに上回っていた。

 応援演説の第一声では、その小池のことをおちょくった。

 「私がなぜ小池さんのお膝元を全国遊説のスタートの地に選んだのか。私は、希望の党を立ち上げた小池さんに、心から感謝をしたいと思っているからです。まず一つ目の感謝は小池さんのおかげで、自民党に野党時代のことを思い返す良い機会をくれたことです。私たちに緊張感を与えてくれた」

 二つ目の感謝は、「『希望』という言葉を使ってくれたおかげで、『真の希望』とは何なのかを考える機会を与えてくれました。真の希望とは、いつの時代も若い力です」。

 三つ目の感謝は、「選挙目当てでいろいろやっても、有権者はそれを見抜くということを、改めて教えてくれました」。

 そして、不敵な笑みを浮かべながらワンフレーズを添えた。

 「ありがとう」

 全国遊説の出発直前、進次郎は今回のテーマを「感謝」という一言で筆者に表現していた。そのときは、初日の遊説先を党務でお世話になった先輩や後輩で固めたことを例示していたが、まさか敵にまで感謝、感謝、感謝の三拍子で攻めるとは──。

 「今日、私は野党の批判をしません」

 公示前の前哨戦では、これを常套句にしながら、その理由を「だって、時間がありません。批判をしはじめたらキリがないから」などと、皮肉交じりに説明していた。第一声の中身も「感謝」を連呼しながら、実際は小池新党に対する痛烈な批判に聞こえる。

 希望の党の失速は、マスコミ関係者の予想よりも早かった。進次郎は2日目の地方遊説から小池のことを真正面から取り上げることすらやめた。

進次郎に大きな変化が…?
 小泉進次郎が現れても「黄色い声」が響かない地域が、全国にひとつだけある。それは、彼のホームグラウンドである横須賀・三浦だ。

 むろん、人気が落ちたというわけではない。市民にとって「小泉進次郎がいる風景」が当たり前になっているのだ。それだけ地域のイベントにくまなく顔を出し、一人一人の有権者とじっくり触れ合っている証拠でもある。

 忘れられがちだが、小泉進次郎も衆院選の候補者である。今回、神奈川11区には希望、共産、諸派の新人も立候補した。ライバル不在で当選確実と言われている。だが、驚くべきことに、本人はまったく気を抜こうとしていない。

 解散翌日から毎朝2時間ほど選挙区内の駅前に立ち、足早に改札口を越えていく通勤客にひたすら頭を下げ続けた。公示後は一度も地元に入らないと思いきや、12日間のうち、初日の出陣式、終盤の丸1日、そのほか2度の決起集会など「正味1.4日」(本人談)は、選挙区を回れるよう日程をきっちり確保している。

 公示前の最後の平日(6日)には人もまばらな公園で、スタッフ3人を従えて街頭演説をはじめた。

 「農林部会長として農業の仕事をやって、『こども保険』の提言などもして、国政の中で思い切って仕事ができたのも、3年前に横須賀のみなさんの力があったからこそでした」

 時間は正午。目の前の横須賀市役所からは職員たちがランチを食べにどっと外に出てきた。彼らの多くは立ち止まることなく、人気者を横目で見ながら通り過ぎていった。ちょうどそのとき、横須賀市長の上地克明が黒塗りの公用車で出てくると、進次郎はマイクで「市長、お疲れさまです!」と叫んだ。

 衆院選直前から地元活動にやけに熱心だった。大半の議員が東京を離れて準備に奔走する中、9月25日に国土交通省の副大臣、10月5日に防衛省の大臣と面会。財務省にも訪ねている。このとき、市長の上地を随行させていた。

 目的のひとつは、国道357号線(東京湾岸道路)の早期開通を要望すること。横須賀市内の延伸工事が長年塩漬けになっているからだ。ふたつ目は、市内中学校の給食導入にあたり、給食センターの建設費用を国費で一部賄うための陳情だった。

 道路や箱モノの建設は、「若手改革派」と目されている小泉進次郎のイメージからは最もほど遠い日本語である。ましてや、地元の陳情処理を自ら買って出るなんて、とても得意だとは思えない。

 だが、最近の進次郎はそういった活動にやりがいを感じているのだという。

 「4回目の当選ができれば、今までの8年以上の仕事ができる自信がある。もう1回、国政に送っていただけたら、横須賀・三浦のために今までできなかったことがもっともっとできると想像すると、政治のやりがいと醍醐味を感じます」

 ど派手なスカジャン姿で臨んだ地元の出陣式でも、進次郎はこう訴えた。

 「この選挙戦は6月の三浦、横須賀の市長選の後にある初めての選挙となる。あの市長選挙は大変でした。いろんなことがありました。だけど今日、あの時のエネルギーはそのままに、あの時の色は忘れて、みんながスカジャン着ている思いで、この地元のために一つになって、横須賀・三浦のために何ができるかを再確認する選挙戦ができると思うとわくわくします」
公明党との複雑な距離感
 じつは横須賀では直近の8年間、小泉家と敵対する若手市長が2期にわたり市政を司っていた。市長選のたびに小泉後援会の有力後援者たちはまっぷたつに割れた。

 それが、6月にあった市長選で、進次郎は横須賀市議だった俳優・上地雄輔の父を担いだところ、三度目の正直でようやく市政をひっくり返したのである。だから、議員生活8年目にして初めて国と市のねじれを解消し、地に足のついた仕事に取り組める喜びを感じているのだろう。進次郎はよく周囲に「市長が変わると仕事のスピード感が違うね」と強調している。

 進次郎がこれほど地元対策に熱を入れる理由は、それだけではない。

 3年前の衆院選では、16万票超を獲得した。全国最多得票に輝いたものの、前回(12年)の1万5000票も下回った。ぶっちぎりの完全勝利にこだわる進次郎にとっては、投票率の低下を理由にしたくはない。今回は3年前を上回る支持が得られなければ「勝った」とは言えないと思っている。

 進次郎は解散直後の囲み取材で、応援に入りたい選挙区を問われると「横須賀・三浦に入りたい」と即答していた。それは本音なのかもしれない。

 神奈川11区に属する三浦半島は、国会議員が4代も続く小泉家の金城湯池だと思われがちだが、それは「永田町の変人」と呼ばれた小泉純一郎が総裁選に出るようになってからの話。保革がひしめき合う中選挙区時代はみんなが思っているほど、事務所の戦闘能力は突出しているわけではなかった。6月の横須賀市長選も結果だけ見れば、進次郎が推す新人が現職に大差をつけたものの、内情を知る者にとっては辛勝だった。

 「本人の人気がすごいから、進次郎の秘書たちは、まだ本当の選挙のやり方ってものを知らないんだ」(有力支援者)

 前述のように、小泉親子はこれまで草の根選挙を展開する若手市長に総力戦で挑んでも勝てなかった。だが、今回は東京の自民党本部が動いた。「将来の総理候補」に傷をつけてはならないと、選挙対策に長けたベテラン職員を「54連泊」で横須賀に貼りつかせたのだ。

 進次郎自身も全国的な業界団体のトップに問い合わせ、泥臭く応援要請をしていた。こうして積み上がった大量の名簿を手に、進次郎が大勢の市民に電話をかけ、新人候補への投票をお願いした。

 一方、公明党からの全面協力も取りつけた。小泉家と公明党の深い因縁は、「連載ルポ(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53112)」でも触れた通り。だが、市長選で進次郎は公明党の街宣車の上に立ち、同党の国会議員とともにマイクを握った。それは、小泉家と公明党の関係を昔から知る支援者にとっては晴天の霹靂でもあった。

 首長選とは思えぬほどの態勢で臨んだ結果、進次郎は勝利を手にした。それは、父の威光を頼らずして、ようやく自分の「王国」の礎を築いた瞬間でもあった。
2万票の無効票
 しかし、一筋縄ではいかないのが公明党だ。「自民党の下駄の雪」と揶揄されがちな彼らだが、「常勝軍団」を自負するだけにプライドが高い。市長選では自公共闘でタッグを組んだ。だが、同時に行われた市議補選(定数2)では、進次郎の家庭教師が出馬したが、公明党の対応は異なったようだ。

 市長選は1万2000票差で勝利したが、市議選では無効票がじつに2万票もあった。

 「2万」の内実は確かめようがないが、その数は偶然にも横須賀市内の公明票と一致する。保守系の地方議員は、その投票結果を知った瞬間、思わず息をのんだ。

 「あの2万票が上地に入らなかったら市長選での勝利はなかった。進次郎に対して公明党の存在感を示す無言のアピールだと受け止めましたよ」

 進次郎の公明党への「配慮」は、早速、衆院選の街頭演説にも表れた。

 「三都演説」の初日は、大阪の選挙区を回った。維新旋風で自民党の基盤が根こそぎ崩れ去った地域だけに、自民党候補は誰しも「客寄せパンダ」の来援を望んでいる。だが、進次郎はタイトな日程を強いられる中、公明党副代表の北側一雄が立つ選挙区に入ることを優先した。

 そして、2000人近い公明党支持者を前に北側との「近さ」をアピールした。

 「私は自民党、北側先生は公明党ですけど、サカイ(堺)だけにサカイメ(境目)がありませんよね。今から13年前、小泉純一郎という人が総理大臣をやっていましたが、国土交通大臣、観光立国を推進した大臣が北側先生だったんです。一度受けた御恩は忘れちゃいけない。支え合い、助け合い、困った時はお互い様。そういった思いを北側先生や、支えてきたみなさんに是非お伝えしたいと思って、お邪魔をさせていただきました」

 解散前後から持論として訴えている「軽減税率見直し論」は、その会場では封印した。その政策を成果として掲げている同党関係者に配慮したのだろう。その代わり、自分のアピールは忘れなかった。

 「私も候補者なんです。地元では『みなさん』にお世話になっております」

 北海道や神奈川の小選挙区で立つ公明党前職の元にも応援に入ることを明かすと、大聴衆は喝采を浴びせた。そして、公示後3日目と6日目、選挙戦の前半でその約束を果たした。「選挙サンデー」のゴールデンタイムともいうべき日曜午後2時の日程を、自民党の激戦区で戦う仲間ではなく、市長選で支援を受けた地元・神奈川の公明党に捧げたのだ。

 12日、進次郎は北海道10区選出の公明党前職を応援するために北海道岩見沢市に入った。3年前の衆院選の時と同じ地点に立ち、農業や子育ての政策についての持論を語った。

 10分ほどの演説で、候補者の名を口にしたのは3回。「公明党」と言ったのは1度だけだったが、それでも会場には笑みがあふれていた。
強さの継承
 進次郎が全国遊説で不在にしている間も、選挙カーは三浦半島を走っている。天井に書かれた五文字の名前は、仮面ライダー風のフォントであしらわれている。

 そして、名前の隣には別の字体で「比例代表も自民党へ」と大きく書かれてある。

 小泉進次郎はこれまで通り、公明党に推薦を求めなかった。

 この戦い、「ぶっちぎりの勝利」は純一郎の威光でもなく、公明党の助けでもなく、自らの力だけで果たさなければ意味がない──。

 そう考えているのだろう。

 進次郎の選対事務所は、父・純一郎の時代も選挙の際に使っていた同じ物件に構えられている。

 「今までの選挙事務所のありかたを一変させたんですよ。中のしつらえから『事務所』という存在そのものもね」

 そう自慢げに語った事務所には、子どもが遊べるキッズスペースを設けた。入り口には、進次郎の等身大パネルが置かれてある。

 古い支援者は言う。

 「お父さんの時も、地元になかなか入れないからパネルを置いていた覚えがあります。進ちゃんも、そんなに大物になったんだなと思うと泣けてきます」

 全国行脚の移動中には、新幹線の車内で進次郎はデッキで携帯電話を握っている姿があった。

 「地元に戻れず、すみません」

 その電話は、「候補者不在」の支援者集会の会場とつながっていた。公示後も留守が続く進次郎の地元では、本人が回れない代わりに、全国遊説の様子を編集した動画を放映するイベントが行われている。進次郎は「参加者から温かい言葉が返ってきた」と言って安堵していた。

 公示日の朝、「入れ墨大臣」と呼ばれた曽祖父・又次郎(衆議院副議長)が築いたという「最強の後援会」の面々が挨拶に訪れた。三浦半島の先にある城ヶ島の後援会だ。又次郎は島の生活向上に努めたため、その地には「なにがあっても小泉」という風土がつくられた。

 「今回は三浦に行く時間がないんですよ。だから、城ヶ島の人たちが朝早くから来てくれて、会えてありがたかった。『城ヶ島が燃えると小泉の選挙は燃える』という諺があるくらいですから。心強いですよね」

 小泉進次郎は選挙に燃えている。今日も全国遊説の移動中、列車のデッキでひとり携帯を握り、地元に支持を訴えている。
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2017年10月11日

小池人気が失速、衆院選は3極(「自民・公明」VS「希望・維新」VS「立憲民主・共産・社民」)対決となった。

 昨日の公示日、小池代表は、10時、池袋で第一声を行った。
 そこで、僕は12時に小泉進次郎氏の第一声も同じ池袋ということで行ってみた。
 普通、池袋駅というと東口。
 僕は、東口に行って誰もいないので、スマホでチェックしたら、西口だった。
 東口と西口の違いは、東口の方が多くの聴衆が参加できること。西口は狭くて、多くの聴衆が参加できないことだ。
 小池氏の第一声、聴衆が500人程度とすくなく、今までの熱狂が嘘のように醒めていた。
 演説内容も、悪口が目立ち、政策もカタカナ用語が目立って、よく分からない抽象的な内容だった。

 熱気もない。
 聴衆からは、「元気ないね!」とヤジも飛ぶ始末だった。
 
 小泉進次郎氏は、東口で、熱狂!
 3000人程度の聴衆が聞き入った。
 僕は、小泉氏が、池袋駅から宣伝車に誘導するのを手伝ったが、いや!大変でした。

 
 その時の「小泉進次郎氏も池袋で第一声「小池さんありがとう」」(『日刊スポーツ』)の記事です

 第48回衆院選は10日、公示され、自民党の「選挙の顔」小泉進次郎筆頭副幹事長は、小池百合子・希望の党代表の地盤、東京10区を、選挙戦遊説の「第一声」の地に選んだ。
 進次郎氏はJR池袋東口の街頭演説で、「小池さんに心から感謝したい。希望の党をつくってくれたおかげで、『真の希望』とは何かを考える機会をつくってくれた」「自民党に、野党時代の苦しさを忘れてはいけないと、もう1度思わせてくれた。小池さん、心からありがとう」と、痛烈な皮肉をまじえて語った。
 その上で「野党の批判をするのではなく、自民党に向けられた厳しい視線に向き合いながら、次の選挙ではなく、次の時代のことを考える戦いにしたい」と強調した。

 進次郎氏の遊説の約2時間前には、小池氏が同駅西口で党首として「第一声」の街頭演説したが、聴衆の数は、「希望・小池連合」より、「自民・進次郎連合」が圧倒的に多かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今回の総選挙、最大の注目点は、小池都知事が代表を務める希望の党がどれだけ伸びるか?だった。
 若狭氏、民進党を離党した細野氏が新党を作り、その代表に、先ごろ東京都議会選挙で圧勝した都民ファーストを引きる小池氏が就任したから、マスコミはフイバーした。
 マスコミは、連日、小池氏の言動を報道した。

 ところが、民進党の前原代表が「衆院選は希望の党と一緒に戦う。名を捨てて実を取る決断に理解を頂きたい。誰かを排除するのではない」と丸ごと希望の党へ行くこととなった。
 が、先行離党した細野氏が「三権の長を経験した方々はご遠慮いただく」となり、ここから、小池氏の「排除の論理」が始まった。
 これには、野田佳彦氏が「先に離党した人の股をくぐる気は全くない」と元首相の意地を見せた。
 希望の党への入党者には、先の平和安全法制を認めること、憲法改正に賛成といった「踏絵」を踏ませた。
 これに、希望の党の公認を辞退した篠原孝氏は、「政策なんて何もない政党と政策協定書にサインさせるなんて、小池さんの前で土下座して、クツを舐めさせるような行為です。
 私は、政治家としての矜持から、サインはしないと伝えました」との反発が出た。

 希望の党に入れない人たちが反発し、枝野氏を代表に「立憲民主党」が誕生した。
 また、岡田克也氏などの無所属グループができた。
 民進党は、希望の党、立憲民主党、無所属の3分割されることとなった。
 
 さらに、小池氏の都知事選挙立候補から支援に関わっていた都議の音喜多駿と上田令子の両氏が党の運営方針に反発して離党することを表明し、10月5日に記者会見を行い、それがメディアで大きく報道された。

 その後、メディアの話題は、小池氏は、都知事を辞めて出馬するか否かが、焦点となったが、昨日、希望の党の小池代表の届け出なかったため不出馬が確定した。

 小池氏の長所は、退路を断って戦う姿勢、他にいじめられてそれに立ち向かう姿勢だった。それが、今回は、選挙の結果はどうなっても都知事として自分は安泰。さらに、「踏絵」によって、自ら他者をいじめる立場に、側近の意見も聞かず、独裁的になったことなど、今までの小池氏の良さが一変したことだ。

 このイメージは、ダメージなる。

 小池氏は、政権選択といって、誰を首相に投票するかの明言を避けている。ホントは、できないのだが。
 これは小池代表の無責任で、山口公明代表に続き、野田聖子氏とか石破茂氏の名前がマスコミであがり、石破氏は「希望の党が私を担ぐという話があり、びっくりしている。有権者の審判が下る前に選挙後のことを考えるのは有権者に失礼だ」と不満をあらわにした。
 なお今後も、小池氏の発言と希望の党の動向が選挙戦を左右し、立憲民主党の動向など予断を許さない状況。

 共産党は、野党共闘を模索していたが、希望の党の出現で、それが瓦解し、希望の党に対抗馬を立てることとなった。
 
 その結果、衆院選は3極(「自民・公明」VS「希望・維新」VS「立憲民主・共産・社民」)対決となった。

 与野党一騎打ちは「57選挙区」
 与党VS野党乱立は「227選挙区」となった。

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shige_tamura at 09:35|PermalinkComments(0)clip!ニュース 

2017年10月09日

与野党8党首討論会 日本記者クラブ(全文掲載・その3)

 --希望の党の小池百合子代表に経済問題、うかがいたいと思います。やはり幼児教育の無償化など、自民党と同じ政策を掲げると同時に、ベーシックインカム(BI)という新しい考え方も打ち出している。一方で消費税は凍結するという。財源に企業の内部留保を活用するという。これは、法人や企業に対する課税強化になると思うんですが、一方で小池さん、先月の会見で、アメリカのトランプ政権の動きについて触れられておりまして、法人税を思い切ってダイナミックに下げているということで、そういうところに追いついていかないといかんと。追いついていくというか、日本の方が進んでいますけどね。そこはね。そういう意味で言うと、法人税を下げようとしているのか、それともむしろ強化しようとしているのか。メッセージが見えない。それから財源。その辺をちょっと話ししてくださいますか。

 小池氏「今、アメリカの法人税の話も出ました。私はこの国際経済、金融などを見ておりますと、非常にダイナミックに進んでいるということが1点。そこにですね、どうやって日本経済がこのグローバルな競争に追いついていけるのかどうか。今、東京として国際金融都市・東京を作ろうとしている中においてですね、さまざまな国との連携、さっきの特区もそうでありますけれども、それを進める中でどうやって自力を、自力を東京、そして日本に持たせていくか、その総合的な今、設計が必要だと思っております」

 「一方で、私ども希望の党というのはまったく新しい政党でございまして、そしてこれまでの延長線だけでこの使途をどういうふうに変えていくか、その弥縫策だけでは足りないのではないか。ある意味、かなりエッジの効いた提案を今回させていただいています。ベーシックインカムというのは、ご承知のようにまだまだ実験的な部分もございますけれども、これも将来的に考えるべきではないかということで会議体を作っていきたい。内部留保につきましては、せっかくのアベノミクスの果実を、もっと社会に還元するためにコーポレートガバナンスコードの深化というような形でできるのではないか。このことなどを提案させていただいているということでございます」

--それから全体の経済政策で「ユリノミクス」というのを言っておられて、それをみますと「アベノミクス」というのは過度な金融緩和、財政出動に頼っているという話をされているんですが、一方で金融緩和については引き続き大規模な緩和を続けるべきだということもおっしゃられているので、どのへんに差があるのか。財政・金融政策については、基本的には安倍晋三政権と変わらないのか

 小池氏「大変僭越ながら、ユリノミクスなどという言葉を掲げているわけでございますが、マクロ経済というよりは、より消費者に寄り添ったマーケティングなどをベースにしたものとお考えいただければと思います。個人消費、日本経済を動かす6割を超える大きな消費の部分も、まだまだ冷え込んでいる。そしてまた、デフレ経済のな中で、まだ脱却しているという段階ではない。そういう中においてですね、どうやって人々の共感を得、消費者の共感を得、っていうふうに進めていくのかというところの部分こそが、私は重要だと思っています」

 「そのためには、希望の党というのは、今日よりも明日の方がいい、まさにデフレからの脱却そのものでございます。それは心理の面からもあるし、それから税制などの面もあるし、そういった総合的な設計ということを私どもは提唱していく。これまでの延長線ではない部分で、かなりジャンプしたところもあるかもしれませんけども、そのことを訴えをしているということであります」

--安倍さん、先ほどおっしゃったことはですね、成長主導の財政健全化ということをおっしゃったと思うんですけどね。それは、あれだけの異次元の金融政策を5年も続けている。そうすれば、これぐらいの成長はありうるだろうし、しかし逆に言えばそれでやってもここまでしか成長できないのか、ここまでしか雇用がよくならないのかという見方もあると思うんですね。アベノミクス、これだけ異常な政策を続けること、特に異次元緩和ですけどね、副産物も今出ていると思います。特に、日銀が一国のGDPに近い額の国債を抱え込まされていると、この事態を、いわば出口問題という話ですけどね、安倍さんとしては、いつどうやって解消されるおつもりですか

 安倍氏「もし、われわれが政権を奪還せずに、この金融政策、財政政策、成長戦略を行わなかったら、私は大変なことになったと思います。当時、考えてみていただきたい。日本の企業は行き過ぎた円高でどんどんどんどん海外に出ていってしまった。海外からやってくる企業なんかほとんどなかった。日本に投資する会社なんかなかったんですよ。法人税も高くてね」

--(話を遮って)安倍さんね、副産物について聞いているんです。先ほど今おっしゃったことは、散々もう今までお聞きしたんですけどね。副産物について、安倍さん一切、口を開かないんだよね。そこだけ端的に教えてください

 安倍氏「ちょうど」

--それがあるのかどうか。どうやってそれを克服するのか

 安倍氏「ちょうど今、そこ佳境に入るところだったんで(会場から笑い)。これから説明しようとしていたところなんですが。ですから、やらなければいけない政策だったことは、恐らく認めいただけるのではないかというふうに思います。私たちは行き過ぎた円高を是正しました。そして、雇用に。経済の実態というのは、実体経済というのは、やっぱり雇用が一番大切ですから。働く人が増えて税収も増えていく。ここでですね、金融政策においてはテーパリング(縮小)などの出口戦略に移っていく。まだですねデフレから脱却していない段階で出口戦略に触れることは、マーケットも見ています。時期尚早だと思います」

 「基本的に金融政策についてはですね、2%という物価安定目標については、私と(日銀総裁の)黒田(東彦)さんで政策協定をしておりますが、どのような手段を使ってそれを達成し、その後出口戦略に向かっていくかという中身については、当然世界的な常識でありますが、日銀の中央銀行の総裁に任せているということでございます」

--経済論戦はこれで終わりにしまして、森友、加計問題について聞きます。安倍さん自身が本来は臨時国会で説明すべき問題だったと思うんですけど、その機会が失われた。その国会の代わりにするわけではないですけど、いくつかの素朴な質問をさせていただきます。今回の問題は、森友も加計も国家の行政措置にあたって、結果的に最高権力者である首相のお友達を優遇するというケースとして共通点があると思うんです。その過程に安倍さんが関与したかしないかは分かりません。安倍さんは関与しないとおっしゃっている。だけど結果的に、一番偉い方の友達が優遇されたということに対して、安倍さんはこれまであんまり何も言っておられないので、そのへんいかがですか

 安倍氏「あの、李下に冠を正さずでありますから、(森友学園前理事長の)籠池(泰典)さんは私の友人ではありません。詐欺罪で逮捕されて、そして起訴されているわけでありますが、私は1回もお目にかかったことはないということはまず、(「奥さんは友達ですね」)はい。その点ははっきりさせていただきたい。このように思います」

 「また、(加計学園理事長の)加計(孝太郎)氏については、獣医学部について、そして申請をしてきたのは15年間、加計学園のみであったということは事実であります。そして、安倍内閣においてもですね、5回却下をしておりますし、これ(前愛媛県知事の)加戸(守行)さんもおっしゃっていますように、第1次安倍政権においては文部科学省に行っても、けんもほろろだったということであります。いわば、議事録は全て、ワーキングループなどの議事録は膨大な議事録が公開されておりまして、八田達夫座長などもですね、一点の曇りもないということをおっしゃっているし、加戸(前)知事もですね、まさにゆがめられていたのは、これは行政の方だと、こうおっしゃっているわけであります」

--(声を荒らげて)安倍さん、私が聞いているのはそこじゃありません。安倍さん、私が聞いているのはそこじゃありません。結果的にそうなったことについて、あなたは何か、責任を感じないんですか。最高責任者として。首相として

 安倍氏「えー」

--(かぶせぎみに)あなたのお友達がね、お友達というか、加計さんはそうですよね、その、行政的に優遇されたことについて

 安倍氏「これですね、あの、そこはなぜ、優遇なのかということをおうかがいをしたいわけでありますが、いわば、ずっと15年間、(設置を希望していたのが加計学園)1校しかなかったわけでありまして、では、果たしてですね、50年間、獣医学部がまったく設立されなかったことがよかったのかどうか、ということであります。鳥インフルエンザもあります。狂牛病もある。獣医師の公務員が必要であった。あるいは産業獣医師も必要だ」

--(発言をさえぎって)安倍さんねえ、その必要性について私、聞いているんじゃありません。結果的に、お友達がね、その、他の、候補もですね、手を挙げているところで、結果的に、あなたのお友達が、獣医学部の新設を認められたということについて、ね。しかも、それはあなたのお友達ですよ。加計さんはねえ、ゴルフも会食もしてる。その方が結果的に、そういうことを、うー、あの、うー、えー、行政的な厚遇を受けたことについてね、その、あなたとしては、何のアレもないんですか。反省もないんですか。問題も感じないわけですか

 安倍氏「何が問題かといえばですね、私が私の友人であることをもってですね、行政に影響力を与えて、そこに対して何か優遇措置をしたということであれば、その通りであります。私と加計さんが友人であったという事実だけであってですね、私が影響力を行使したということについてはまったく何も証明されていない。確かに李下に冠を正さずでありますから、私の友人がこういう中において国家戦略特区に指定された中においてですね、ここが獣医学部を申請できるようになったということについて疑いを持たれるということについては、これは当然のことであろうと。そういうことについては私自身がもっと慎重であるべきだったとは思っておりますが、しかし、これは数々の証言者が述べておりますように、私が何か行使をしたということはですね、これ、(前文部科学事務次官の)前川(喜平)さんも含めて、誰もそれは証言していないということはこれ、明らかになっているということであります」

--質問の仕方を少し変えます。安倍さんは丁寧に説明してきたとおっしゃっているが、例えば、朝日新聞で安倍さんの説明が十分でないというのは79%、9月の段階で。先ほど、安倍さんは国会をずっと見てきた方は、だいたい分かってもらえたのではないかとおっしゃったが、実は私は7月の国会の閉会中審査で安倍さんが、加計学園が今治で特区になったというのを知ったのは1月20日だったと。あの証言で逆にびっくりして、それまで知らなかったことはないだろうとおうふうに、みんなが、疑念が膨らんでいる。イエス、ノーでここだけは教えていただきたいんですけど、本当に1月20日だったということをこれからもおっしゃり続けるわけですか

 安倍氏「まずですね、朝日新聞は先ほど申しあげた八田さんの報道もしておられない」

--しています

 安倍氏「いや、ほとんどしておられない。しているというのはちょっとですよ、ちょっとですよ。ほんのちょっと(会場から笑い)、アリバイづくりにしかしておられない。加戸さんについては証言された次の日にはまったくしておられない」

--しています

 安倍氏「批判があったから、投書欄などで載せておられますが」

--いやいや

 安倍氏「これはしかし、大切なことですから、ぜひ皆さん、これ調べていただきたいと思います。本当に胸を張ってしているというふうにいうことができますか」

--はい、はい。できます

 安倍氏「(あきれた様子で)これはあの、これはぜひ、国民の皆さんですね、新聞をよくファクトチェックをしていただきたいと思います。今の答えについてはイエス」
 --同じ7月の閉会中審査で安倍さんは、加計さんのことをとらえて「彼は非常にチャレンジングな人で、時代のニーズに合わせて新しい学部や学科をつくりたいという話は聞いたことがあります」とおっしゃっているもんですから、そのときには学部や学科というのはどういう話をされたですか

 安倍氏「いろんなことをチャレンジしていきたい、ということをおっしゃっていました。彼は今までも薬学部等々をずっとつくってきましたが、できるまで私にその話をしたことは1回もありません。だからこそ、40年来の友人であり続けることができたと思います」

--新しい学部や学科といったときに、新しい学部や学科について具体的に何も言わないで話したんですか

 安倍氏「私自身はそれ以上、話に興味がそれほどありませんでしたから、そうだなと思って、具体的な説明をしていなかったわけであります。ぜひ、この先ほど申しあげましたように、私がそういっているというだけではなかなか信用していただけないわけでありますから、同時に先ほど申しあげましたように加戸(前)知事とかですね、八田さんの証言もですね、朝日新聞にもぜひ、もう少したくさんですね、載せていただきたと思います。

--分かりました。じゃあ、森友に関して一つ聞きます。国会閉会後、近畿財務局の職員が値段の交渉をしていたという具体的なデータが報道されています。音声のテープも出てきたりしています。これは今後国会できっちり調べていくべきだと安倍さんはお考えですか

 安倍氏「まず、すでにですね、籠池氏は逮捕され、起訴をされています。そして適正な価格だったかどうかということについてもですね、捜査当局が調べていると報道がございます。まずはしっかりと捜査当局が真相を明らかにするべきだろうと思います」

--国会で聞かれたら

 安倍氏「もちろん、国会において聞かれたら当然、私は総理大臣でありますから、答弁する義務がある。丁寧にお答えをしたいと考えています」

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--希望の党は憲法改正に前向きな姿勢を示している。そうすると安倍さんに求められるのは、自衛隊の問題についても提案者ですから、これ一体、具体的にどういう道筋で考えているのかということを示すことで初めて各党、ああ、それについてはどうだということになると思うんですよね。そのへんは何か掲げるんだけど、少し反対が多いなというと少し弱めてみたり、なにか軸足がきちんとしてないような感じがするんですけども、それはいかがですか

 安倍氏「私は憲法論議についてですね、憲法というのは最後、決めるのは国民が、国民投票によってお決めになるわけであります。そのためにも、深い議論が国民の皆さまの中でされなければいけない。そしてその中におきましても、憲法審査会の議論が建設的に活発化していく必要があるだろうという考え方から、一石を投じたところであります」
「今回も選挙戦において、私たちの公約の中に4つの項目を絞ってお示しをさせていただきました。今後、国民の中で議論がしっかりと深まっていく、あるいはまた憲法審査会の中において、各党がその案を持ち寄り、建設的な議論が進んでいくことをぜひ期待したいと考えています」

--小池さんにおうかがいしたい。小池さんは防衛相もおやりになっている。自衛隊を明記するかどうかについては、必ずしも明確じゃないですね。国民の理解を得られれば、と。国民の理解を得られるというのは一体どういうことなのか

 小池氏「憲法でございますので、国民の理解を得られるかというのは、どの条項においても同じことだと思います。ましてや、自衛隊という実力部隊に対しての国民の理解というのは、例えば、国連平和維持活動(PKO)の問題で日報がどこかいっちゃったとかですね、そういうような信頼をそぐような行政ではなくて、むしろ、そういったことについて積極的に知らしめて、そしてむしろ隊員の士気も高めていくための国民からの信頼確保のための情報公開、これは進めるべきだと思っています」

 「それから今回、安倍総裁が3項を加えるという話でございますが、もともと合憲とおっしゃってきたのに急にここに3項をプラスするという件、それから防衛省という役所があって、防衛省設置法というのがあって、かつ実力部隊の自衛隊の部分だけ取り出していく、どのように防衛省と自衛隊の関係、これが逆転しちゃうのではなかというようなこともこれありですね、3項についてこのような形でそのまま進めるというのは若干、疑問があります。いや、大いに疑問があります」

--公明党にうかがう。公約の中で、自民党の憲法9条改正について慎重姿勢を示している。自民党の9条改正の動きをどう評価しているか

 公明党・山口那津男代表「安倍晋三自民党総裁(首相)が5月3日に、従来の自民党の持っていた草案とは違う考え方を提起されたわけですね。この2つの考え方は、自民党の中でまだ集約されていません。自衛隊については国民の大多数が、これを容認しています。しかし各メディアのアンケート、世論調査などをやると、賛成という方はあまり多くなくて、反対が多かったり、あるいは『よく分からない』というものも含めると、やっぱり半分以上がまだ自衛隊を憲法に書くことについては理解を示していないわけですね」

 「ですから、自民党の中のまだ分かれている議論は、われわれとしては見守っていく。そして、その議論に干渉するような主張を、われわれ公明党からは言わないでおくということで当面いきたいと思います。大事なことは、やはり国会の憲法審査会、これは衆院だけではなくて、参院も議論を深めて、そして国民の理解を伴っていく。そういう成熟した国民の理解のもとで発議や国民投票を迎えるべきだと思っています。今はそこまではいたっていないというのが現状認識です」

--憲法改正すべきだという勢力がだんだん広がっていく可能性が出てきている。護憲政党がますます少数化していく中で、どう護憲の灯火を世の中に伝えていくか

 共産党・志位和夫委員長「私は今度の選挙、共産党、立憲民主党、社民党でできる限りの連携、協力をしてやっていきたいと思っているんですが、市民連合の皆さんとも合意した政策合意の中に、安倍政権のもとでの9条改憲には反対するというしっかりとした合意があります。ですから、この共闘の力で今の流れを食い止め、そして押し返していきたい」

 「立憲民主党の枝野幸男代表とは、憲法に対する考え方、違いもあります。しかし、今やられようとしているやり方は反対だと。少なくとも今、書き込まれようとしている自衛隊は、安保法制が実行できる自衛隊になっている。すなわち憲法違反の集団的自衛権が実行できる自衛隊を書き込むことになれば、これは違憲の法律を合憲化することになる。だから、反対だという論理は共通しているんですね、枝野さんのところとも。ですからまずは共闘の力で多数派を作り、国民的な多数派を作っていく努力をしていきたいと考えています」

 社民党・吉田忠智党首「憲法に自衛隊を書き込むということは、もちろん長年にわたって自民党政権のもとでも憲法9条、自衛隊は合憲であるという解釈を取ってきましたから、それとの整合性も問題になりますし、2項を空文化させるということもありますし、矛盾する点もあろうかと思います」

 「国民の皆さんは、自衛隊の存在を多くの方は認めていると思います。災害救援でありますとか、そういうことに対して貢献されている。しかし、自衛隊を表現として書き込むことは、それだけにとどまりません。特に一昨年、戦争法、安保関連法が強行されて、集団的自衛権行使も可能となった。また武力行使の一体化につながる後方支援も可能になった。まさに米軍と一緒になって一体的に行動できるようになってしまっている。米国は国益のためには戦争をする国ですから、まさに米国の戦争に巻き込まれる危険性もある。そういうことになるんですよ、ということをやっぱり私たちは丁寧に、国民に理解していただく努力をしていかなければならない。素朴に自衛隊を書き込むことが、決してそれだけでは済まないということをしっかり訴えて、反対の世論を広げていきたいと思っています」

--日本維新の会は教育無償化を憲法改正項目に掲げている。財源があれば憲法改正しなくてもできるという意見があるが

 日本維新の会・松井一郎代表「いま公立の小中学校は無償化です。これは憲法に書かれているから、それに従って法律が作られ、財源がそこにあてられるわけです。だから、これ憲法に書かないと、例えば民主党時代に『こども手当』という話がありました。これは法律でやりました。財源も用意して。でも民主党政権が終われば、こども手当はなくなっております。やっぱり教育というのは、われわれ機会平等。豊かな家に生まれようが、少し苦しい家に生まれようが、子供たちは自分の好きな教育を受けられる。要は家庭の格差が教育格差にならない。そういうシステムを作ろうと」

 「システムを作るためには、憲法に明記するというのがわれわれの考え方です。それから、さっきから、僕は安倍政権の間に憲法改正の議論をしないというのは、これはあまりにも幼稚だと思うんですけど。じゃあ、誰の時やったら憲法改正の議論をするんでしょうかね。これはあまりにも幼稚すぎて、今の国際情勢の中では誰が首相であろうと、憲法改正の議論をやるべきだと思いますよ」

--枝野氏は、私の記憶では自衛隊の保持についてお認めになっている

 立憲民主党・枝野幸男代表「そうです。自衛隊は合憲です、われわれは」

--自衛隊を明記することについては、安倍政権だからだめなのか

 枝野氏「違います。先ほど志位氏も仰った通り、今の安保法制は違憲である。これは私どもも同じ考え方であり、違憲の安保法制を追認するような憲法改正には賛成できない。その違憲の部分というのは、専守防衛を超えている集団的自衛権の一部行使容認を認めるようなことは、われわれは考えていないし、私自身も過去、文芸春秋に私案を出しましたが、あれは集団的自衛権の一部行使容認を認めていません。しっかりと個別的自衛権の範囲ぎりぎりのところは、どこまでかということを憲法典に明記するということは、一つの考え方として私はあり得ると思いますが、そこを超えて、専守防衛を超えるような集団的自衛権の行使容認は反対ですので、いま自衛隊を書き込めば、それには賛成できない。当然のことです」

--日本のこころの憲法改正論は自民党より過激だ。今度こういう形でくっきり分かれる形になるが、どう考えるか

 日本のこころ・中野正志代表「私たちは、やっぱり国連憲章51条で自衛権は認められる。個別的であれ、集団的であれ、これを基本にしなければならないと思っています。小中高校生が憲法第9条について教えられている現実を考えてください。また憲法学者、政党がこういう形で、両様の解釈ができるというところに問題があるので、失礼な話ですが、子供たちに分かりやすい条文にして、はっきり自衛隊を明記して、日本の安全、防衛をしっかり守っていきましょうということにほかなりません」
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 --北朝鮮問題は解散の大きな理由として、国難突破だと(安倍首相は)述べている。しかし国難というからには、国会でなぜ国難なのかということを理解を求める努力をしなければおかしいのではないか。国難をあおっているのではないかという批判もないではない。北朝鮮に対して、さらに圧力をかけよう(というが)、その圧力の先に何があるのか。その先をどう考えているか

 安倍氏「まず北朝鮮というのは、核は保有している。核保有国が日本という非核保有国を脅かしたのは初めてであります。核を使って日本列島を消滅させるという趣旨のことを発言した。これは初めてのことであります。それは今後も起こり得る。そしていよいよICBM(大陸間弾道ミサイル)で、米国の首都を核で狙えるという状況になれば、かつて欧州でデカップリング論というのがありました。NATO(北大西洋条約機構)に対して、ソビエトが米国を破壊できれば、NATOに対して攻撃があった後、自分たちの国を犠牲にして報復しないのではないかという議論。同盟にくさびを入れる。いわば、そこまで日米同盟は強固なものですよ。平和安全法制もあって」

 「しかし、この状況まで彼らが来てしまったわけですから、これは絶対に認めるわけにはいかない。もうすでに公開されている情報の中において、十分に私は国難だと思います。これ以上、北朝鮮に挑発をさせない。今ここで政策を変えさせなければ、これは日本も世界も大変なことになっていくと思っています」

--米国はさまざまな選択を考えている。米国がどうしようとしているのかということも、かなり入っているのか。そこを明らかにするのも大変かもしれないが、そうしないとなかなか理解を得られない

 安倍氏「これは日米同盟の能力も含めた防衛力そのものに尽きますから、相当のやり取りをして、緊密なやり取りをしております。(米軍制服組トップの)ダンフォード統合参謀本部議長も来られました。あるいは太平洋の司令官も来られた。あるいは陸軍の参謀総長も来られて、相当長い間、私も話をし、防衛相も話をし、こちらの政府のトップとも長い話をし、相当の打ち合わせをし、緊密に対応を詰めています。日本の立場もしっかりと説明をしています。その意味においては、完全に日本と米国は百パーセントともにあるといってもいいんだろうと思います」

 「その中で、北朝鮮は残念ながら、今までこちら側が善意をもって話し合いをしてもうまくいかなかった。安倍政権においても、北朝鮮と話し合いをしたこともあります。ストックホルム合意をしています。しかし残念ながら、それも裏切られています。あの時も制裁を一部解除していますが、だからこそ米国の力を中心に、国際社会が連携して、北朝鮮に圧力をかけて、彼らから『政策を変えるから話し合いをしましょう』という状況を今こそ作り上げなければならないと考えています」

--圧力路線の行き先が見えない。その有効性にもささやかな疑問がある。拉致問題は小泉純一郎政権が1年間じっくり外交的な解決を図って、5人の拉致被害者家族の奪還に成功したが、安倍政権下では実績が挙がっていない。そういうことを考えても、圧力は大事だが、圧力をかけながら、水面下で外交的解決を図る努力が必要だ。そういったことをしているのか

 安倍氏「水面下というのは水面下ですから、いまここで水面下の努力をしているということは全く申し上げることはできません。やっているにしろ、やっていないにしろですね。そして事実認識の問題なんですが、小泉政権のときは、あの年、ブッシュ米大統領が一般教書演説をし、悪の枢軸ということで北朝鮮を名指ししました。名指ししたんですよ。私は当時、官房副長官でした。私たちからですね、何か援助するということは一切しなかった。それまでやってきたことは、しなかったんです。この米国の圧力、ある意味では軍事的圧力に北朝鮮は相当、狼狽(ろうばい)します。そして日本に、いわば米国との話し合いも含めて話を持ってきたんです、実は。もうその年のかなり早い段階から。私は、いろんな資料で分析していますから。つまり、これは圧力の成果であるといえるのだろうと思いますし、2003年に中国が北朝鮮に石油の供給を止めたことによって、6者協議の場に戻ってきたという事実もありますから、圧力が意味がないということは全くないということは申し上げておきたいと思います」

--原発について希望の党の小池百合子代表に質問する。小池氏は原発ゼロを目指すと述べた。核燃料サイクルもやめると明言すれば本気だと思う人がたくさんいると思う。もともと小池氏は原発を否定していなかったと皆さん受け止めているので、核燃料サイクルをここでやめると述べるか

 希望の党・小池百合子代表「私はこれまで気候変動の観点から、安全性が確保されるのであるならばという前提をつけた上で、この原発ということについては容認してきました。そして一方で、3・11の福島第1原発事故の後の対応をみておりますと、これは大変なことだということを改めて感じたところでございます。今後どのようにして原子力の技術を日本に残していくのかということも重要なことでございまして、研究の部分と、それから今お話のあった今後の核燃料サイクルの存続否かという点、これは総合的に考えていくべきだと考えております。むしろ今後は、廃炉ビジネスということが日本の原子力に関しての大きな役割となって、世界中の原発もかなり老朽化していくわけでございますので、そういったところで原子力技術ということを生かしていく。全部なくしてしまうということは、その技術者を育てないということにもなりますので、よって総合的に考えたいと思っております」

--連立の枠組みについて安倍氏にうかがう。自公で過半数と言っているが、もちろん過半数を割れば辞めざるを得ませんね。過半数ぎりぎりの場合でも大変だ。当然ながら連立、大連立というのも考えなければいけない。そうすると、今から備えをしていく必要がある。希望の党、日本維新の会という具合になるのだろうが、どう考えているか

 安倍氏「今まさに起こっていることは、当選するために新しい党を作ったり、合従連衡。今われわれは選挙にあたって、愚直に、まさに誠実に政策を訴えていく。この(自公)連立政権において、政策を訴えていく。そしてこの政策を実現するためには、過半数をいただきたいということを申し上げております。ですから、私たちは脇目もふらずに、愚直にまっすぐに政策を訴え続けていきたいと考えています」

--自公で過半数というと、自民党の議席だけをとっても、80議席以上減らないと過半数割れはしない。しかし一種、相場観というか、永田町を歩いていると、やはり50議席(減)が安倍退陣のひとつのメドじゃないかというような声を聞く。それはなぜかというと、今回の解散は安倍氏の、安倍氏のための、安倍氏による解散だと。安倍氏の森友隠しがその原因、ひとつの大きな背景になっているということを自民党の中でも考えている方が結構いると思う。もし安倍氏が50議席減になったときに、なお政権に居座るつもりか

 安倍氏「この選挙は、政権選択の選挙であります。過半数を取った勢力が政権を取る。つまり、私たちは過半数を維持すれば政権を継続してまいります。そして私がいわば自民党の総裁として、過半数を取れば当然、首相指名を受ける候補として出ています。世界中そうですが、その選挙の結果を受けて過半数を取ったほうが、いわば選挙に勝利をした。過半数を取れなかった勢力は、これはよく頑張ったといわれても、政権を取れなければ敗北であります。私は前回、前々回、これはもう国民の皆さまに本当に大きなお力をいただき、幸いにも大勝利を果たしました。しかし自民党は今まで240前後の議席しか、なかなか取れてこなかった。そして今回は10議席、定員を減らした中における選挙であります。当然、いつも私は申し上げているように、2014(平成26)年もそうでしたし、小泉政権のあの郵政選挙でも、自公で過半数を掲げて選挙を戦っています」

--最後に小池氏にうかがう。いろんな報道があるが、最初にお聞きした首相候補を出していない。これは10日の公示前には出すということか。それとも出さないのか。もうひとつ、自民党の石破茂氏の名前も挙がっているが、そういうことはあり得ないか

 小池氏「後半のご質問については、これは今、石破氏は自民党の方でございますので、その選択肢ということについては…」

--大連立になった場合だ

 小池氏「大連立…、いえ大連立する、私どもは今、この安倍1強の政治において、緊張感をもっともたらす、そしてまたお友達政治、しがらみ政治、これをただしていくという意味での選択肢を提供させていただいている、戦っている、戦うわけでございます。そういう中において、今後どうなるのかというのは、これは、まずしっかりと戦い抜くというのがまずあって、そしてその結果としての判断ということになろうかと思います。ただ基本的には、安倍1強政治を変えていくというのが、私どもの大きな旗印であるということは強調しておきたいと思います」

--小池氏に確認だが、安倍1強を倒すということであれば、立憲民主党のところに対立候補を立てないという戦術もあったと思う。それをしないのは、なぜか

 小池氏「それは有権者の皆さま方に選択肢をお示しをするということでございます。いま考えてみますと、ゴルフ場でいうならば、右と左があって、ちょうど真ん中が抜けているということでございますので、私はそう考えておりますので、そのフェアウエー、ど真ん中として有権者に選択肢を出させていただきたいと考えております」

--野党の票が割れるというのは、結果として自民党を利するだろうという考えはあった上でか

 小池氏「いろいろと足し算、引き算あるかと思いますけれども、今の有権者のみなさま方のご判断というのは、ただ単に足し算、引き算ではないと信じております。さもなければ、私の都知事選での勝利はございませんでした」

(了)



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与野党8党首討論会 日本記者クラブ(全文掲載・その2)

 《第1部に続き、日本記者クラブ代表者からの質疑》

--最初は政治の基本姿勢について各党へうかがいたい。まず安倍さんにうかがう。首相の解散権の問題だ。解散は議員の首を切ることだから、明確な理由がないといけない。今度の場合は大義なき解散という批判がある。一方で、これは政権を審判すること自体が大義だという意見もある。安倍さん自身は首相の解散権は一切縛られるべきではないと。あと決めるのは首相自身だと、それくらいにお思いか

 安倍氏「解散権自体は首相というより内閣にあるわけで、内閣が一致しなければ解散はできないということになります。しかしこの解散というのは私も含めて、与党の議員全員が信を問わなければならないわけで、つまり解散にならない限り絶対に政権交代は起こらないわけです。解散をするからには私たちは政権交代するかもしれないと。私たちの方が今議席が多いわけですから、そういうリスクをあえて取る以上、しっかりと国民の皆様に説明できる理由がなければならないと考えています」

--今回の解散は理由があったということか

 安倍晋三首相(自民党総裁)「まず1つはですね、先程申し上げました北朝鮮の脅威であります。先般、国連(安全保障理事会)決議、採択をされました。そして採択された決議によって重油、石油製品3割、これが輸出制限されていきます。だんだん厳しくなっていきます。つまり時がたつとだんだん事態は緊張していく可能性もある。これに応えなければ、さらにもっと事態が緊張していく。さらなる圧力が必要になってくるわけでありますが、11月に(米国の)トランプ大統領が訪日をし、またAPEC(アジア太平洋経済協力会議)、EAS(東アジア首脳会議)の会合があり、その場で(中国の)習近平(国家)主席や(ロシアの)プーチン大統領とも話し合うということになるかもしれませんが、その前にしっかりとですね私たちの方針、しっかりと圧力をかけていくということをですね、国民の信を得て、そして強い外交力、外交力には国民から信任されている、この強い外交力になります。これは私の4年半の経験でございます。そうしたことに対していきたいと思いますし、
 もう1つはですね、やはり税金の使い道、税こそ民主主義でありますから、これは私たち一貫をしております」

--それにしても勝てると思って踏み切ったんでしょうけれども、その後は安倍さんにとっても予想外の展開だったか。解散しない方がよかったのかなあという気持ちか。正直な気持ちは

 安倍氏「政治というのはですね、大切なのは情熱と判断力と責任感だと思っております。そこで政策をしっかり前に進めていこうというですね、強い情熱を持っていなければならない。そして時には難しい判断を果断にしていく判断力が必要でありますし、そして同時に責任、この政策を実行していこうという責任感だろうと思います。そのいわば、この3つの点から言っても、今回の判断についてですね、揺らぐことはありませんでした」

ー-衆院選は政権選択選挙だ。どの党が政権を取るのにふさわしいか、そして首相候補は誰かということを目に見える形で示すことで国民の審判を仰ぐと。こういうことなんだが、(希望の党は)依然首相候補を挙げられないでいる。これはフェアでじゃないとも言える。なぜ出せないのか。出さないつもりか

 希望の党・小池百合子代表「希望の党、新しくできたばかりでございます。現在、私、代表ということでございまして、党の体制ということを整えていくということが1点。これからの選挙においてですね、現在無所属の方の参加の見込みもあるということでございます。ということから、今後の選挙の結果ということを見ながら進めていくということになろうかと思います。今、過半数が233ということでございますが、私どもは安倍1強、これを正すために有権者の皆さん方に選択肢をお示しするという意味で今、候補者の最終調整に入っているところでございます。233、候補者をそろえたから全員当選というわけではございませんが、最後の努力をしているところでございます。政権を目指すということは1つ、大きな私どもの目標でございます」

--いやいや、首相候補は選択肢を示していないが

 小池氏「それはですね。皆さま方のこの選挙の結果ということを踏まえながら考えていきたいと思っています」

--自民党と連立を組んで20年間経過している。安倍政権の5年近くで公明党がどんどん右に引き寄せられているのではという声が聞こえている。安保法制(安全保障関連法)しかり、共謀罪(テロ等準備罪)しかり。このあたりはどう考えているか

 公明党・山口那津男代表「公明党としては政権の進むべき方向性について、公明党がいるから健全なチェックをし、そして合意を作りだす。意見の違うことについて合意を作り出す。右か左か、まあ左に立っている人は右に見えるでしょうし、右に立っている人は左に見えるでしょうし、相対的なものである。しかし、もっと日本が直面する課題について、どう乗り越えていかなければならないか、客観的な観点で健全なチェックをしながらやってまいりました。例えば平和安全法制で言えば、現行憲法のもとで専守防衛の理念を曲げないで、そして憲法の下で許される自衛権の限界ギリギリに議論を深めて、そして法制を作った。これはむしろ厳しい要件を課して憲法の規範性や実効性を確保したのは公明党の深い議論があったからだと自負しております。これからもこの姿勢は変わりません」

--最近の共産党は当面は天皇制も認め、自衛隊にもしばらくの間、合憲とすると言った。かつての共産党からするとすいぶん変わったような印象を受ける。なぜか

 共産党・志位和夫委員長「これはですね、2004年に党綱領を全面改定しました。その時に今の天皇の制度の問題、かなり踏み込んで改正を行いまして、かなり現実に即した対応ができるような整備をやりました。ですからこの綱領が基になっております。綱領で、もう先程述べた自衛隊の段階的な改革の問題、あるいは天皇についてはですね、私たちは民主共和制ということを目指す立場に立つけれども、そのための運動をやったり戦ったりするんじゃないと。決めるのは国民ですよと。熟したときに国民が存廃の是非を決めるんだと。ということで、これは国民が決めることだと。ですからこの綱領改定で私たちは非常に原則を守りながら幅のある対応できるようになったと考えております」

--言葉を変えれば、前はあんまり良くなかったと。間違っていたということか

 志位氏「いやいや、それはやっぱり時代の発展とともに私たちも変わるべきところは変わると。それからこの間の共闘について言えばですね、2015年9月に安保法制が強行されて以降ですね、これもそれまでは私たち単独で国政選挙をずっと戦うというふうにやってきましたけれども、やはりこれはね、ここで変わらないといけないと、私たちも変わらないといけないということで、方針も変えてですね選挙協力やりながら戦うという方針に変えていきました。協力しなかったら政治は変えられませんから」

--大阪と東京で希望の党で住み分けをしてしまったことによって、日本維新の会は関西の政党、大阪の政党という枠組みがはめられてしまった。全国の広がりが変えちゃうんじゃないかという批判は

 日本維新の会・松井一郎代表「希望の小池都知事の政策を拝見すると、われわれが5年前から掲げていたことを非常によく研究いただいて参考にしていただいていると。政策が一致しておりますから、大阪と東京で無駄な争いを避けて、政策を全国に広げていこうと。そのためには東京というところは全国で発信する力がありますから。大阪でも発信してきましたけれども。メディアの世界でもキー局は東京ですから。われわれがやっている、実際に実現していることを東京からも目指していただいて、発信することで日本中で地方分権と、身を切る改革、そういうものを実現していきたいと。こういう思いで連携をしているということです」

--維新にとってはプラスだと

 松井氏「政党にとってプラス、マイナスよりも、われわれはこれからは地方分権がこの国には必要だと思っていますから。少子化、超高齢化人口減少社会、やはり地方が、もっと言うならば町村に権限が移る。身近なところで物事が決められる。そのためには中央、霞が関に対してのさまざまなプレッシャーをかけていかないと。これ、分権というのは権限を奪い取るですから。これはお願いだけでは変わっていきません。それを実際にやるためには、政治のパワーが必要であるということで都知事と実際のそういう分権改革を全国に広げていきたいと。こういうことです」

--ぎりぎりのところで第三極を作ったということについては一定の評価が出ていると思うんですけど、そこに至るまでが先ほどもあったけどね、(希望の党と民進党が)丸ごと合流するつもりがなかった流れに対してですね、それを丸ごとと勘違いして二転三転したというですね、一種の脇の甘さが出てきたと思うんですね。その脇の甘さを、枝野さんどうやって克服していくのか。もう1つ、枝野さんが今度新しいちょっと、話を打ち出した中にね、例の沖縄の(米軍普天間飛行場の名護市)辺野古(への移設)の問題ありますよね。この辺野古をゼロベースから考えるということを言い出した。ちょっとこれは新味の話なんでね。その辺の真意、2点について短縮してお願いします

 立憲民主党・枝野幸男代表「前原(誠司・民進党)代表が小池代表と話をされて、どういうお話をされた上で、両院議員総会にはかられたのか等について私は直接承知をしていませんし、ただ、代表選挙でとにかく党一致結束してやっていこうと、その1カ月以内に、代表から民進党の理念・政策を希望の党で実現をする、これ党大会、ええ両院総会で代表に明確におっしゃいました。みんなでまとまってやっていこうと決めた直後でありますから、その代表の言葉を一定期間信じて、様子を見るというのはこれはむしろ組織人として当然のことだと思います。ただし…」

--正直、前原さんにだまされた

 枝野氏「私は、民進党に残った方について、出ていった立場から何か申し上げるべき立場ではないというふうに思っています。それから沖縄の問題については、私は検証を行うと。これまでの経緯、あるいは現状の安全保障環境についての検証をゼロベースで行う。若干、過剰期待をいただいているかもしれませんが、今すぐに今の方向性を変えられるような材料を持っているわけではありません。ただ、進め方については、こういう強引なやり方では、むしろ日米安全保障にも悪い影響を与えると。今後のことについては検証を始めるということであります」

--社民党の位置を見ますとね、共産党、それから立憲民主党に非常に近いんですね。そうなりますと、今度新たに立憲民主党ができたことによって、いったい社民党の存在理由は何なのか。一緒になった方がいいのかなと思ったりするんですよね。これについてこれからの展望はどうですか

 社民党・吉田忠智党首「はい、立憲民主党ができてですね、今、沖縄の話もありましたけども、だいぶ社民党の政策に近づいてきたなという実感はございます。今、3党で住み分けをしても240いくつ、なんとか住み分けできる方向になりました。まずは住み分け、連携強化をして、3党で結束して、やっぱり憲法改正国民投票発議できないような3分の1以上、3党プラスアルファでとりましょう。そしてその上でですね、またどういう連携ができるのかそれはしっかり議論していきたいと思います」

--政党に対して、あなたの存在理由は何かと聞くのは非常に失礼な話なんですけども、あえて聞かなければならないのは、自民党を支援していますよね。だったら一緒に、自民党と一緒になったらどうですか

 日本のこころ・中野正志代表「ありがとうございます。私たちは、日本のこころという政党を結党させて、今は1人ですけれども、やっぱり日本のこころという意地があるじゃないですか。やっぱり結党の初心、これを大事にしたい。ですから最後まで戦いはしたい。その気持ちで比例に出馬をさせて戦いを進めております。自民党とはあくまで今、参院で統一会派ということです」

--次は経済政策についてうかがいたいと思います。まずは安倍首相にうかがいたいと思います。遊説では雇用185万人増えた、あるいは企業収益も最高であるというような話をされているんですが、一方では賃金がなかなか伸びない。それから将来不安もあるんで、なかなか消費ができないんだよという声も結構あります。アベノミクスも長くこうやってきましたけど、機能不全に陥っているのじゃないかという声もありますけど、どういうふうに答えますか

 安倍氏「アベノミクスに対してさまざまなご批判があります。われわれそういうご批判も真摯(しんし)に受け止めたいと思います。ただ批判する方でですね、代わりにこういう政策を、と言った人をほとんど私は見ていません。かつですね賃金について言及されましたが、今世紀に入って4年連続過去最高、今世紀最高水準の賃上げが続いています。そしてまた最低賃金を見てみましょうか。この4年間で100円上がりました。4年間で100円上がったというのはこれ過去最高と思ってもいいんだろうと思います。ですからパートで働いている皆さんの時給はこれは間違いなく過去最高であります」

「そしてなによりも大切なことはですね、高校を卒業する、大学を卒業する皆さんにとって仕事があるということなんですね。かつては、どんなに頑張ったってなかなか仕事につけなかった。しかし今はですね、まさに選べる時代になってきた。高校も大学も卒業をした皆さん、今年の4月過去最高水準になっていますし、4〜6(月期)はですね、4〜6のGDP(国内総生産)は内需主導の消費、そして設備投資、内需指導のいわば成長になっています」

--次は財政ですけれども、自民党の公約では基礎的な財政収支の黒字化をする目標を堅持すると書かれているわけですけども、首相が新しく示された今度の消費税の増収分を教育無償化等にあてていくということ、それはポジティブな政策の打ち出しだと思うんですが、一方でそれは実は借金を減らしていくというものを、ある意味今までよりはかなり減らしていく部分を少なくしてしまうと。そういう意味で言うと赤字の増加要因になってしまうという部分もかなりあるんだと思います。いずれにしましても2020年という目標をなくしたとういことであるならば、それ、一方で堅持するというのであるならば、いつまでにですね、これは目標達成するんだというのを示さないと、国民からすると無責任というふうに読まれるんじゃないかなと思いますが、そのへんはいかがでしょうか

 安倍氏「ありがとうございます。われわれもですね財政健全化努力を積み重ねてまいりました。国債の新規発行は10兆円まで削減をしました。なぜそれができたかというとですね、私たちの経済政策で22兆円税収が増えたからであります。同時に無駄遣いをなくしている。社会保障費、毎年1兆円伸びていくといわれているものをですね5000億円以下に圧縮しています。小泉(純一郎)政権の時にですね、毎年2200億、私たちの半分なんですが、これはしかし5年間できなかった、3年間しか。それをできなかったのをですね、われわれは連続で3年連続で5000億円以下に圧縮をしております。そうした努力は続けていく。しかし、今回のですね、消費税の使い道を変えますから、2020年のGDP、あのPBをですね、プライマリーバランスを黒字化することはできませんが、われわれはこの目標を掲げていく考えであります。で、いつまでにということはですね、これはしっかりと数字等を精査しながらその目標を掲げていきたいと考えています」

--今打ち出すことはできないと

 安倍氏「現段階では十分に材料がそろっておりませんから、お示しをすることはできませんが、必ずこれは示してまいります」

--それからまた確認といいますか、2019年10月に消費税を上げると。その税収増加分を使って教育の無償化等に充てていくというお話だと思うんですが、一方で経済が大幅に悪化したときには増税はやはりできないだろうという話もされています。これ、増税をしなかった場合は、その無償化という今回の選挙でもいろいろ公約されているわけですけども、これはないという前提でよろしいんでしょうか

 安倍氏「それはそういうことになります」

--年末までに2兆円という新しい経済政策を出すということですが、これはその分を使って、増収分を見こしてやっているというものと違うんでしょうか

 安倍氏「この2兆円ですが。2兆円はですね、大層は消費税引き上げ分の使い方を変えることによって充てていくということになります」

--決まらないとやらない。実際に増税されない場合はそれはなくなっちゃうということか

 安倍氏「私たちはですね、社会保障費、これは安定財源でなければなりません。ですから消費税が一番ふさわしいとこう考えています」

--安倍さんね、安倍さんがほら、過去2回ね、消費税増税を先送りして、今回も使途変更でよね。使途変更というのは財政健全化から見るとこれも赤字国債出さないから、これも一種の先送りだ。それで、安倍さんは選挙の度にそういうことをされるということはね、消費税を選挙の道具に使っている気が私はいたします。過去の自民党政権を見ると、大平(芳正元首相)さんも、中曽根(康弘元首相)さんも、竹下(登元首相)さんも、国民が、現役の国民が負担すべきものをね、自分たちが負担しようという形で率直に国民に負担を求めて、そして死屍累々(ししるいるい)の歴史を送ってきた時代を振り返るとですね、安倍さんのやり方って自民党的には邪道だと私は思っているんですけども。それについて究極のポピュリズムだと思いませんか、人気取り政策だと思いませんか

 安倍氏「そういう批判をされる方がおられることは承知をしています。しかしすでに安倍政権でですね、5%から8%へ引き上げております。大切なことは何かということを申し上げておきたいと思います。大切なことは、しっかりと経済を成長させていくことであります。この経済がですね、腰折れしてしまって、世の中に失業者があふれて若い人たちが就職できない。そして税収が落ちていけばですね、税収が落ちていけば、当然財政再建なんかできない。経済を再生させていく、経済を成長させていくことによって、はじめて税収は本格的に増えていきます。ずーっと見ていただければですね、名目GDPが伸びているときに税収は増えています。それをしっかり見ていかなければ、間違えます。ですから私たちはしっかりと経済を見ながら、消費税を上げるべき時には上げています。しかし、上げるべきでないときには正しい判断をして上げていないんです。でも税収が落ちていますか。税収は増えているんですよ。ですからちゃんと使っている。ですから、同時にですね、使い道を変えるときには、あるいは税で大きな判断をするときには国民の信を問うているということでございます」

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